
プラズモニクス・メタマテリアルの基礎と応用事例と将来展望-スマートフォトニクスの創成を目指して-
・スマートフォトニクス社会を支える基盤技術!
・基礎から、シミュレーション動画でわかりやすく解説!
セミナー趣旨
プラズモニクスとは、金属表面の自由電子の集団振動である表面プラズモンが、外部の光と相互作用することを利用して光をナノスケールで制御し、ユニークな光物性や光機能性を実現する技術である。一方、メタマテリアルとは自然界には存在しない人工構造物であり、特にプラズモニック・メタマテリアルは光学特性をフレキシブルに制御しうる点で注目されている。
本セミナーでは、それらの基本的な原理についてシミュレーション動画を交えてわかりやすく解説した後、高感度センサ、イメージング、発光素子、太陽電池、レーザーなど、様々な話題の応用事例について詳しく解説する。近年のナノテクノロジーの発展に伴って、また、簡単かつ安価に大面積に作製できるランダムナノ構造を用いることで、各種光デバイスの高効率化・高感度化・高速化・超小型化・高集積化など、実用化の可能性が大幅に広がってきている。このようなスマートフォトニクスともいうべき新しい光技術・デバイスは、超スマート社会の実現を支える基盤技術の一つとして期待されている。その現状と更なる可能性、未来展望についても述べる。
受講対象・レベル
・プラズモニクス・メタマテリアルについて研究・調査している方
・プラズモニクス・メタマテリアルを基礎・原理から学び取りたい方
・プラズモニクス・メタマテリアルの応用、用途展開に着目している方
・新規研究対象・開発テーマとしてプラズモニクス・メタマテリアルを検討している方 など
習得できる知識
・プラズモニクス・メタマテリアルの基礎、基本的な原理
・プラズモニクス・メタマテリアルの特徴、優位性、可能性
・プラズモニクス・メタマテリアルの各種応用研究事例、最近のトピックス
・プラズモニクス・メタマテリアル応用の現状と今後の課題、将来展望 など
セミナープログラム
1. 序章:光ナノテクノロジーの基礎
1.1 フォトニクスの基礎と発展
1.2 ナノテクノロジーの発祥と発展
1.3 光技術・光デバイスの現状と問題
1.4 回折限界を超える光ナノテクノロジー
1.5 フォトニック結晶とナノフォトニクス
2. プラズモニクスの基礎
2.1 バルクプラズモンと表面プラズモン
2.2 伝搬型表面プラズモンポラリトン(SPP)
2.3 局在型表面プラズモン(LSP)
2.4 新しい光学応用-プラズモニクス-
2.5 プラズモニクスがもたらす新規光ナノテクノロジー
3. 高感度センサ、高解像度イメージングへの応用
3.1 表面プラズモン共鳴(SPR)分光
3.2 表面増強ラマン分光(SERS)
3.3 超高解像イメージング
3.4 バイオセンシング、バイオイメージング
3.5 非線形プラズモニクス
4. 高効率光エネルギーデバイスへの応用
4.1 窒化物半導体発光素子のさらなる高効率化
4.2 高効率プラズモニック発光デバイス
4.3 プラズモニック太陽電池
4.4 プラズモン誘起電荷分離
4.5 プラズモン・ナノレーザー
5. プラズモニック・メタマテリアル
5.1 メタマテリアルの基礎
5.2 プラズモニック・メタマテリアル
5.3 プラズモン・フルカラー
5.4 モード結合:ラビ分裂、ファノ共鳴、電磁誘起透明化
5.5 鏡像結合プラズモニクス
5.6 ランダムナノ構造によるチューナブル・プラズモニクス
5.7 誘電体メタマテリアル、メタオプティクス
6. プラズモニクスの新たな可能性と展望
6.1 超高解像度イメージング、超高集積光デバイス
6.2 レーザーよりも速い超高速光制御
6.3 深紫外~近赤外域でのチューナブル・プラズモニクス
6.4 量子プラズモニクス、量子デバイス応用の可能性
6.5 キラル、トポロジカル・プラズモニクス
6.6 将来展望:超スマートフォトニクスに向けて
<質疑応答>
■セミナー受講者の声(アンケートより)
「幅広い内容を概観することができ、大変有意義でした」(光デバイス研究)
「納得できるまで説明の仕方を工夫して下さって、理解の助けになりました」(有機EL材料)
「ナノフォトニクスやプラズモニクスに興味があって受講。センシング技術の話題もあってよかった」(光学設計)
「プラズモニクスの基本を勉強するために参加しました。とても勉強になりました。ありがとうございました!」
(材料基礎研究担当)
「絵・図が豊富でありがたい。シミュレーションの動画もわかりやすかった。理解に役立った」(特許業務)
「プラズモンの原理を学びたくて参加、理解しやすかった」(光学素子)
「実用化の可能性検討のため受講しました。ありがとうございました」(半導体装置)
セミナー講師
大阪公立大学 大学院工学研究科 電子物理系専攻 教授 博士(理学) 岡本 晃一 氏
■ご略歴
1998年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。京大VBL講師(中核的研究機関研究員)、
日本学術振興会特別研究員(PD)、カリフォルニア工科大学物理学科上級研究員等を経て、
2006年から科学技術振興機構さきがけ研究者、2007年から京都大学大学院工学研究科特命准教授、
2011年から九州大学先導物質化学研究所准教授、2018年から大阪府立大学大学院工学研究科教授、
2022年4月から大学統合により大阪公立大学へ。現在に至る。
■ご専門・得意な分野・ご研究
ナノフォトニクス、プラズモニクス
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
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受講料
47,300円(税込)/人