
分散剤の使い方、選択と配合技術
★ 粉体の粒子径、粒子形と分散の関係、分散剤の選定基準、評価法について詳解!
セミナー趣旨
近年、リチウムイオン電池は日常の様々な用途で用いられるようになりましたが、その特性を正しく評価するためには、目的に応じた適切な試験手法を選択する必要があります。 本講座では、評価すべき電池特性を「性能」と「安全性」に大きく二分して整理し、それらの一般的な評価手法や試験規格の概要について解説していきます。
受講対象・レベル
・分散剤の検討を始めた方、すでに色々検討をしているが思うような結果が出せない方
・分散剤の使い方で壁に当たっている方(試験、検討はするのだけれど思うような結果が出ない方)
・界面活性剤は一応知っているが思うような結果が出ない方
・界面活性剤を基礎知識をつけたい方、特に分散への応用を知りたい方
・分散の良否を簡易に判定できる方法を知りたい方
習得できる知識
・分散、分散剤を理解するため界面活性剤基礎知識、応用知識
・分散の基礎である“分散の三要素とは
・分散に関わる粉体の物性について;粒子径、粒子形、極性、粉体の凝集性の関係とは
・分散剤の差異;物性、極性、分子量、粉体との相性等、使い方の差異に関する知識
・分散媒の違い(水或いは非水系溶媒)と分散性、使える分散剤の差異
・すぐに使える簡易分散剤の選定方法および分散体の評価方法
セミナープログラム
1.分散の三要素とは
1.1 ぬれ性;凝集した粉体粒子をぬらして膨潤させ、解きほぐしやすくするには
1.2 解きほぐし性;膨潤した凝集粒子を機械的分散力一次粒子とするには
1.3 安定性;分散体の経時安定性を維持するには
2.分散を理解するための界面活性剤の基礎知識とは
2.1 表面張力とは;お互いに接する面積を最小にしようとする力→分散との関係は
2.2 ぬれ性とは;凝集粒子を一次粒子にするための初期段階で必要な性
2.3 ミセルとは;解きほぐした粉体粒子を球状ミセルで包み込むことが初期段階の分散
2.4 HLBとは;親水性、親油性のバランス値→粉体の極性により使い分ける。
3.良好な分散体を得るための粉体の基礎知識、粉体の粒子径(Particle Size)と粒子形(Particle Shape)と分散の関係
3.1 粒子径と粉体凝集性;何故粉体は凝集するのか、しているのか
3.2 粒子形と粉末の凝集性;板状粉末(平面体)が凝集しやすいのは何故か
3.3 粒子の持つ表面エネルギーと凝集性;粉体粒子が小さくなればなる程表面エネルギーが大きくなりぬれ難くなる。
→分散剤でどう対応するのか→低分子量の湿潤・分散剤の利用(高分子分散剤との併用)
4.DLVO理論と分散について
4.1 ファンデルワールス力(引力)と電気二重層(斥力)との分散性の関係
4.2 ゼータ電位の大きさと分散性の関係
4.3 高分子分散剤を使った時にDLVO理論は成立するのか
4.4 高濃度分散体の場合DLVO理論は成立するのか
5.分散(剤)の考え方
5.1 分散を考える時のキーポイント
5.2 高分子分散剤の粉体への吸着特性
6.水系分散剤の選定のポイント
6.1 粉体の物性、形態とぬれ剤(湿潤・分散剤)と高分子分散剤の関係
6.2 水系分散で実際に有ったトラブル例の原因と解決法
7.溶剤系分散のポイント
7.1 SP値と酸・塩基相互作用による分散性の評価方法
7.2 SP値のHSP値への移行
8.櫛形ポリマー系分散剤について
9.分散剤選定方法及び評価方法(簡易法)
9.1 分散剤選定の簡便法及び考え方
9.2 粉体に対する分散剤のぬれ性評価(スパチュラ法、フローポイント法)
9.3 粘度・添加量曲線の作成
9.4 グロス試験;分散の良否の目安
9.5 試験管沈降法;分散体の経時安定性の目安
【質疑応答】
セミナー講師
三ツワフロンテック(株) 技術顧問 成見 和也 氏
略歴
京都工芸繊維大学修士課程終了。 三洋化成工業㈱、サンノプコ㈱にて研究、新製品開発営業に従事。 界面活性剤の概論とその応用(例えば分散剤、消泡剤、粘弾性調整剤等の考え方、利用法、選定法、評価法等)について種々の学会(日本化学会、日本接着学会、防錆協会等)、各地研究機関(京都市産業技術研究所、大阪産業創造館等)でのセミナーを実施。
セミナー受講料
1名につき55,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込み)〕
受講について
■ Live配信セミナーの視聴環境について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
- Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。
- パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
- 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。
- 部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
■Live配信・アーカイブ配信セミナーの受講について
- 開催前日または配信開始日までに視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時またはアーカイブ配信開始日に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。 - 出席確認のため、視聴サイトへのログインの際にお名前、ご所属、メールアドレスをご入力ください。
ご入力いただいた情報は他の受講者には表示されません。 - 開催前日または配信開始日までに、製本したセミナー資料をお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日または配信開始日までに資料の到着が間に合わないことがあります。 - 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
- 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
- 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
- アーカイブ配信セミナーの視聴期間は延長しませんので、視聴期間内にご視聴ください。
受講料
55,000円(税込)/人