
電気化学の基本的な知識にはじまり水電解の基礎・最近の動向、さらには水電解の高効率化に向けた電極触媒開発に関する研究を温故知新に学べます!
セミナー趣旨
本講習では、水素社会の実現に向けて今後ますます重要となる水電解技術について、その基本原理から最近の動向を俯瞰するとともに、高効率な水電解装置の構築に向けて、特に電極開発に焦点を当て、その研究を過去から現在まで幅広く紹介します。基本的にはアカデミックの立場からの研究紹介が主軸となりますが、具体的には次のような方にお役手に立てる情報提供を想定しています。
・水電解を理解するうえで重要な電気化学測定を基本から学びたい方
・水電解セル構築に向けた評価を始めたい方
・電極触媒調製に取り組んでいる、もしくは関心のある方
習得できる知識
・電気化学測定の原理や測定手法に関して理解いただきます。
・電極触媒調製手法に関して、その代表的な合成法や最新の研究動向について学ぶことができます。
・電極触媒の活性の起因に関する知見や、その評価手法に関して理解を深めて頂きます。
・高効率な水素製造に向けて、今後の展望や課題に関して概説します。
セミナープログラム
1.水電解について知る・理解する
1.1 電気化学の原理と測定方法の基本
1.2 水電解の原理・歴史
1.3 水電解の評価手法
1.4 水電解の最近の動向
2.水電解用電極触媒について知る・理解する
2.1 (電極)触媒の基本
2.2 水電解用電極触媒の調製法あれこれ
2.3 電極触媒の活性決定因子とその評価法
3.水電解用電極触媒開発のこれから
3.1 今後の展望と課題
3.2 講演者が取り組む研究の紹介
3.3 総括
(質疑応答)
セミナー講師
神戸大学大学院工学研究科 応用化学専攻 講師 博士(工学) 南本 大穂 氏
■ご経歴等
2015年 北海道大学大学院理学研究院 化学部門 着任(助教)。
固液界面、特に電気化学反応進行下にある電極界面において、エネルギー集約場において発現する
特異分子挙動や電荷移動過程の振動分光情報取得や、光エネルギー変換に関する研究に従事。
2022年 神戸大学大学院工学研究科 応用化学専攻 着任(講師)。
水溶液中での無機材料合成手法を用いた電極触媒、特に水電解用電極触媒の研究、光エネルギー変換、
ナノ構造において特異的に見られる固液界面構造の探索に関する研究に従事。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・物理化学、電気化学
・無機材料合成
・水電解、光エネルギー変換
・電気化学反応進行下における電極界面における局所振動分光測定
■本テーマ関連の専門学協会等での委員会ご活動
・公益社団法人 電気化学会会員
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円<
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
36,300円(税込)/人
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2025/04/25(金)
13:00 ~ 15:30
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