
製品含有化学物質管理(CiP)の基本要点2025年版~これからのCiP担当者に求められる、成形品を含む管理手法~
これからの化学物質管理は、成形品における有害物質の排除に限らず、循環社会の構築に向けた情報伝達と共有の仕組みが求められます
各ガイドライン・規格等で求められる製品含有化学物質管理の要点を押さえ、実務担当者にはどのような知識が必要なのか、ポイントを整理します
セミナー趣旨
これまで、一般製造業と化学産業などとが連携して、国際流通の阻害要因となっていた【有害物質】を供給連鎖内から排除することについて、AIの活用とサプライチェーンマネジメント手法を駆使して、川中産業も含めて、標準ツールにて目的達成が成形品で進んだ。
これからは、成形品における有害物質の排除に限らず、循環社会の構築に向けて、全産業分野において、樹脂や脱炭素化材料を含む情報伝達と共有の仕組みが求められる。
加えて、製品含有化学物質管理を担う人材の資格取得を目的にして、実務上の法令知識の獲得、実務経験、そして、「これまで」と「これから」との関連性について解説する。
必要な予備知識
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
製造業における化学物質の環境・安全管理の手引2025年2月追録(新日本法規出版)
実務者のための化学物質等法規制便覧2020年版(化学工業日報社)
製品含有化学物質管理-原則及び指針- JIS Z 7201:2017(日本規格協会)
習得できる知識
1.学校で習えずに苦手にしてきた化学という学問と化学産業の概要が、よくわかる
2.これまで、今、そしてこれからの【製品含有化学物質管理】において、プロを目指せる
3.全般的な要点では、コンプライアンス、標準化、便益とリスク、有害物質及び再生材から求められる手法が理解できる
4.成形品への基礎では、仕組み、法制度、有害物質及び情報収集を迅速にかつ正確に得ることができる
5.脱炭素化社会への応用では、元素別、樹脂、カーボンニュートラル2025の知識が獲得できる
6.SDGsが求める職業教育において、CiPに関する総合的な資格取得の重要性が認識できる
セミナープログラム
第1講.製品含有化学物質管理(CiP)の要点
1.「製造業における化学物質の環境・安全管理の手引」からの要点
2.「製品含有化学物質管理-原則及び指針 JIS規格 JIS Z 7201:2017 」からの要点
3.「供給連鎖を通じた化学物質管理における便益性とリスク」からの要点
4.「貿易障壁となる阻害要因としての有害物質」からの要点
5.「循環型社会構築に貢献要因の適合再生材料と阻害要因の有害物質」からの要点
第2講.成形品における製品含有化学物質管理の基本
1.「仕組み」からの基本
2.「法制度」からの基本
3.「対象物質」からの基本
4.「情報収集」からの基本
第3講.「脱炭素化社会」に役立つこれからの知識
1.「これからの化学物質管理」2030年目標
2.「元素及びその化合物」と周期表の活用
3.「樹脂」のケミカルリサイクル
4.「カーボンニュートラル」(2025)
5.SDGsが求める「職業教育」における総合的な化学物質管理の重要性
<質疑応答>
■講演中のキーワード
1.化学物質管理
2.製品含有化学物質管理
3.化学物質の有害性情報
4.化学物質に係る法体系類
5.化学物質に係る情報伝達
セミナー講師
(一社)化学物質管理士協会 副代表理事 監修・編集担当、企画担当、近畿本部長 伊藤 雄二 氏
技術士(化学部門)
■ご経歴
1948年 兵庫県生まれ
1973年 京都大学工学部石油化学科専攻修士課程修了
1973年~ 日本触媒化学工業株式会社入社
(10年間:研究員;3年間:ニューヨーク駐在(TSCA、OSHA、MSDS、技術調査、);
3年間:副主任研究員;10年間:新規化学品開発部主任(新規モノマー、生分解性材料、);
10年間:レスポンシブル・ケア室主席、化学品安全活動統括者、高吸水性樹脂工業会技術委員長、
アクリル酸エステル工業会技術保安委員、日本プラントメンテナンス協会関西支部役員、1級生産士資格取得;
2年間:環境安全総括部嘱託(Reach登録専任))
2010年 株式会社日本触媒 退社
2011年~ 有限会社相模ソリューション代表
2011年―2013年 経済産業省の海外派遣専門家(化学物質のリスク評価・リスク管理)
2015年 技術士(化学)資格取得
2015年~ 厚生労働省の有害性評価専門委員(化審法、安衛法、ナノ材料)
2017年 一般社団法人化学物質管理士協会の創設(共同出資者)副代表理事、
2019年~ 公益社団法人日本技術士会 近畿本部幹事(兼)化学部会長
2023年~ 日本技術士会 化学物質管理研究会 会長
2024年~ 日本技術士会 化学部会幹事会 副会長
■ご専門および得意な分野・ご研究
収益改善活動(品質保証、TPM研究会、ロス研究、設備管理、AI及びIoT技術、)
化学物質監理(有機化学製品のリスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーション、)
化学品安全(SDS制度、各種毒性、各種法規制類申請、化学品総合管理、)
繊維製品含有化学物質管理(化学分析、認証、食品衛生、有害物質、)
感染症収束に向けた化学技術力の発揮(公衆衛生学、感染症学、免疫学、毒性学、)
環境問題(カーボンリサイクル、生分解性材料、放射性物質、)
化学物質の有害性評価書の作成(化審法関係、安衛法関係、ナノ材料関係、)
■本テーマ関連学協会でのご活動
アクリル酸エステル工業会 技術保安委員会
取扱安全指針(国内版、国際版)改定第6版から第8版(2003年―2010年)
吸水性樹脂工業会 技術委員会
JIS原案作成委員会専門委員(2004-2008年)
(一社)日本化学工業協会
化学産業におけるPL対策ガイドライン改訂第1版(2013年刊)
中央災害防止協会
全国産業安全衛生大会研究発表 ポスターセッション(2,019年10月)
“職場での周知に適したA4用紙1枚サイズで表せる「掲示板安全データシート」の開発”
(一社)日本設備管理学会 つなぐ研究会 先端技術講習会(Web))(2023年3月)
“化学物質がもつ物質エネルギーから観える現状と課題~カーボンリサイクルの視点から~”
新日本法規出版株式会社
“製造業における化学物質の環境・安全管理の手引”(2025年2月追録執筆)
公益社団法人日本技術士会
技術士CPD・技術士業績・研究発表年次大会(東京)(2017年6月)
“「化学物質管理士」制度設計にあたっての制度設計思想”
西日本技術士研究・業績発表年次大会(京都)(2019年11月)
“化学物質への予防作業とポスターで労災・疾病を削減しよう”
日本技術士会近畿本部特別セミナー(大阪)(2021年2月)
“感染症収束に向けた技術力の発揮と技術士の役割り”
日本技術士会化学部会例会講演会(Web)(2023年10月)
“技術士が担う化学物質管理士協会~資格認定制度創設・業務開拓・技術成果と課題~”
株式会社情報機構
これからの製品含有化学物質管理【入門編】 講師(2021年6月)
製品含有化学物質管理~初級編 2022年版~ 講師(2022年2月)
国内特有の化学物質管理と化学設備そしてその資格者に係る諸規則
~自律的な化学物質管理者を目指して~ 講師(2022年8月)
安衛法令の抜本見直しがもたらす化学物質管理の大転換・自律的な管理者育成セミナー
-化学物質管理の実務能力・経験/管理手法とリスクアセスメント/管理体系構築のモデル演習- 講師(2023年4月)
自律的な化学物質管理者の実務~安衛法令改正の前後で生じる比較とモデル
演習~ 講師(2023年10月)
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
45,100円(税込)/人