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バッチプロセスでのトラブルを防ぐ!
スケールアップと発生するトラブルの原因・対策,スケールアップと影響因子,スケールアップと化学工学の役割,反応・撹拌・晶析・ろ過のスケールアップポイントについて,ラボ実験から実機へのスケールアップを事例を示しながら詳しく解説する特別セミナー
【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信(アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)付き)
セミナー趣旨
医薬原薬・中間体、農薬、化成品、電子材料などファインケミカル製品のバッチ生産プロセスは,多くの撹拌槽(反応釜)を中心とした設備を活用して,反応,洗浄・分液,抽出,吸着,濃縮,晶析、ろ過、乾燥などの操作を行い製品が製造されている。バッチプロセスは多品種切換え生産・非定常操作で行われており、多くのトラブルが発生している。
本セミナーでは、反応、撹拌、晶析、ろ過操作について、ラボ実験から実機へのスケールアップを事例を示しつつ、スケールアップの基礎とトラブルを防止するための考え方を紹介する。
受講者の声
- プロセスの概要から各単位操作ごとの詳細という流れで分かりやすかった。また、スケールアップの際に気を付けるべき項目をまとめて下さっている点もありがたい。
- ラボ実験では丸底フラスコを使用しているので、相似形を考慮してセパラブルフラスコを使用したい。攪拌動力も出してみたい。
- 講習内容が豊富だったので多くの知識を得ることができました。難しい内容のところもあったので、もう少し時間があればよかったと思いました。
- 参考になりました。私のレベルから少し理解が足りない部分もありましたが、総じて満足いく内容でした。
- WEBセミナーだと理解が追い付かなかった点がありますので、復習して理解を深めたいと思います。
受講対象・レベル
・研究部門の工業化スタッフ
・生産技術部門の工業化スタッフ
・製造部門の技術スタッフ など
必要な予備知識
初歩の有機合成,化学工学、製造設備に関する知識
初歩の単位操作(反応,撹拌、晶析、ろ過)に関する知識 があれば理解が進みます。
習得できる知識
1)スケールアップと発生するトラブルの原因と対策
2)スケールアップと影響因子
3)スケールアップと化学工学の役割
4)反応、撹拌、晶析、ろ過のスケールアップポイント など
セミナープログラム
1.バッチプロセス
2.単位操作で発生するトラブル
3.スケールアップと影響因子
4.スケールアップと化学工学の関わり
5.スケールアップの予測計算
6.ラボ、パイロット実験の考え方
7.反応技術
7-1.反応操作のチェックシート
7-2.反応トラブル・改善事例
7-3.反応条件最適化事例プロセスの構築
8.撹拌技術
8-1.撹拌翼のスケールアップで発生するトラブル
8-2.撹拌翼と混合
8-3.攪拌所要動力Pv一定スケールアップと事例
8-4.動力数Npの重要性に関する事例
8-5.混合速度の影響事例
9.晶析技術
9-1.晶析方法
9-2.汎用的なGL晶析装置
9-3.溶解度曲線を利用した晶析操作
9-4.粒子径制御の晶析事例
9-5.スケーリング発生防止およびその晶析事例
9-6.流動性が変化する系の晶析および晶析事例
9-7.晶析操作への撹拌影響事例
10.ろ過技術
10-1.ケーキろ過および装置
10-2.平均ろ過比抵抗αav、圧縮性指数nについて
10-3.平均ろ過比抵抗αav、圧縮性指数nの測定
10-4.加圧・減圧ろ過と遠心ろ過の相違
10-5.加圧ろ過操作ポイント
10-6.遠心ろ過操作ポイント
10-7.ろ布トラブルとろ布選定
質疑・応答
セミナー講師
スケールアップコンサルタント 高橋 邦壽 先生
元 住友化学株式会社
1969年 3月 島根県立松江工業高等学校 工業化学科 卒業
住友化学株式会社 入社
(現)健康・農業化学品研究所 農薬合成部門
新規農薬活性物質探索 合成、新規化合物の工業化研究
1977年 4月 (現)工業化技術研究所
医薬,農薬,化成品などのプロセスのスケールアップ
1992年10月 (現)健康・農業化学品研究所 農薬製剤部門
乳化分散、粉体造粒などのスケールアップ
2001年10月 住化ファインケム㈱
医薬品の受託 製造(プロセススケールアップ部門)
2010年12月 住友化学 定年退職 嘱託
2011年 4月 奈良工業高等専門学校 非常勤講師(6年間)
2012年 4月 神戸工業高等専門学校 非常勤講師(3年間)
2013年 8月 住友化学 退社
2013年 9月 スケールアップコンサルタト
・ 化学プロセスの単位操作を中心に講演、講習会
・ 化学企業への技術支援、技術サポート など
著書
共著:「プロセスケミストのための化学工学」撹拌,ろ過,乾燥(日本プロセス化学会編) 化学工業日報社
所属学会
化学工学会
近畿化学協会
専門分野
化学プロセスのスケールアップ
(小スケール実験からパイロットを経て実機スケールへスケールアップ)
→ 反応・撹拌・晶析・ろ過・乾燥などの単位操作技術を活用
セミナー受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト:製本資料(受講料に含む)
受講料
49,500円(税込)/人
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