
~正極活物質への保護層導入について~
セミナー趣旨
リチウムイオン二次電池は、電気化学や材料科学の分野から様々な研究が行われており、多くの企業が開発に参加している。また近年、粉体メーカーなども全固体電池開発に参入することが増えており、電極スラリー調製や評価など粉体に関する分野で事業展開が始まっている。
本セミナーでは、粉体工学と材料科学の境界領域にある課題の一つとして、活物質粉末へのコーティングについて解説する。活物質へのコーティングは、電池のサイクル特性改善のための要素技術の一つだが、この解決には材料科学だけではなく、粉体に関する知見も必要であり、現在でも多くの課題が存在する。
今回のセミナーでは、この課題解決についての試みを大学研究者の立場から解説する。
受講対象・レベル
リチウムイオン二次電池材料の開発に興味関心のある、研究開発部門の方など
セミナープログラム
1.はじめに
・リチウムイオン二次電池の開発について
・活物質へのコーティングについて
2.粒子へのコーティング
・コートプロセスの解説と課題
・コートのメカニズム
・コート材料の解析技術の紹介
・コート材料使用による電池特性への影響
3.コート溶液の開発
・コート溶液開発の必要性
・コート溶液の設計指針
・コート溶液の違いによる粉末物性への影響
4.今後の展望
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。
セミナー講師
北見工業大学 機械電気系 教授 大野智也 氏
2004年に静岡大学大学院理工学研究科博士後期課程を修了、博士(工学)。その後、静岡大学イノベーションセンター非常勤研究員を経て、2005年より北見工業大学助手、2007年より助教となる。その間、2006年にスロベニアのヨゼフ・シュテファン研究所にて1年間博士研究員として勤務した。その後、2011年に北見工業大学准教授となり、2017年より現職の北見工大教授となる。
専門分野は材料科学と粉体工学であり、特に現在粉体へのナノコーティングに関する研究を進めており、2021年より全固体型リチウムイオン二次電池開発に関連するNEDO委託事業SOLiD-EVへの参画を契機に、現在実施中のNEDO委託事業SOLiD-NEXTの初期メンバーとして電池材料開発に携わっている。
セミナー受講料
1名につき
会員 27,500円(本体 25,000円) 一般 29,700円(本体 27,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
受講料
29,700円(税込)/人
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