
~EUのPPWR(Packaging and Packaging Waste Regulation)を踏まえた最新動向~
■本講座の注目ポイント
★蒸着、バリア材のコーティング、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)の多層化等など、ハイバリア化に向けた手段の内容、製造プロセス、実例及び関連特許について講演!
★ハイバリア化した蒸着フィルム包装以外の分野、例えばディスプレイ分野、太陽電池等への利用についても触れる!
セミナー趣旨
EUのPPWR(Packaging and Packaging Waste Regulation)が2月に発効し、2026年8月12から適用されます。包装廃棄物の削減目標、包装の素材ごとにリサイクル目標値等が設定され、プラスチックについては一定以上のリサイクル可能性が要求され、2030年からリサイクル材使用率が定められました。剛性を有するボトルや容器はリサイクルが容易と思えますが、異なるフィルムを積層して物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与する軟包装(プラスチックフィルム包装)のリサイクルは困難です。
軟包装をリサイクル可能とするために、同一素材のフィルムを積層するモノマテリアル化が提唱されています。モノマテリアル化するとき、アルミ箔を使用しない構成において、バリア性の付与が課題です。軟包装を紙化するという方法もありますが、バリア性の付与はプラスチックフィルムよりも困難です。
バリア性付与の有力な手段は、蒸着、バリア材のコーティング、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)の多層化等です。これら手段の内容、製造プロセス、実例及び関連特許について説明します。
また、ハイバリア化した蒸着フィルム包装以外の分野、例えばディスプレイ分野、太陽電池等への利用についても触れます。
習得できる知識
・PPWRの概要
・バリアフィルムの基礎知識
・透明蒸着フィルム製造技術、メーカー及び性能
・フィルム及び紙へのバリアコーティング
・ハイバリアフィルムの非包装用途
セミナープログラム
1.PPWR
1-1 PPWRの概要
1-2 包装廃棄物削減目標
1-3 包装のリサイクル目標
1-4 プラスチック包装のリサイクル可能性
1-5 プラスチック包装のリサイクル材使用率
1-6 リサイクル可能性の適用除外
1-7 バイオプラスチックについて
1-8 ラベル標記による情報提供
1-9 再使用について
2.軟包装におけるバリアの必要性
2-1 軟包装の構成とバリア
2-2 求められるバリア
3. モノマテリアル化とバリア
3-1 CEFLEXにおけるバリア材
3-2 リサイクルとバリア材
3-3 バリア付与手法
3-4 最近のモノマテリアル化例
4. 透明蒸着とアルミ蒸着
4-1 透明蒸着フィルムの構成
4-2 透明蒸着装置
4-3 透明蒸着用コーティング剤
4-4 国内の透明蒸着フィルムとアルミ蒸着フィルム
4-5 海外の透明蒸着フィルムとアルミ蒸着フィルム
4-6 蒸着フィルム関連特許
5. 蒸着フィルムの非包装用途
5-1 建装用
5-2 真空断熱パネル
5-3 PVバックシート
5-4 電子ペーパー
5-5量子ドットフィルム
5-6 有機太陽電池
5-7 有機EL
5-8 ハイバリア測定方法
6. コーティングによるバリア付与
6-1 有機・無機混合系
6-2 脱水縮合系
6-3 海外の技術
7. EVOHの多層化
7-1 EVOHメーカー
7-2 未延伸フィルムの多層化
7-3 延伸フィルムの多層化
7-4 海外の技術
8. 紙化
8-1 紙化の実例
8-2 紙へのバリア付与
【質疑応答】
セミナー講師
土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏
【経歴】
1976.3 東京工業大学修正課程修了
1976.4 上野製薬㈱入社
1978.7 大日本印刷㈱入社
2011,7 ㈱アセプティックシステム(大日本印刷関連)入社
2015.7 同上退社
2016.4 弁理士登録
【専門内容】
包装材料 特許
【講演実績】
「軟包装の役割と今後の動向」フレキソ技術協会 19年7月
「透明蒸着バリアフィルムの基礎と製造プロセス・各種応用展開及びモノマテ リアル化対応」AndTech社 20年8月
「軟包装を巡る国内外の規制及び軟包装材料開発の動向」Science&Technology 社 20年10月
「軟包装を巡る国内外の規制及び軟包装材料開発の動向」 サイエンス&テクノロジー 21年 7月
「多層ラミネートパッケージング(軟包装)におけるケミカルリサイクル モノマテリアルの課題解決」 And Tech 2021年 7月
「国内外における軟包装のモノマテリアル化動向」 技術情報協会 21 年 11 月
「軟包装パッケージフィルムにおける各種環境対応・モノマテリアル・ リサイクル技術今後の展望」 And Tech 22年 1月
「軟包装を巡る国内外のリサイクル促進の法制化及びモノマテリアル化並び にリサイクル手法の開発動向」サイエンス&テクノロジー 22年10月
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ございません。
受講料
45,100円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:00 ~
受講料
45,100円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
高分子・樹脂材料 塗装・コーティング 薄膜、表面、界面技術前に見たセミナー
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高分子・樹脂材料 塗装・コーティング 薄膜、表面、界面技術関連セミナー
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2025/04/11(金)
10:00 ~ 17:10
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