
セミナー趣旨
輸送部門の航空分野と海運分野はHard-to-abateと言われ、電化が難しい分野であるため、脱炭素を進める上で、バイオ燃料、合成燃料を始めとするドロップイン燃料や水素等の非ドロップイン燃料の導入が必要になる。
その中で、航空機に利用可能な燃料は限られているが、船舶に利用可能な燃料は船サイズや船種、航続距離によるものの多様性がある。
短期的にはバイオ燃料の競合が発生するものの、将来棲み分けを進めることができれば日本国としてバランスの取れた脱炭素化が進むのではないか、と考えられる。
一方で、外航は国内のバウンダリ外であるためScope3を含め事業者の意識変革の必要性や、原料調達・燃料調達はエネルギーの安全保障上の観点からの地産地消への取り組み等多くのテーマをご紹介する。
セミナープログラム
1. 海運燃料の脱炭素
(1) 国際的な規制に関する最新動向
(2) ICAOを中心とした燃料導入見通し・推計の整理
(3) 内航海運の脱炭素に関する動向
2. 航空燃料の脱炭素
(1) 国際的な規制・燃料に関する最新動向と見通し
(2) IMOを中心とした燃料導入見通し・推計の整理
(3) 内航航空の脱炭素に関する動向
3. 燃料調達と他分野との燃料競合
(1) 海運・航空部門における利用可能燃料
(2) (1)燃料の調達と競合
(3) 分野別燃料の棲み分けについて
4. 海運・航空分野における課題・今後の取り組みについて(主に日本企業に対して)
(1) バウンダリやScope3、カーボンプライシングによる影響
(2) エネルギーの安全保障のための燃料調達
(3) その他資格、人員や教育制度に関する課題
5. 関連質疑応答
6. 名刺交換・交流会
※講演までお日にちがございますので、当日までに講演項目が一部追加変更となる場合がございます。
セミナー講師
株式会社三菱総合研究所
エネルギー・サステナビリティ事業本部
GXグループ 研究員
久賀 潤也 氏
2013年9月 東京大学 工学部 システム創成学科 卒業
2016年3月 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 環境システム学専攻 修了
2016年4月 三菱総合研究所に入社
セミナー受講料
1名:37,450円(税込) 2名以降:32,450円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
※地方公共団体ご所属の方は、2名まで11,000円(税込)
但し、会場受講またはライブ配信受講限定。2名様の受講形態は同一でお願いいたします。
※システムの仕様上、お申込み画面では通常料金が表示されます。割引適用後の受講料は、ご請求書にてご確認ください。
受講について
会場またはライブ配信受講
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
アーカイブ配信受講
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
受講料
37,450円(税込)/人
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