溶解度パラメータ(SP値、HSP値)の基礎、求め方、応用技術

エネルギー、環境およびバイオ・医用などの分野への活用例について解説!

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:6/11~6/24(何度でも受講可能)】での受講もお選びいただけます。

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    セミナー趣旨

    溶解度パラメータ(以下、SP値)は、“Like likes like。”で表される、異種材料間の親和性/類似性の尺度です。したがってSP値の似ているもの同士は、「よく溶け合い」、「よく付き」、「よくぬれ」ます。特にハンセンが分子間力の各成分に基づき定義したHSP値は、様々な分野で活用されています。先ずSP値の求め方については、化合物の場合、原子団寄与法による計算や実測法を、また粒子の場合、従来の凝集・沈降法に加え、IGC法や低磁場パルスNMR法などを取り上げます。次いで異種材料間の親和性/類似性の考え方に基づき、新規材料開発例に加え、今後の展開が期待される分野、すなわちエネルギー、環境およびバイオ・医用などの分野への活用例について解説します。

    受講対象・レベル

    ・化学,電子,バイオ・医用などの分野で,研究,開発,評価などに携われる方
    ・初級から中級程度

    必要な予備知識

    特に必要ございません。初歩からご説明します。

    習得できる知識

    1.溶解度パラメータの基礎と様々な求め方
    2.溶解度パラメータの有効利用法
    3.多様な複合材料開発の最新応用事例
    4.今後の展開が必要な分野の応用事例

    セミナープログラム

    1.溶解度パラメータの基礎
      1.1 ヒルデブランドのSP値と相互作用パラメータ
      1.2 ハンセンの3DSP値(HSP値)と4DSP値
      1.3 HSP値の利用法
       1.3.1 ハンセン球とHSP距離
       1.3.2 三角線図とてこの規則

    2.溶解度パラメータの求め方
      2.1 化合物の原子団寄与法によるHSP値の数値計算
       2.1.1 フェドース法
       2.1.2 バンクレベレン・ホフテイザー法
       2.1.3 ステファニス・パナイオトウ法
       2.1.4 Y-MB法(ソフトHSPiP)およびソフトSoluVisionの利用
       2.1.5 数値計算の新しい流れ(COSMO,AIの利用など)
      2.2 化合物のHSP値の測定法
       2.2.1 シングルハンセン球/ダブルハンセン球法
       2.2.2 拡張ハンセン法
       2.2.3 インバースガスクロマトグラフィー法
      2.3 粒子のHSP値の測定法
       2.3.1 凝集/沈降法
       2.3.2 インバースガスクロマトグラフィー法
       2.3.3 低磁場パルスNMR法

    3.混合溶媒における相分離性の制御と応用
      3.1 溶媒混合の規則と最適溶媒選択
      3.2 応用例
       ・アセトンフリー除光液 ・グリーン抽剤 ・エアロゲル

    4.高分子複合材料における溶解/相分離性の制御と応用
      4.1 高分子溶液における相図と相分離性
      4.2 応用例
       ・光ファイバー型センサー ・マイクロカプセル
       ・ナノファイバー
      4.3 高分子ブレンドにおける相図と相分離性
      4.4 応用例
       ・メンブレンコンタクター ・ポリマー改質アスファルト
       ・二層分離型塗装

    5.粒子分散系材料における付着性/分散性の制御と応用
      5.1 粒子分散液の分散安定化と高分子分散剤の選択
       5.1.1 調製工程と安定化機構
       5.1.4 高分子分散剤の選択指針
       ・ブロック型/くし型構造 ・溶解/伸張性と相互作用パラメータ
       ・吸着特性とダブルハンセン球の利用
      5.2 キャピラリー懸濁液と二次流体の選択
       5.2.1 レオロジー特性と二次流体の選択指針
       5.2.2 応用例
       ・3Dプリンター用グラフェンインク ・食品材料
      5.3 高分子コンポジットにおけるフィラーの付着/分散性
       5.3.1 HSP距離やハンセン球重なり度による評価法
       5.3.2 応用例
       ・シリカ-ポリプロピレンコンポジット ・レジンコンクリート
       ・コア/シェルナノ粒子強化材料

    6.今後の展開が期待される分野
      6.1 エネルギー分野
       ・ペレブスカイト太陽電池 ・水素発生複合電極
       ・Li電池複合電極
      6.2 バイオ・医用分野
       ・生体適合性溶媒 ・3Dスキャフィールド ・薬剤の皮膚浸透性
      6.3 環境分野
       ・超臨界炭酸ガスによる抽出 ・化学吸収法による排ガスの分離回収
       ・使用済み電線からの銅線の分離回収

    7.まとめ

    【質疑応答】


    キーワード
     溶解度パラメータ,高分子,粒子,分散剤,相分離性,吸着性,分散安定化,WEBセミナー

    セミナー講師

    山口大学 名誉教授 工学博士
    大佐々 邦久 氏

     

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