インフラ診断高度化のための非破壊検査の最新動向・測定・評価手法と劣化因子の解析技術【LIVE配信・WEBセミナー】

インフラ診断高度化のための非破壊検査の最新技術と測定評価手法について、近赤外光およびミリ波・テラヘルツ波・X線などを使用した検査技術に基づいて解説!

■注目ポイント 
★近赤外光やテラヘルツ波を利用した検査手法はコンクリート中の塩化物イオン濃度や,水分,中性化など,コンクリート中の鋼材腐食や様々の劣化を引き起こす劣化因子を効率よく検出できる可能性がある。その研究を長年行った先生からのご講演!

 

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナープログラム

    【第1講】 近赤外光およびテラヘルツ波を用いた検査手法 ~インフラコンクリート構造物の健全性診断とその評価~

    【時間】 11:00-12:15

    【講師】徳島大学 社会産業理工学研究部/教授 上田 隆雄 氏

    【講演主旨】
    国内外のインフラコンクリート構造物は今後急速に老朽化が進み,効率的な維持管理手法の確立が強く求められています.今回ご紹介する近赤外光やテラヘルツ波を利用した検査手法は,現時点で確立された手法でありませんが,コンクリート中の塩化物イオン濃度や,水分,中性化など,コンクリート中の鋼材腐食や様々の劣化を引き起こす劣化因子を効率よく検出できる可能性があります.徳島大学において約20年前から行ってきた研究成果を中心にご紹介したいと思います.

    【プログラム】
    1.インフラコンクリート構造物の劣化の現状
    2.コンクリート中の塩化物イオン濃度の測定
     2-1 従来の方法
     2-2 セメント硬化体中の塩化物イオン濃度の近赤外分光法による推定
     2-3 実コンクリート構造物への適用例
    3.コンクリート(モルタル)中の水分の近赤外分光法による検出
    4.コンクリートの中性化,ASRの近赤外分光法による評価
    5.近赤外分光法とテラヘルツ波の併用によるモルタル中の劣化因子の検出

    【質疑応答】

    【講演のポイント】
    コンクリート中の塩化物イオン濃度や水分などの劣化因子を現場で効率よく検出する手法として,近赤外光やテラヘルツ波など電磁波を利用した手法の検討が進んでいる.講演者はこのような分野の研究を20年程度実施してきており,その概要を紹介できる.

    【習得できる知識】
    近赤外光やテラヘルツ波を用いたコンクリート中の各種劣化因子検出に関する研究の現状を把握できる.



    【第2講】 インフラ診断高度化のためのX線非破壊検査技術の開発

    【時間】 13:00-14:15

    【講師】国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター 分析計測標準研究部門 先進ビーム計測研究グループ  藤原 健 氏

    【講演主旨】
    X線は、目に見えない構造物内部の状態を“可視化”できる強力な診断ツールです。しかし従来のX線検査装置は大型で重く、取り扱いには専門資格と高度な技術が必要なため、限られた場面でしか活用されていませんでした。産業技術総合研究所では、こうした課題を打破するため、全装置をバッテリー駆動とし、総重量を10kg以下に抑えた可搬型デジタルX線検査装置を開発しました。さらに、高感度化と遮蔽構造の最適化により、X線の使用量を従来比で1/100以下に大幅低減。これにより、検査対象によってはX線作業主任者の資格がなくても、安全に現場で使用可能となりました。
    どこへでも持ち運べて、すぐに使える。そんな次世代型のX線検査技術は、橋梁やトンネル、建築構造物の健全性評価など、インフラ診断のさまざまな現場での活用が期待されています。

    【プログラム】
    1.背景と課題認識

     1-1 インフラ老朽化と診断技術の現状
     1-2 従来のX線検査技術の制約と改善ニーズ
    2.可搬型・低消費電力X線源の開発
     2-1 小型・軽量化のための設計コンセプト
     2-2 低電力・高効率を実現する電子源技術
    3.TFTを用いたデジタルX線検出器の開発
     3-1 TFT(薄膜トランジスタ)技術の概要
     3-2 高感度・高解像度の画像化性能
     3-3 装置の構成と運用上の利点
    4.インフラへの適用事例
     4-1 コンクリート構造物内部の鉄筋検査
     4-2 部材のひび割れ・腐食モニタリング
     4-3 現場運用における可搬性と即時性の効果
    5.まとめと今後の展望
     5-1 技術の総括と導入効果の整理
     5-2 AIとの融合
     5-3 今後の研究開発と実装に向けた課題
    【質疑応答】

    【キーワード】
    X線、可搬型、ポータブルX線、デジタルX線、AI

    【講演のポイント】
    本講演では、新開発の携帯型・低被ばくデジタルX線システムによる、現場での迅速・安全なインフラ診断技術の最新動向や利点を解説します。低放射線で高精度に構造物内部を可視化できる非破壊検査技術のポイントと、構造物診断への応用例を紹介します。

    【習得できる知識】
    最新のX線検査装置の開発動向と多彩な適用事例をご紹介します。革新的なポータブルX線装置が実現する、迅速かつ安全な現場診断の可能性を、分かりやすく解説いたします。


    【第3講】 ミリ波~テラヘルツ波の広帯域測定によるインフラ非破壊診断

    【時間】 14:30-15:45

    【講師】芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 田邉 匡生 氏

    【講演主旨】
    テラヘルツ波は電波の特性であるプラスチックやコンクリートの非極性物質に対する透過性が高いだけでなく、光の特性としての直進性があり、光学設計が可能である。エネルギーとしては室温に相当するので人体に影響なく使用できる。このようなテラヘルツ波の特性は、コンクリート構造物内部の非破壊検査にも展開できる。コンクリートの低周波数帯における透過性は高く、内部の鉄筋からの反射で位置を確認できる。また、特定の周波数のテラヘルツ波は金属腐食生成物により吸収するので、腐食部の位置と危険レベルを診断できる。ひび割れや含水によるテラヘルツ波の散乱や吸収からそれらの分布を知ることができる。極性液体である水はテラヘルツ波の吸収が大きいので、水を増感剤とすることでコンクリート内部のひび割れを高い感度で検出できる。

    【プログラム】

    1.電波と光波のどちらの特性もあわせもつ広帯域テラヘルツ波
    2. テラヘルツ計測系の構築
    1) テラヘルツデバイス
     a)光源・検出器
     b)光学部品(ミラー、フィルター、絞り)
     c)計測系構築(干渉制御)
    2) 計測システム構築
     a)透過・反射測定系
    3. テラヘルツで分かること
     a)表面含水率や腐食状態
     b)コンクリート組成や木材密度
     c)内部にあるクラックや鉄筋の状態評価
     d)絶縁被覆電線

    【質疑応答】

    セミナー講師

    第1部  徳島大学  社会産業理工学研究部/教授  上田 隆雄 氏
    第2部  国立研究開発法人産業技術総合研究所  計量標準総合センター 分析計測標準研究部門 先進ビーム計測研究グループ   藤原 健 氏
    第3部  芝浦工業大学  デザイン工学部 デザイン工学科 教授  田邉 匡生 氏

    セミナー受講料

    ●1名様  :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
    ●2名様以上:16,500円(お一人につき)

     ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません

     

     


     

    受講料

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    全国

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