書評検索結果
180件中 13~16件目
「組織の力をグイグイ育てるカイゼンのヒント」本多貴治著
投稿日 2019/07/04
本書は、これまで30年に渡り現場カイゼンを見続けてきた筆者による、人財視点のカイゼンヒント集です。
ご存知のように製造業の改善活動は、多分に精神的な要素があります。
それを良しとしない人もいますが、それゆえに上手くヒットすると、理論を超えた効果が現れます。
本書では筆者が実際に遭遇した数々の、現場改善というより人心変化、組織改革の事例が示されます。
そのものズバリで適用できないにしても、今まさに目の前で展開されている日常業務に、一つや二つ思い当たる状況が必ずあるはずで、おおいなる「ヒント」が見つかること請け合いです。
今のままではいけないと思いつつ、なかなかカイゼン活動に着手できていない、あるいは思ったような成果が出ていない製造責任者、中小企業経営者におススメです。
「未然防止のための過去トラ集」本田陽広著
投稿日 2019/06/20
本書は、デンソーの設計品質を極限まで高めた筆者による、過去トラで品質問題を未然防止するノウハウ集です。
品質問題、クレームは想定外の原因でおこるように見えて実は以前も同じモードやその類似ミスで発生することが多いものです。
そこで各社は過去のトラブル集「過去トラ」を作りますが、実効を上げるのは容易でありません。
本書では過去トラの集め方、作り方、使い方、管理法というステップ毎のノウハウと事例を、筆者経験をもとに提示します。
膨大な過去トラのデータを前に、あるいは逆にデータがさっぱり集まらなくてため息をついている、品質保証部門、技術管理部門の担当者におススメです。
「技術者の逆襲」藤井隆満著
投稿日 2019/06/06
本書は、企業内で100件の技術テーマ提案、200件以上の特許出願実績を誇るスーパー技術者のイノベーション方法論です。
技術者は上司や周囲の部署からイノベーションを期待され、失敗しては叩かれ、うまくいっても大きな見返りのないある種悲しい職種です。
しかし嘆いていても始まりません。
経緯はいろいろあるでしょうが、いずれ技術者になったのだから、それを自身の中で熟成させて新しいものを作り、社会に貢献していくことで、自らの喜びとし、周囲をぎゃふんと言わせようではないか。
本書での「逆襲」は、そんな意味のようです。
スーパーエンジニアである著者の経験と識者の報告から導出した新事業の成功法、お得意の特許情報の活かし方、そしてそれらの成功事例を余すことなく紹介しています。
周囲のプレッシャーに押しつぶされそうになっている、新規事業、技術の開発担当者におススメです。
「儲かるメーカー改善の急所」柿内幸夫著
投稿日 2019/05/23
本書は、25年以上全国の工場現場の改善を指導してきたコンサルタントが、その経験を凝縮した改善ポイント集です。
ほとんどの工場は何らかの改善活動を行っており、会社ごとにその進め方自体もノウハウになっていると思います。
しかしながらその慣れ親しんだ進め方がベストとは限りません。
改善活動することが目的ではなく、効果が目的であるならば優先順位を設定し、より有効なポイントに手を打つことが重要です。
本書には、現場を見続けてきた結果としての101項目が見開き2ページで端的にまとめてありますので、初めから読んでいっても、ピンと来たところを拾い読みしても具体的な改善作業が思い浮かぶでしょう。
製造現場やQCサークルのリーダーにおススメです。