書評検索結果
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「TQD」ドン・クロージング
投稿日 2011/04/04
本書はMITのクロージング教授が今から17年前に執筆したもので、当時
としては斬新な製品開発のフレームワークを示しました。TQD(Total
Quality Development)とは、単純化して言えば「コンカレントエンジニア
リング」「QFD」「タグチメソッド」を統合した考え方であり、80年代
米国の製造業が惨敗した調査として日本企業(主に富士ゼロックスという
話もある)のプロセスを研究した著者の結論でした。
冒頭の第1章に示される製品開発現場の問題は、現代の日本企業組織でも思
い当たる人が多いと思われます。
和訳でも400ページを超える大著ですが、翻訳者の一人である立林和夫氏の
HP下記頁に要旨が掲載されていますので、参考としてください。
「入門タグチメソッド」
投稿日 2011/01/10
品質工学関連の図書は非常に多く、入門書から上級者向けまで軽く50冊
を超えます。それは非常に有効ながら、習得するのが容易でない事の現
れと言えるのですが、本書はそれらの中でも良書の一つです。元富士ゼ
ロックスに勤務されていた立林和夫氏の著作で、日科技連から'04年に出
版され、その年の日経品質管理文献賞を受賞しています。
損失関数から説明する類書と異なり、敢て最も活用者が多いパラメータ
設計から始めて、後半にはオンラインやMTシステム、ソフトウェアテ
ストまでカバーします。最低限の数式はあるものの、適切に選ばれた事
例で解説されると、大体理解したような気分になりそうです。
「オペレーションズマネジメントの基礎」圓川隆夫著
投稿日 2011/01/08
比較的新しい経営工学の書籍です。
本来は「経営工学概論」として企画されながら、近年産業界の大きな変
化を受けて、経営成果に直結するマネジメントを示すというコンセプト
が書名に反映されたようです。
テイラーの流れをくむIEに始まりながら、品質工学、シックスシグマ、
PMBOK、コンカレントエンジニアリングといった設計開発関連まで
言及し、TOCには丸々1章を割くといった革新的な構成になっていま
す。
東京工業大学大学院経営工学専攻のテキストにもなっており、最新の経
営工学を学習する良書としてお勧めです。
「革新7つの手法」
投稿日 2011/01/06
「日経ものづくり」の'04年4月号から'06年7月号にかけて「なるほど
theメソッド」シリーズに掲載された手法の中からTPS、TOC、シ
ックスシグマ、商品企画7つ道具、QFD、TRIZ、タグチメソッド
を加筆修正して発行した書籍です。
各分野の代表的な著者が執筆しているため、取りあえずその概要を知る
のに適しており、この本をきっかけとしてさらに学習し、実践で成果を
あげてほしいと願うものです。