書評検索結果
180件中 153~156件目
「マーケティングマネジメント」P.コトラー著
投稿日 2012/07/17
近代マーケティングの父とも呼ばれるコトラーの代表作の一つで、初版は
40年以上も前ですが、数年に一度大きな改訂毎に内容が充実してきており、
2008年に出版された最新刊は12版になります。日本語訳は3版、7版、10版
と12版のみのようです。
マーケティングの本は数多いのですが、コトラーが唱えたSTPマーケテ
ィングに留まらずそれらのほとんどを本書は包含しており、多くの大学で
教科書として使われています。
1000ページもある分厚い本ですが、事例も豊富であることから、見かけよ
りは読みやすいでしょう。
事例などを簡略化してページ数を約半分にした「基本編」もあります。
「生産財マーケティング」高嶋克義・南知恵子著
投稿日 2012/07/03
一般のマーケティング参考書を見ると、市場分析にしろ顧客との関係
構築にしろ、最終消費財をイメージして説明しているものが大半です。
いわゆるBtoBと呼ばれる生産財の場合、これらと同様に考えられるものもあ
れば、相当に異なる部分もある事は自明でしょう。
本書では上記の視点に加えて、新製品の開発、営業体制、販売チャネルの構
築など、現代の生産財メーカーが注目している項目毎に丁寧に記述されてお
り、関係者は是非手元に置いておきたい一冊です。
「世界一やさしい!経営戦略のトリセツ」西村克己著
投稿日 2012/06/19
近年のものづくりは「どう作る」から「何を作る」が課題になっており、戦
略的な思考が欠かせませんが、どこから手をつければよいのか途方に暮れる
こともあるでしょう。
本書は電機会社の社内ベンチャーを例にとり、実際の戦略策定の考え方と手
順、ツールを物語形式で、やさしく説明していきます。
実際これほど簡単にはいかない訳ですが、初級者はまずは読み進め工夫しな
がら進めて行きましょう
「バランス・スコアカード入門」吉川武男著
投稿日 2012/06/05
キャプラン&ノートンの著書を全て和訳している吉川教授が、両者の著書を
下敷きにして6つのステップごとに要点を説明しています。要所要所に、ト
ヨタ自動車、モービル、スコットランド銀行といった事例が展開されて、理
解を助ける構成になっています。
これ一冊を頼りに全社を動かすのは困難ですが、初めの一冊としては良書と
言えます。