書評検索結果
180件中 141~144件目
「QC七つ道具」細谷克也著
投稿日 2013/01/23
30年前の出版で、改めてQ7そしてQCサークル活動の歴史を意識せざるを
得ません。決して有効性が薄れたわけではなく、むしろ自然に使いこなして
いるために、ことさら道具として意識する事もなくなっているようです。
本書では日科技連のセミナーに準拠し、7つの道具それぞれに対して(1)
解説、(2)作り方、(3)見方、使い方の3点を丁寧に記述しているため、
これ一冊を読めば、今よりももっと効果的な使い方が学習できます。
「統計学を拓いた異才たち」デイヴィッド・サルツブルグ著
投稿日 2013/01/08
現在では、平均、標準偏差、分散分析などクリック一つで計算
できますが、ここに至るまでには多くの統計学者たちの苦労と論争がありま
した。
その数理的な主張と哲学を理解する事は容易でありません。本書ではむしろ
彼らの人間性や、フィッシャーとピアソンの確執に代表されるエピソードに
焦点をあてた大河ドラマ的な表現になっており、数式が全く出てこないため
に、その方面を苦手とする人たちにも面白く読み進める事ができるでしょう。
この本によって、無味乾燥に思えた統計的品質管理(SQC)に対する印象が
変化して欲しいと思います。
「設計開発の品質マネジメント」久米均著
投稿日 2012/12/18
1970年くらいから、品質管理の中心が製造から設計/サービス部門に移って
きたと考える筆者が、設計開発の品質マネジメントについてまとめた良書
です。
プロセスとしては研究からマーケティング、企画、設計開発までをカバーし、
内容では要件、手法、管理、標準化、教育まで広く記述されています。
文体はまるで新書のように読みやすく、しかも事例がふんだんに配置されて
いるため、必要に差し迫ってからでなくとも、目を引いた部分から読んで
おく事ができます。
特に設計開発部門を管理する、部課長さんに読んでもらいたい1冊です。
「品質管理のためのカイゼン入門」山田秀著
投稿日 2012/12/04
本書は、改善の進め方や役立つ手法をまとめた新書サイズの入門書です。
基本的な考え方から重要事項、デミングサイクルの各ステップの詳細まで
一通りやさしく解説されているので、全くの初心者が第一歩として読むのに
最適でしょう。
手法類もQ7、N7からQFD,タグチメソッド、ワイブル解析まで広範に
扱っていますが、さすがに浅い説明となっており、これだけで実践する事は
難しいでしょう。