書評検索結果

180件中 149~152件目


「企業戦略論」ジェイB・バーニー 著

投稿日 2012/09/18

2002年に米国で出版され、2003年に和訳された本書は、比較的歴史が浅く、
競争、組織、財務、全社、事業、提携、コストなどと個別に扱われる事が
多かった戦略論を、網羅的に扱った意欲的な大作であり、原著は600ページ
和訳では3分冊あわせて900ページにもなります。
とはいえ過去10年間のFortune誌とWall Street Jarnal誌の記事のいずれに
も対応しない項目は外したという、実践的な内容のみが厳選されています。
豊富な事例や各章末に演習問題が付いていることもあって、欧米のMBAの
テキストとして人気があるようです。
バーニーが提唱するVRIOについてはかなり詳細に解説されており、戦略
担当者が座右に置き、必要に応じて該当の章を参考にする書籍です。

「競争戦略論」マイケル・ポーター 著

投稿日 2012/09/04

本書は1979年から96年にかけて「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲
載された論文から10本を収めたもので、上下2巻に分かれています。ポータ
ーは出版当時まだ50歳を過ぎたばかりでしたが、40歳にしてハーバードの
スーパースターと呼ばれた天才のベスト集は、今でも十分に通用します。
特に多くの日本企業が顧客の声を聞きすぎて、多くの同じセグメント上で
競争し共倒れになっているという指摘は的を得ています。
5フォースをしっかり見極め、業界内でお互いのポジションを尊重しあう
健全な競争戦略が求められています。

「MBA経営戦略入門」内田学著

投稿日 2012/08/21

マーケティング同様、経営戦略関連の書籍も数多い中で、アンゾフを扱っ
ているものは意外に少ないものです。
本書は「経営の羅針盤」「競争への対処」「成長の維持」「多様化の戦略」
という4ブロックからなり、戦略ツールを使いながらステップを追って理解
を進めていくのが特徴です。各章ごとにケース学習と練習問題があるので、
初級者にやさしい構成となっています。

「わかる!MBAマーケティング」池上重輔監修

投稿日 2012/08/07

マーケティングの範疇は広大であるために、全貌を把握するには大変な労
力を必要とします。学習を始める前にギブアップしそうな方には、たった
95ページでしかも紙面の半分が図表であるこの本をお勧めします。
薄い中にも図解の効果で、定義から分析、STP、4Pマーケティング・
ミックスまで一通り理解することができるほか、近年その重要性が増して
いるコミュニケーション戦略やCRM、ITマーケティングについても書
き込まれている点は、バランス的に好ましいものを感じます。