書評検索結果
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「製品開発は機能にばらして考えろ」緒方隆司著
投稿日 2018/07/05
本書はオリンパス社で長年、効率的な開発プロセスを検討し、実践してきた著者による、開発段階での課題解決方策の集大成です。
本書の構成は、開発テーマの設定からコストダウン、特許化、効率的な評価、リスク回避など7つの目的別ソリューションごとに、かなり具体的な手順解説からなります。
ここで示されるアプローチは、近年の開発設計で大きな潮流であるQFD(品質機能展開)、TRIZ、タグチメソッドの活用を軸としつつ、VE、TOC、DRBFM、AHPといったツールが次々に出てくるため、
予備知識なしに実行するのはなかなかハードルが高そうですが、実効があったひとつのモデルとして、自社プロセス構築への参考としてみたら良いでしょう。
技術開発、設計の非効率性、不安定性に悩む技術部門長や技術管理部門長におススメです。
「5S活動は会社を守り社員を育てる」前田康秀著
投稿日 2018/06/05
本書は23年に渡って5Sと共に闘い、5S指導者として全国を奔走する著者による「5Sで利益を出すための」指南書です。
5S活動に疲弊してい製造現場を多く見かけると筆者は言います。
本来であれば楽に仕事をする手段であるはずの5Sが、やらされているうちに目的化してしかも成果が出ない。
それを従業員の意識改革と人材教育の手段と化すことで組織が活性化し、楽しく成果を出すことができると説きます。
5S活動が停滞していると感じる製造部長さんにおススメです。
「設計力こそがダントツ製品を生み出す」寺倉修著
投稿日 2018/05/09
本書はデンソーで長らく設計部門を率いた後に、コンサルティング会社を立ち上げて、10年以上に渡り多くの製造業を指導してきた著者による「設計力」の解説書です。
御周知のように近年の製品はQCDいずれのレベルも、設計時点でほぼ決まってしまい、現場での改善は限定されます。
本書では「ダントツ製品」を実現するための設計の考え方と方法論が、著者の企業指導経験をもとに展開されます。
方法論は目標設定から量産設計まで多岐に及び、ものづくりが総合芸術であることにあらためて気づかされます。
ダントツ設計力の実現を目指す部門長さんにおススメです。
「コスト見積もり力養成講座」間舘正義著
投稿日 2018/04/04
受注生産で儲かるか損するかは、見積もり力次第という側面があります。
本書は20年の現場と20年の指導経験で一貫してコストと戦ってきた筆者が、渾身の力を振絞った
設計者の為の見積もり指南本です。
冒頭でコスト&見積もりの基礎的事項をおさらいした後は、旋削、切削、研削、プレス、板金、溶接、射出成形と加工方法毎のコスト見積もり方法と、その費用低減の方法が事細かに提示されます。
同じ図面で作るにしても、数量、賃率、納期によって最適な作り方とコストは変化します。
半端無き繁忙感にもかかわらず、利益が出ないとお嘆きの営業、設計、購買管理者、経営者におススメの一冊です。