海外を含め30年の実践経験から得られた鈴木流5Sのノウハウ・ノウホワイについて要点を解説します。
筆者は、「頭と技法は使いよう!」をモットーにしており、その要点はどんな技法にも通じるものですが、5Sについては以下のようになります。
1.5Sが生まれた背景を知り、5Sが活用されている現実を把握し、効果的な活用法を工夫する
2.実施に先立って、トップマネジメントの本気度を確約する
3.「通常の5S」をベーシックとし、「実践的5S(Practical 5S)」をアドバンストと位置づける
4.「通常の5S」を全社的に展開(職場ごと評価)する場合、ボーナスシステムによる評価でマンネリ化を防ぐ(再活性化する)
5.「実践的5S」は、Tool Oriented(5Sという道具を入れる)ではなく、Critical Issue Oriented(品質Q,コストC, 納期Dなどの大きな課題を解決する)な実践的アプローチ(Practical Approach)をする
6.「実践的5S」では、直接の目的を明記し、最終目的まで体系化している、すなわちQCDの元になる‘流れるようにする’や‘4Mをベストにする’などの‘ものづくりの基礎’を直接(第1次)の目的として明記し、PQCDSMを次の目的とし、そして最終目的である会社の利益と従業員の幸せまで体系化している
7.「実践的5S」では、5つのSのそれぞれの定義を‘ものづくりの基礎’に照らし合わせ、なぜそうするのかというノウホワイを含めて修正している
8.「鈴木流5S」は、最終目的を達成するための数多ある道具(マネジメントツール)の一つとして位置付けている
なお、マネジメントツール全体を体系化したIPI(Integrated Productivity Improvement, Integrated Process Innovation-ドラッカーの言う仕事のイノベーション)は商標登録申請中
9.「鈴木流5S」には、実施例を元にした英文と日本文の資料がある(準備中)
なお、<事例コーナー>に、上記を実践し成果を上げた例を次週から2回に分けて掲載しますので、ぜひともご覧下さい。
また以上の要点だけでは理解しがたいところも多々あると思...