1. 記事のテーマをかたまりに分けて書く
2018年4月4日に掲載した記事のテーマは、
「かたまりに分けて書く(その2)」でした。この記事の中で、以下に示した技術士第二次試験対策に関する記事10本の目次をかたまりに分けて作成する方法を解説しました。
① わかりやすい答案を書く
②「業務内容の詳細」の書き方のポイント
③「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つこと
④ 受験勉強方法の戦略と戦術を考える
⑤ “わかりやすい答案”を書くためのポイントをマスターする
⑥ “教材”の読み方を考える
⑦ 受験勉強の時間を確保する
⑧ 予想問題を考える
⑨ “書くこと”をキーワードとした試験対策
⑩ 受験番号を必ず書く
ここで、これと同じ考え方でこれまでに掲載された“わかりやすい文書の書き方”に関する記事14本の目次をかたまりに分けて作成してみます。掲載順に記事のテーマを書き出すと以下のようになります。
①「本質を理解すること」がわかりやすく伝えることの基本
②「わかりやすい文書を書くうえで最も重要なこと」とは
③「わかりにくい案内図」から学ぶこと
④「君の書いた文書はわかりにくい」と言われないためにやるべきこと
⑤ 文書の書き方(文書の内容)をチェックするうえでのポイント
⑥「継続は力なり」で文書を書く力がレベルアップする
⑦「とにかく書いてみる」とは
⑧「視点を変えて文書を書く」とは
⑨「読み手の立場に立って書く」とは
⑩ かたまりに分けて書く(その1)
⑪ “理解したつもり”から“理解した”へ
⑫ “ぼんやりとした内容の文を書く”から“はっきりとした内容の文を書く”へ
⑬ “わかりやすい説明資料を作成する”には
⑭ かたまりに分けて書く(その2)
わかりやすい文書の書き方に関する記事は、それぞれの内容から以下のような“5つのかたまり”に区分できます。
■ わかりやすい文書を書くうえでの基本事項
■ “わかりやすい文書の書き方”の第1原則注1)関連
■ 6つのルールと17の書き方注2)関連
■ 日々のオンザジョブトレーニング注3)関連
■ わかりやすい文書を書くことに関する事例
注1)“第1原則”とは、“わかりやすい文書の書き方の3原則”の中の1項目です。
◆ 第1原則:書き手と読み手の違いを認識する
◆ 第2原則:文書の構成を考える
◆ 第3原則:内容が明確に伝わる書き方を考える
注2)“6つのルールと17の書き方”とは、わかりやすい文書を書くための書き方です。弊社のウェブサイトで「6つのルールと17の書き方」を解説しています。弊社のURLは、
私のプロフィールぺージにあります。
注3)“日々のオンザジョブトレーニング”とは、仕事を通して「わかりやすい文書の書き方」を学ぶためのトレーニングのことです。
ここで挙げた5つのかたまりに基づき、わかりやすい文書の書き方に関する記事の目次をかたまりに分けて作成すると以下のようになります。
2. 見出しを付ける
ここで示した事例では、以下の見出しを付けて目次を作成しました。見出しとは、かたまりの中にある記事の概要(どのようなことについて書いているのか)です。
【技術士第二次試験対策に関する記事の見出し】
■ 受験するうえでの重要事項
■ 願書を書くときのポイント
■ 受験勉強方法を工夫する
■ 試験場で実践すること
【技術士第二次試験対策に関する記事の見出し】
■ わかりやすい文書を書くうえでの基本事項
■“わかりやすい文書の書き方”の第1原則関連
■ 6つのルールと17の書き方関連
■ 日々のオンザジョブトレーニング関連
■ わかりやすい文書を書くことに関する事例
このような見出し付けることで、読み手は、例えば、「この記事は、わかりやすい文書を書くうえでの基本事項を書いたものだな」ということがす...
ぐにわかります。また、見出しを頭の中に入れて記事を読むことができるので記事の内容が理解しやすくなります(記事の内容が明確に伝わります)。
今回の記事は、箇条書きで書かれたものに対する「かたまりに分けて書く」でした。2018年2月15日に掲載した
「かたまりに分けて書く(その1)」では、文の羅列で長々と書かれた文章に対する「かたまりに分けて書く」でした。この場合にも「
ハイブリッドカー・コンパクトカー・セダンカー」のそれぞれを見出しと考えることができます。
「見出しを付けたうえでかたまりに分けて書く」という考え方は、「箇条書きで書く場合」も「文章を書く場合」にも適用できます。「見出しを付けたうえでかたまりに分けて書く」という考え方を常に頭の中に入れたうえでわかりやすい文書を書いてください。
【参考文献】
森谷仁著、「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」、オーム社、平成27年3月20日