【目次】
第5章 マトリックス・データ(MD)解析法の使い方
第6章 マトリックス図法の使い方
第7章 系統図法の使い方
第8章 アロー・ダイヤグラム法の使い方
第9章 PDPC法の使い方←今回
第10章 PDCA-TC法の使い方
第9章 PDPC法の使い方
9.3 PDPC法のオリジナル手法について
(3) PDPCの特徴と効果と特性
紹介した「企画の図法PDPC」という本は、PDPCの本質を語り尽くした総括本であると同時に、N7に取り上げられたことにより、爆発的ともいえる広がりをみせた産業界における用途開発の実情を総括した面も併せ持っています。
したがって、その内容は、PDPCの持つ柔軟性と相まって、多種多岐にわたっているため、読めば読むほど「PDPC」の持つ可能性が広がり、その概念に対する理解は拡散に向かってしまい、核心をつかみ得ない可能性があります。
その点に対する救いは、開発者の念頭にある PDPC の“特徴”と“効果”と“特性”を説明つきで箇条書きにされている点です。
使用対象が不確定要素を含み、手法が柔軟そのものなので、それらの内容が、相互に重複したり、一見矛盾を感じたりしますが、重複するところはPDPCの持つ象徴的な点を示し、矛盾的要素は手法としての柔軟性と多様性を物語っていると受け取ったとき、その中から見えてくるものが本質でしょう。
ここでは筆者の理解をベースに、PDPC の“特徴”と“効果”と“特性”として、3つの表 にまとめましたので、ご覧下さい。
表9-1 PDPCの10の特徴
表9-2 PDPCの10の効果
表9-3にある特性のNo.7、8、9は、同書の中では、PDPCの特性というよりは、PDPCを応用した企業活動により達成されるものとして特性からはずされています。しかし、特性としてもさほど違和感を感じなかったので、その趣旨を説明に反映して特性として入れてあります。
表9-3 PDPCの10の特性
次回は、(4) リスクマネジ...