技術伝承を効率的に進めるには 【連載記事紹介】

更新日

投稿日

技術伝承

 

技術伝承、解説の全てが無料でお読みいただけます!

◆技術伝承を効率的に進めるには

グローバル化の進展により、日本を取り巻く環境は大きく変化しています。新興国の台頭や国際間競争の激化など、産業構造や就業構造そのものが変化していく現状では、その事に対応したモノづくりの自己変革が求められています。そして、経営資源が脆弱な中小企業、古い技術やシステムなどレガシー資産を抱える基幹産業や製造業、また構造的な問題を抱える業界などは、技術・技能伝承が進展していないため、モノづくりの自己変革が遅れて、このことが深刻な問題となっています。

 
 技能伝承
 図. 技術伝承のあるべき姿(連載の7参照)
  

技術伝承は多くの企業で取り組んでいるものの、思うように進んでいないのが実態です。事業継続の課題でもあるにも関わらず、目先の課題を優先し効率的な進め方ができていないのです。

 

技術を整理・体系化し伝えていくためには、多くの時間と投資が必要なうえ、整理・体系化そのものの投資対効果が不透明なため技術伝承が先送りされているのです。ここでいう技術とは、人が行う方法や手段など客観的に表現できる道具や知識の体系で組織や社会に帰属しているものと考えます。

 

一方、技能という考え方もあります.技能とは人が行う働きや動きなど主観的なもので、人を介在することでのみ伝承ができ、個人がもつ能力で個人に帰属するものと定義しています。人間の行動や考えには、この技術と技能が混在しており、その多くが暗黙知の状態 (ブラックボックスの状態) となっています。

 

次の連載は、9回に分けて、 ものづくりドットコム登録専門家の野中氏が技術伝承の全てを紹介している貴重な解説記事です。6の暗黙知の可視化プロセスは、3回に分けて解説しています。この為、連載は全9回になります。

 

【技術伝承とは 連載一覧】

 

 <<この連載を利用の際のお願い>>

ここで紹介する連載の転載は固くお断りします。少人数での個人的な勉強会での使用のみに限定してください。

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

 


「技術・技能伝承」の他のキーワード解説記事

もっと見る
少子高齢社会とものづくり 技術伝承とは(その3)

【技術伝承とは 連載目次】 1、技術の伝え方 2、技術を伝えるためには 3、少子高齢社会とものづくり 4、暗黙知の可視化の必要性 5、暗黙知...

【技術伝承とは 連載目次】 1、技術の伝え方 2、技術を伝えるためには 3、少子高齢社会とものづくり 4、暗黙知の可視化の必要性 5、暗黙知...


熟練技能の継承手順、訓練の進め方

 中小企業では、定年退職になる職人が多く、新人にその技能を引き継ぐのですが引き継ぎ完了したはずが、思い通りの製品が出来ずに、不良も多発しているのでどうした...

 中小企業では、定年退職になる職人が多く、新人にその技能を引き継ぐのですが引き継ぎ完了したはずが、思い通りの製品が出来ずに、不良も多発しているのでどうした...


製造業の技能伝承にAIを活用、AIによるナレッジシェアシステムとは

【目次】 1. 製造業共通の課題「熟練者の技能の伝承」 製造業の共通の課題、ベテラン社員の知識やノウハウの有効活用。その解決のため...

【目次】 1. 製造業共通の課題「熟練者の技能の伝承」 製造業の共通の課題、ベテラン社員の知識やノウハウの有効活用。その解決のため...


「技術・技能伝承」の活用事例

もっと見る
【ものづくりの現場から】創業100年の家具工場が取り組む技術の継承(飛騨職人学舎)

図1、技術教育の様子   【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」で...

図1、技術教育の様子   【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」で...


高齢者依存の鋳造プロセス標準化 作業分解事例 (その3)

1.外国人・高齢者に依存した事業構造     前回のその2に続いて解説します。鋳造業のC社は、従業員20名弱の平均年齢が50歳後半...

1.外国人・高齢者に依存した事業構造     前回のその2に続いて解説します。鋳造業のC社は、従業員20名弱の平均年齢が50歳後半...


メンテナンス作業へのパート社員活用 作業分解事例 (その2)

1.収益性が悪化したメンテナンス事業    前回のその1に続いて解説します。鉄道メンテナンス業のB社は、従業員20名(全て正社員)の中小企業...

1.収益性が悪化したメンテナンス事業    前回のその1に続いて解説します。鉄道メンテナンス業のB社は、従業員20名(全て正社員)の中小企業...