データ活用と利益 データ分析講座(その240)

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AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。ただ、チャレンジすれば必ず上手く行くわけではありません。上手くいったかどうかを、どのように確かめればいいでしょうか?データ活用で利益を生み出しつづけているかどうかは、財務諸表を見ると一目瞭然です。今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをします。

 

【目次】
1.望ましい変化
2.定性的に評価では終わらせない
3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

【この連載の前回:データ分析講座(その239)テーマ設定のすれ違いへのリンク】

 

1.望ましい変化

財務諸表と聞くと大げさな感じがしますが、要は売上や利益、コストなどを見るといいということです。上手くいっていれば、売上や利益、コストなどに何かしら嬉しい変化が起きているはずです。1年経ってもピクリとも変化しない場合、そのデータ活用の取り組みは上手くいっていない可能性が高いです。

 

2.定性的に評価では終わらせない

AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、始めたデータ活用を、定性的に評価するケースがあります。定性評価とは、意識や姿勢などの数値化できないことを評価することです。

 

例えば……

……そういった感じです。

 

3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?

ある事業部内で、DXという会社方針に共感した人が多く、DXというキーワードも十分に浸透し、DXというキーワードを絡めた何かにチャレンジしたからといって、望ましい売上や利益、コストの変化が起こるとは限りません。その事業部で、DXそのものが不必要で意味のないものであれば、DXというキーワードで何かやっても意味はありません。

 

DXは手段であって目的ではないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。

 

4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

DXが目的化してしまい、そこから逃れることが出来なくなってしまうことがあります。何かしらDXすることは決ま...

っているが、何をDXするかは決まっていないという状況です。そういう時は、取り急ぎ、定量評価を絡めればいいでしょう。定量評価とは、売上や利益、コストの変化を評価する、ということです。売上や利益が○○円アップ、コストは○○円ダウンということを見積もるということです。

 

次回に続きます。

 

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