データ活用と利益 データ分析講座(その240)

更新日

投稿日

データ分析

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

 

AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。ただ、チャレンジすれば必ず上手く行くわけではありません。上手くいったかどうかを、どのように確かめればいいでしょうか?データ活用で利益を生み出しつづけているかどうかは、財務諸表を見ると一目瞭然です。今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをします。

 

【目次】
1.望ましい変化
2.定性的に評価では終わらせない
3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

【この連載の前回:データ分析講座(その239)テーマ設定のすれ違いへのリンク】

 

1.望ましい変化

財務諸表と聞くと大げさな感じがしますが、要は売上や利益、コストなどを見るといいということです。上手くいっていれば、売上や利益、コストなどに何かしら嬉しい変化が起きているはずです。1年経ってもピクリとも変化しない場合、そのデータ活用の取り組みは上手くいっていない可能性が高いです。

 

2.定性的に評価では終わらせない

AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、始めたデータ活用を、定性的に評価するケースがあります。定性評価とは、意識や姿勢などの数値化できないことを評価することです。

 

例えば……

  • DXというキーワードに絡めた何かにチャレンジしたことを評価するとか
  • DXというキーワードが浸透していることを評価するとか
  • DXという会社方針に共感していることを評価するとか

……そういった感じです。

 

3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?

ある事業部内で、DXという会社方針に共感した人が多く、DXというキーワードも十分に浸透し、DXというキーワードを絡めた何かにチャレンジしたからといって、望ましい売上や利益、コストの変化が起こるとは限りません。その事業部で、DXそのものが不必要で意味のないものであれば、DXというキーワードで何かやっても意味はありません。

 

DXは手段であって目的ではないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。

 

4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

DXが目的化してしまい、そこから逃れることが出来なくなってしまうことがあります。何かしらDXすることは決ま...

データ分析

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

 

AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。ただ、チャレンジすれば必ず上手く行くわけではありません。上手くいったかどうかを、どのように確かめればいいでしょうか?データ活用で利益を生み出しつづけているかどうかは、財務諸表を見ると一目瞭然です。今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをします。

 

【目次】
1.望ましい変化
2.定性的に評価では終わらせない
3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

【この連載の前回:データ分析講座(その239)テーマ設定のすれ違いへのリンク】

 

1.望ましい変化

財務諸表と聞くと大げさな感じがしますが、要は売上や利益、コストなどを見るといいということです。上手くいっていれば、売上や利益、コストなどに何かしら嬉しい変化が起きているはずです。1年経ってもピクリとも変化しない場合、そのデータ活用の取り組みは上手くいっていない可能性が高いです。

 

2.定性的に評価では終わらせない

AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、始めたデータ活用を、定性的に評価するケースがあります。定性評価とは、意識や姿勢などの数値化できないことを評価することです。

 

例えば……

  • DXというキーワードに絡めた何かにチャレンジしたことを評価するとか
  • DXというキーワードが浸透していることを評価するとか
  • DXという会社方針に共感していることを評価するとか

……そういった感じです。

 

3.定量的な嬉しい変化は起こっているのか?

ある事業部内で、DXという会社方針に共感した人が多く、DXというキーワードも十分に浸透し、DXというキーワードを絡めた何かにチャレンジしたからといって、望ましい売上や利益、コストの変化が起こるとは限りません。その事業部で、DXそのものが不必要で意味のないものであれば、DXというキーワードで何かやっても意味はありません。

 

DXは手段であって目的ではないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。

 

4.取り急ぎ、定量評価を絡めればいい

DXが目的化してしまい、そこから逃れることが出来なくなってしまうことがあります。何かしらDXすることは決まっているが、何をDXするかは決まっていないという状況です。そういう時は、取り急ぎ、定量評価を絡めればいいでしょう。定量評価とは、売上や利益、コストの変化を評価する、ということです。売上や利益が○○円アップ、コストは○○円ダウンということを見積もるということです。

 

次回に続きます。

 

◆データ分析講座の注目記事紹介

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

高橋 威知郎

データネクロマンサー/データ分析・活用コンサルタント (埋もれたデータに花を咲かせる、データ分析界の花咲じじい。それほど年齢は重ねてないけど)

データネクロマンサー/データ分析・活用コンサルタント (埋もれたデータに花を咲かせる、データ分析界の花咲じじい。それほど年齢は重ねてないけど)


「情報マネジメント一般」の他のキーワード解説記事

もっと見る
時系列データ データ分析講座(その33)

◆ 異常検知とデータ分析は、切っても切り離せない  モニタリングする指標の多くは、時系列データといわれるものです。時系列データとは、一定間隔(例:1...

◆ 異常検知とデータ分析は、切っても切り離せない  モニタリングする指標の多くは、時系列データといわれるものです。時系列データとは、一定間隔(例:1...


異常検知は最も始めやすいデータ活用の1つ データ分析講座(その207)

    単純な売上データも、ウェブサイトのアクセス状況も、工場などのセンサーから収集すされるデータも、時系列データです。多くのビジ...

    単純な売上データも、ウェブサイトのアクセス状況も、工場などのセンサーから収集すされるデータも、時系列データです。多くのビジ...


データ分析の初学者と自動機械学習 データ分析講座(その202)

  ここ数年、色々なAutoML(自動機械学習)が登場してきました。有料版で勢いがあるのがDataRobotです。GoogleもIBMもM...

  ここ数年、色々なAutoML(自動機械学習)が登場してきました。有料版で勢いがあるのがDataRobotです。GoogleもIBMもM...


「情報マネジメント一般」の活用事例

もっと見る
‐販路開拓に関する問題事例‐ 製品・技術開発力強化策の事例(その19)

 前回の事例その18に続いて解説します。多額の資金と労力を費やして開発した知的財産をどのように活用して販路開拓に結びつけるのか、大変重要な問題ですが、販売...

 前回の事例その18に続いて解説します。多額の資金と労力を費やして開発した知的財産をどのように活用して販路開拓に結びつけるのか、大変重要な問題ですが、販売...


現場のExcel依存に注意しよう

 マイクロソフトの「Excel」は企業の業務遂行にとって欠かせないツールになりました。数字の集計、グラフの作成にとどまらず、作業伝票の発行、作業の管理、資...

 マイクロソフトの「Excel」は企業の業務遂行にとって欠かせないツールになりました。数字の集計、グラフの作成にとどまらず、作業伝票の発行、作業の管理、資...


‐技術開発の目標について 第2回‐  製品・技術開発力強化策の事例(その16)

 技術開発の目標を解説する以下の項目4点について、前回は、1と2を解説しましたので、今回は、第2回として、3と4を記述します。          1....

 技術開発の目標を解説する以下の項目4点について、前回は、1と2を解説しましたので、今回は、第2回として、3と4を記述します。          1....