◆言葉の解釈のクセを知れば、あなたの印象はさらに上がる
言葉の解釈は人それぞれですが、あなたの言葉の解釈はどちらでしょうか。例えば「かき氷が食べたい。」と相手から言われたら、あなたならどのように対応しますか?
Aグループ
・近所のかき氷店を検索してみる。
・近所のコンビニでかき氷を買ってくる。
・食器棚の奥にしまってある、かき氷製造器を引っ張り出す。
Bグループ
・かき氷が「なぜ?食べたいのか」理由を聞いてみる。
1. 言葉の解釈
一般的には、Aグループのように対応する人が多いようです。しかし、実際にBグループのように対応して「食べたい理由を聞き出す」人もいるのです。このように「かき氷が食べたい!」という同じ言葉(耳で聞いた音)が、人によって解釈が違ってしまうことは珍しくありません。
また、Bグループの解釈をする場合に「暑くて冷たいものが欲しい。」と相手の気持ちがわかったら、かき氷がすぐに準備できなくとも、まずは「冷たいお水」を準備することも可能で、問題や課題解決の幅が大きく広がることがわかります。
解釈によって、相手に好印象を与えるか?普通の印象を与えるか?きっと、相手に好印象を与える方が、小さな信頼を積み重ねることができるはずです。
2. 対話の落とし穴
つい、自分の対話スタイルで話を進めてしまうことってありませんか?ちょっと言いたいこと言いすぎたかな?とか。一方的に話しすぎたな・・・とか。
この感覚を感じたとき、そのほとんどは『自分のメタプログラムに沿って言葉を発したとき』です。この場合、相手が持っているメタプログラムと、あなたが持っているメタプログラムが同じだと対話は成立しますが、異なるメタプログラムをそれぞれ持っている場合、対話は成立しなくなります。
もっと、相手のプログラムを理解し、対話方法を工夫しなければならないのです。自分のプログラムや対話のクセを自ら知っておくことが、コミュニケーション上達の近道なのです。
3. 言葉の科学:LABプロファイル®
言葉の科学LABプロファイル®注では、脳をコンピュータと見立て、数々のプログラムで動いている前提から発展した知識体系です。
そのプログラムは、メタプログラムと名付けられており、約150種類のプログラムが発見されています。それぞれのプログラムを観察し分類を行うと、14種類に分類できることが解りました。そして、この分類が行われたことで、相手のモチベーションの高揚や維持に影響する『話し方・伝え方』が容易にできることがわかりました。
注.LABプロファイル®:脳のプログラムに該当するプログラムは、メタプログラムと呼ばれていますが、67個のプログラムがその研究からわかっています。また、文献よっては、メタ・メタ・プログラムというさらに詳細に分けられた研究結果も発表されていて、その数は、なんと!154個にもなります。ロジャー・ベイリーは、これらを日常で実用的に使うためにはという考えで整理を進め、14個のメタプログラムを理解し応用することで、相手のモダリティーやサブモダリティー形成にストレス無く対話を進めることができるようにしました。この、実用的で効果的な知識体系が LABプロファイル® です。 LABプロファイル® は、言葉の魔術を使いこなす、シェリー・ローズ・シャーベイにより、書籍「影響言語で人を動かす」で全世界に発信されています。
4. 自分のスタイルを傍観してみませんか?
部下や後輩の行動や考え方に成長を促すにはコー...
リーダーが、自分の対話スタイルのクセをシッカリ把握することでコーチングの戦略も立てやすくなります。自分のスタイルを傍観し、対話の ”偏り” を知るべきなのです。
◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!