検査は、不良を排除するために欠くことのできないものですが、いくつかの種類に分類できます。
製造プロセスに着目して分類すると、受入検査、工程検査、最終検査、出荷検査に分類できます。また、検査数量に着目すれば、全数検査、抜き取り検査、チェック検査に分けられます。検査の性質による分類では、破壊検査、非破壊検査、官能検査に分けられますし、検査場所による分類では、定位置検査、巡回検査、持ち込み検査、出張検査に分類できます。では、それぞれの分類ごとに、ひとつづつ見ていきましょう。
1.製造プロセスによる分類
①受入検査
受入検査は、購買品や外注品など、生産活動を行うために必要な原材料や部品を取引業者から購入し、受入れる時に実施される検査です。受入検査の目的は、不良品を工場に持ち込まないことです。
②工程検査
工程検査は、加工部品や組立品をある工程から次の工程へ移る際に行う検査です。これは、不良品が次の工程に流れて損失を生じることを防ぐ目的で行われます。
③最終検査
最終検査は、顧客の要求も含め製品全体を製造工程の最終段階で行う検査です。これは、完成品が製品としての要求事項を満足しているか否かの判別がなされ、顧客に対する信用の低下や各種の問題、損失を未然に防ぐ為に行われます。
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