脳内言語をポジティブにする効果とは

投稿日

人的資源マネジメント

 

説明を受けて、その内容を理解しているのに、なぜだかシックリこない感覚に包まれ、モチベーションが高まらない時ってありませんか?それは、あなたの脳内で交わされる「言葉の使い方」によって起こる現象なのです。今回は「ポジティブ言語とネガティブ言語とは」と題してあなたが行動を抑制するワケについてお話しします。あなたがそこに留まる理由がわかります。

 

1. 行動のブレーキに気付けば、ポジティブになれる。

先日、新幹線の架線トラブルに巻き込まれ、搭乗予定の列車が大幅に遅れたときのこと。どうしても、その日のうちに目的地へ到着する必要があった私は、移動ルートの代替案を模索していました。

  • 「予定の新幹線が、このまま運休になったら、高速バスで移動するか?」
  • 「いやいや、もう少し様子をみて、このままこの駅に待機した方がいいか?」
  • 「でも、このまま待っていて、運休になってしまったら、今日中に目的地へ付けないぞ!」

ブツブツと頭の中で会話をしていました。

 

私たちの脳は、考えたり思ったりするとき、言語を使って自分の考えを意識します。この「ブツブツ」と頭の中で飛び交う言語を『 脳内言語 』といいます。あなたも、仕事中など、この『 脳内言語 』を使って、自らの考えを意識して思考を進めているはずです。そして、この脳内言語は、あなたの行動に大きく影響を及ぼすことがわかっています。

 

2. ポジティブ言語とネガティブ言語

「作業台や机の上を整理・清掃しましょう!」と大号令がかかり、あなたの脳にその言葉が届いたとします。すると、脳はインプットされた”言葉”に対して、 脳内言語を使って思考を張り巡らせるのです。

 

例えば

  • 整理・整頓して、スッキリした気分で仕事をしよう! 
  • 先日のセミナーで、整理ができていない机は、作業ミスが増えると言っていたから、ちょっと片付けてみるか。

など、あなたは『 脳内言語 』を使って考え、行動します。

 

また『 脳内言語 』には、ポジティブ言語とネガティブ言語があることもわかっています。先の例のようなポジティブな『 脳内言語 』が脳内で起こると、あなたは、整理・清掃という行動をはじめます。ところが逆に、ネガティブな言語が脳内に起こると、あなたは行動を止めてしまうでしょう。

 

例えば

  • 面倒臭いな。 
  • 今でも、作業に支障はないしな。
  • 整理・清掃をやって評価が上がるわけないしな。

このような『 脳内言語 』が沸き起こると、あなたの行動は強く抑制されてしまうのです。

 

3.『 脳内言語 』には”クセ”がある

そして、このネガティブな『脳内言語』には、あなた特有の”クセ”の様なモノがあります。もしも、あなた自身「行動を変えたい!」と感じているのなら、まずは自分自身の『脳内言語のクセ』を知ることが大切です。

 

『脳内言語』のクセを知るためには、次のようなプロセスで把握することができます。

  1. それは「でもな~」です。
  2. ん?「でもな~」ってどういうこと??

と、すでに『 脳内言語 』が沸き起こっている方もおられるのではないでしょうか。

 

例えば「予算達成のため、目標予算の30%増しを狙って活動しよう。」と号令がかかったとき、このような思考が沸き起こるケースはありませんか?

  • でもな~ライバル会社の攻勢が厳しいしな~
  • でもな~残業時間の規制が厳しいからな~
  • でもな~昨年だって、予算達成できなかったしな~

このように『でもな~○○××▽▽だしな~』という『 脳内言語 』は、ネガティブなカテゴリーに入ります。

 

このネガティブな『 脳内言語 』が、あなたの脳内で巡りはじめると、あなたのモチベーションは「ダダ下がり」状態になるのです。もしも、あなたの脳内に「でもな~」が流れたときは、それに気付くコトが大切です。

 

では「でもな~」が流れてしまったとき、どのようにすればよいのでしょうか?それは、自らの意志で『 脳内言語 』変換してみることです。

 

4. ポジティブ『 脳内言語 』を探しましょう

私たちの思考...

人的資源マネジメント

 

説明を受けて、その内容を理解しているのに、なぜだかシックリこない感覚に包まれ、モチベーションが高まらない時ってありませんか?それは、あなたの脳内で交わされる「言葉の使い方」によって起こる現象なのです。今回は「ポジティブ言語とネガティブ言語とは」と題してあなたが行動を抑制するワケについてお話しします。あなたがそこに留まる理由がわかります。

 

1. 行動のブレーキに気付けば、ポジティブになれる。

先日、新幹線の架線トラブルに巻き込まれ、搭乗予定の列車が大幅に遅れたときのこと。どうしても、その日のうちに目的地へ到着する必要があった私は、移動ルートの代替案を模索していました。

  • 「予定の新幹線が、このまま運休になったら、高速バスで移動するか?」
  • 「いやいや、もう少し様子をみて、このままこの駅に待機した方がいいか?」
  • 「でも、このまま待っていて、運休になってしまったら、今日中に目的地へ付けないぞ!」

ブツブツと頭の中で会話をしていました。

 

私たちの脳は、考えたり思ったりするとき、言語を使って自分の考えを意識します。この「ブツブツ」と頭の中で飛び交う言語を『 脳内言語 』といいます。あなたも、仕事中など、この『 脳内言語 』を使って、自らの考えを意識して思考を進めているはずです。そして、この脳内言語は、あなたの行動に大きく影響を及ぼすことがわかっています。

 

2. ポジティブ言語とネガティブ言語

「作業台や机の上を整理・清掃しましょう!」と大号令がかかり、あなたの脳にその言葉が届いたとします。すると、脳はインプットされた”言葉”に対して、 脳内言語を使って思考を張り巡らせるのです。

 

例えば

  • 整理・整頓して、スッキリした気分で仕事をしよう! 
  • 先日のセミナーで、整理ができていない机は、作業ミスが増えると言っていたから、ちょっと片付けてみるか。

など、あなたは『 脳内言語 』を使って考え、行動します。

 

また『 脳内言語 』には、ポジティブ言語とネガティブ言語があることもわかっています。先の例のようなポジティブな『 脳内言語 』が脳内で起こると、あなたは、整理・清掃という行動をはじめます。ところが逆に、ネガティブな言語が脳内に起こると、あなたは行動を止めてしまうでしょう。

 

例えば

  • 面倒臭いな。 
  • 今でも、作業に支障はないしな。
  • 整理・清掃をやって評価が上がるわけないしな。

このような『 脳内言語 』が沸き起こると、あなたの行動は強く抑制されてしまうのです。

 

3.『 脳内言語 』には”クセ”がある

そして、このネガティブな『脳内言語』には、あなた特有の”クセ”の様なモノがあります。もしも、あなた自身「行動を変えたい!」と感じているのなら、まずは自分自身の『脳内言語のクセ』を知ることが大切です。

 

『脳内言語』のクセを知るためには、次のようなプロセスで把握することができます。

  1. それは「でもな~」です。
  2. ん?「でもな~」ってどういうこと??

と、すでに『 脳内言語 』が沸き起こっている方もおられるのではないでしょうか。

 

例えば「予算達成のため、目標予算の30%増しを狙って活動しよう。」と号令がかかったとき、このような思考が沸き起こるケースはありませんか?

  • でもな~ライバル会社の攻勢が厳しいしな~
  • でもな~残業時間の規制が厳しいからな~
  • でもな~昨年だって、予算達成できなかったしな~

このように『でもな~○○××▽▽だしな~』という『 脳内言語 』は、ネガティブなカテゴリーに入ります。

 

このネガティブな『 脳内言語 』が、あなたの脳内で巡りはじめると、あなたのモチベーションは「ダダ下がり」状態になるのです。もしも、あなたの脳内に「でもな~」が流れたときは、それに気付くコトが大切です。

 

では「でもな~」が流れてしまったとき、どのようにすればよいのでしょうか?それは、自らの意志で『 脳内言語 』変換してみることです。

 

4. ポジティブ『 脳内言語 』を探しましょう

私たちの思考は、行動に大きく左右されることが解っています。ですから、ネガティブな『脳内言語』が巡ったときこそ行動を促す『脳内言語』を自らの意志で強く意識することが大切です。

  1. ともかく動いてみよう。 
  2. まずは、動いてみよう。
  3. とりあえず、やってみよう。

 

あなたの行動は『脳内言語』に強く影響を受けます。だからこそ、ネガティブ言語のクセを知り、ポジティブ言語へ変換することが大切なのです。

  • 人は、脳内でブツブツ会話をしている。
  • 脳内言語が行動を決める。
  • あなたの、脳内言語に気付く。

行動のブレーキに気付けば、ポジティブになれる。あなたがそこに留まる理由は、これが原因です。あなたに合った、ポジティブ『脳内言語』を探してみませんか?

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

坂田 和則

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
問題解決が進まないチームには、同じような「クセ」がある

  問題の再発防止策を立てたはずなのに、また再発してしまう。これは、本当に辛いモノです。ありとあらゆる手を尽くしたにもかかわらず、再発して...

  問題の再発防止策を立てたはずなのに、また再発してしまう。これは、本当に辛いモノです。ありとあらゆる手を尽くしたにもかかわらず、再発して...


あなたの説得力と説明力が高まる伝わる話し方とは

  私は、仕事柄、多くの人前で話をする機会があります。きっと、あなたにも、部下や後輩の前で何かを話したり、プレゼンテーションなどのシーンで...

  私は、仕事柄、多くの人前で話をする機会があります。きっと、あなたにも、部下や後輩の前で何かを話したり、プレゼンテーションなどのシーンで...


“ぼんやりとした内容の文を書く”から“はっきりとした内容の文を書く”へ

1. 生活の中の数値化  “ぼんやり”が“はっきり”に変わることで行動が変わることがあります。ここでは、“はっきり”を“数値化”という言葉に置き換え...

1. 生活の中の数値化  “ぼんやり”が“はっきり”に変わることで行動が変わることがあります。ここでは、“はっきり”を“数値化”という言葉に置き換え...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
コンプライアンス意識を持とう:職場のマネジメント

  ◆ 物流監督者の心掛け  今回は、物流監督者が職場をマネジメントする際に取るべき態度や行動についてお話します。なぜなら、その態度や行...

  ◆ 物流監督者の心掛け  今回は、物流監督者が職場をマネジメントする際に取るべき態度や行動についてお話します。なぜなら、その態度や行...


QFD(品質機能展開)で人財開発施策を俯瞰

 QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)は、横軸にお客様の声を、縦軸に技術特性を記述したものです。しかし技術分野だ...

 QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)は、横軸にお客様の声を、縦軸に技術特性を記述したものです。しかし技術分野だ...


名選手、名監督にあらず:物流管理者の育て方(その1)

  ◆ 名選手、名監督にあらず 昔から「名選手、名監督にあらず」ということが言われています。プロ野球でもよくあることです。一流選手が監督...

  ◆ 名選手、名監督にあらず 昔から「名選手、名監督にあらず」ということが言われています。プロ野球でもよくあることです。一流選手が監督...