技術士第二次試験対策:日常業務の中で“文に変換する力”を鍛える

 

 

記述式試験とは、問題を読み頭の中に浮かんだ解答を文に変換しそれを答案用紙に書く内容の試験です。記述式試験は、答案用紙に書いたものが採点対象になるため「論文(答案)を書くこと」が重要な試験です。今回は、技術士第二次試験対策として「論文(答案)を書くこと」に関する解説です。

 

1. 文に変換する力とは

文に変換する力とは、頭の中に浮かんだ解答を文に変換する力のことです。試験では「この問題の解答は〇〇について書こう」のように解答が頭の中に浮かんだらそれを文に変換して答案用紙に書き出します。頭の中に浮かんだことを確実に変換しないと「自分が考えていたことと少し違うな」などのような変換ミスが発生する可能性があります。

 

文に変換する力は日常業務の中で鍛えることができます。日常業務の中で技術文書(報告書、会議や打ち合わせで使う資料、提案書、企画書、メールなど)を書くときにも頭の中に浮かんだことを文に変換するからです。例えば、メールを書くときには、頭の中に浮かんだことを文に変換してパソコンの画面に書き出します。

 

2. 書く前に書き出してみる

日常業務の中で文に変換する力を鍛える方法として「書く前に書き出してみる」という方法があります。この方法は、頭の中に浮かんだことをノートなどに一度書き出すことです。頭の中に浮かんだことを思い付くまま走り書き程度で書き出します。書き出すものは、短い言葉、短い文あるいはキーワードなど何でも構いません。頭の中にあることを吐き出すイメージです。

 

書き出すことで頭の中に浮かんだことを確実に文に変換できます。頭の中に浮かんだことが形になるからです。つまり、ぼんやりしていたことがはっきりするからです。また、書き出したことを読むことで頭の中に浮かんだことが確認できるからです。確認したら文に変換してパソコンの画面に書き出します。

 

技術文書を書くとき常に書き出すのではなく頭の中で文に変換しにくいときだけ書き出します。これを継続して行うことで日常業務を通してこの方法に慣れてきます。慣れることでこの方法で技術文書を書くことが習慣になります。

 

3. 正確に変換できる

日常業務を通してこの方法を習慣にすることができれば試験でもこの方法を使って頭の中に浮かんだ解答を正確に文に変換できます。ただし、試験では、頭の中に浮かんだ解答を必ず書き出してください。書き出さずに解答を書くと変換ミスが発生し、合格点が取...

れる解答が頭の中にあっても変換ミスで合格点以下になる可能性があるからです。

 

次回に続きます。

 

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