今回は「言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する」について、お話しします。あなたの「話の伝わり方」が変わりますよ。
1. 誰に向けた話なのかが、解る様に伝える
私はとあるインターネットラジオで、定期的に番組を2つ配信しています。共に、問題解決やメンタルモデル、そして、コーチングなどのビジネスに役立つ情報を発信しています。そして、いつもは一人で音声をリスナーに届けているのですが、先日、3名のDJが集まり、コラボ番組を制作しました。いつもは、リスナーに話しかけるスタイルなのですが、コラボになると「3人で話しながら」リスナーにお届けすることとなり、いつもと勝手が違うことに戸惑いました。
私は、ラジオ配信で特に気を付けているのが「誰に向けて話を発信しているか?」です。例えば、「あなたに向けて話している」や「皆さんに向けて話している」など、明確に言葉で表現するなどです。例えば、ラジオは、一人で聴いているケースが多いと思います。するとDJは「あなたに話を届けている」という表現を用います。
「今日も、この番組をお聞きの”あなた”に、お役立ち情報をお届けします!」といった話し方です。また、もし家族向けの番組なら「お聴きの”皆さん”に、お役立ち情報をお届けします。」といった感じで、話し方を変えるのです。
2. 話し方を変えて当事者意識を促す
これは、仕事のシーンでも同じように『変える』べきだと私は思っています。
例えば、ミーティングでリーダーであるあなたが「皆さんの積極的な参加を期待します」と言ったとしましょう。すると、その話を聴いたメンバーは「チームに言われている」という感覚を抱きます。すると、責任感や自覚を促すには、弱いメッセージになってしまうのです。
この時は「あなたの積極的な参加を期待します」と言葉を変えてみましょう。「周りごと」から「自分ごと」へと話の受け方に変化が起きます。このような誰を対象に話をしているかを意識することで、説明力や説得力に変化を起こすことができ、当事者意識を促すこともできます。
私が、研修講師を担当して、受講者に話すときも「あなた」という言葉をよく使います。これは、研修生一人ひとりに話を届けたいからです。
「皆さんは、効率的に改善を進めなければなりません」
「あなたは、効率的に改...