新しいプロセスの有効性は分かるものの、なかなか現場に浸透しない、というお話をよく耳にします。これは多くの組織が共通で抱える問題であり、一筋縄ではいきません。課題に気づいていることが第一歩であると前向きに捉え、少しずつ進んでいきましょう。
この類の課題は品質工学会で昔から議論されていますので、過去の発表を参考に、比較的うまくいく方法をご紹介します。これは品質工学に限らず、あらゆる新しいプロセスの導入時に参考となります。
1.部門トップの方針表明と関与
担当者が新しい手法を折角勉強して成果を出しても、上司の一言でやる気を喪失させるのは簡単です。「よく分からないから普通のやり方でやってくれ」 悪気はないのでしょうが、これでは現場のイノベーションが進みません。 部門長があまりにも強制すると反作用もあるものの、全くプレッシャーがないとやはり技術者はやろうとしません。弱いプレッシャーを継続的に掛ける事が有効です。 社長や担当役員の支援が受けられれば理想的です。
2.推進担当の明確化と組織化
全社的な推進担当が最低限必要です。必ずしも始めから技法を熟知している必要はありませんが、1年もするとこの担当者が一番物知りになるのが一般です。 できれば各部または各課に1人委...