小集団活動とモチベーションの維持

投稿日

 
  人的資源マネジメント
 
 今回は、小集団活動で全員がモチベーションを維持しながら活動を継続していく為にはどうすべきかを考えます。
 
 小集団活動等の改善活動において、「モチベーションの維持」は永遠の課題です。モチベーションを維持させるためのポイントの一つとして、「小集団各グループの目標設定が適切かどうか」ということがあります。
 
 目標を達成した達成感や、仮に目標を達成できていなくとも目標により近づいていることがわかるということは、モチベーションを向上させる大きな要因となります。自主的な活動であれば尚更です。
 
 メンバーに如何に達成感を与えるか、ということはモチベーションを維持、向上させる重要なポイントの一つです。そういったことから、グループ毎に適切な「目標設定」を行うということが必要となります。
 
 もちろん、その目標は「品質目標」等の上位の目標に沿ったものである必要があるため、経営者の目標設定が重要です。マネジメントレビューのように経営者が目標と実績をしっかりレビューし、課題を次の目標へフィードバックすることが必要となります。
 
 そして適切な「目標設定」のためには、その目標に対してどの程度達成しているかどうかを明確にできる(見える化できる)「指標」の設定が重要となります。人間、ゴールが近づいていることがわかると俄然ヤル気が出てきますが、ゴールが見えず、今自分がどの地点かにいるかもわからない状態ではそうなりません。小集団活動についてもこれと同じことが言えます。
 
 また、小集団活動を統括している管理監督者や、経営者のバックアップも必要となります。小集団活動からの提案等について、経営者や管理監督者から何等かのアクションやフォローも無い状態だと、メンバー自身...
 
  人的資源マネジメント
 
 今回は、小集団活動で全員がモチベーションを維持しながら活動を継続していく為にはどうすべきかを考えます。
 
 小集団活動等の改善活動において、「モチベーションの維持」は永遠の課題です。モチベーションを維持させるためのポイントの一つとして、「小集団各グループの目標設定が適切かどうか」ということがあります。
 
 目標を達成した達成感や、仮に目標を達成できていなくとも目標により近づいていることがわかるということは、モチベーションを向上させる大きな要因となります。自主的な活動であれば尚更です。
 
 メンバーに如何に達成感を与えるか、ということはモチベーションを維持、向上させる重要なポイントの一つです。そういったことから、グループ毎に適切な「目標設定」を行うということが必要となります。
 
 もちろん、その目標は「品質目標」等の上位の目標に沿ったものである必要があるため、経営者の目標設定が重要です。マネジメントレビューのように経営者が目標と実績をしっかりレビューし、課題を次の目標へフィードバックすることが必要となります。
 
 そして適切な「目標設定」のためには、その目標に対してどの程度達成しているかどうかを明確にできる(見える化できる)「指標」の設定が重要となります。人間、ゴールが近づいていることがわかると俄然ヤル気が出てきますが、ゴールが見えず、今自分がどの地点かにいるかもわからない状態ではそうなりません。小集団活動についてもこれと同じことが言えます。
 
 また、小集団活動を統括している管理監督者や、経営者のバックアップも必要となります。小集団活動からの提案等について、経営者や管理監督者から何等かのアクションやフォローも無い状態だと、メンバー自身が「やってもムダ」と考えるようになり、モチベーションが低下する一因となります。
 
 結果のみにフォーカスするだけでなく、途中のプロセスにおいても、特に管理監督者が定期的にフォローすることも必要です。
 
 このように小集団活動は、メンバーに任せきりにするのではなく、経営者や管理監督者といった各層も適切に関与するといったこともモチベーションを維持させるポイントの一つです。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

伊藤 良太

ISO、IATFなどマネジメントシステムの構築・改善及びヒューマンエラー防止・対策のコンサルタント

ISO、IATFなどマネジメントシステムの構築・改善及びヒューマンエラー防止・対策のコンサルタント


「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
日本的人事が強い会社を創る(その2)

4.シンプルな人事制度が重要  前回の前編に続いて後編です。人事制度はとにかくわかりやすく、簡単にすることが大切です。組織のベクトルを合わせるためにそれ...

4.シンプルな人事制度が重要  前回の前編に続いて後編です。人事制度はとにかくわかりやすく、簡単にすることが大切です。組織のベクトルを合わせるためにそれ...


レジリエンスを高める技術(その5)

【レジリエンスとは 連載へのリンク】 1、6つのレジリエンス・コアコンピテンシー 2、自己認識(Self-awareness) 3、セルフコントロー...

【レジリエンスとは 連載へのリンク】 1、6つのレジリエンス・コアコンピテンシー 2、自己認識(Self-awareness) 3、セルフコントロー...


技術士第二次試験対策:解答を事前に考える 【連載記事紹介】

  連載記事「技術士第二次試験対策:解答を事前に考える」が無料でお読みいただけます!   ◆解答を事前に考えるとは 平成2...

  連載記事「技術士第二次試験対策:解答を事前に考える」が無料でお読みいただけます!   ◆解答を事前に考えるとは 平成2...


「人的資源マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
問題はモチベーション

 今年は、今年度は、今期は、絶対に   「ランニングして体重を落とす」「部屋の整理整頓を忘れずにやる」「月に2冊は本を読む」「毎週ブログを書...

 今年は、今年度は、今期は、絶対に   「ランニングして体重を落とす」「部屋の整理整頓を忘れずにやる」「月に2冊は本を読む」「毎週ブログを書...


人的資源マネジメント:目的(その3)

【内発的動機づけの要素である「目的」連載目次】 1. 内発的動機づけの要素である「目的」と「目標」の違いを考える 2. 本源的な質問に答えてわかる...

【内発的動機づけの要素である「目的」連載目次】 1. 内発的動機づけの要素である「目的」と「目標」の違いを考える 2. 本源的な質問に答えてわかる...


‐能力開発のシステム創り 製品・技術開発力強化策の事例(その48)

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その47に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確にす...

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その47に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確にす...