年金、消費税、インフレ、補助金、TPPなど、近年議論されているほとんどの政策問題は配分問題です。あることをすると何かに悪影響を及ぼす正負両面があり、議論が百出して決まらない、もしくは多数決となり、多くの国民に不満を残します。 原発問題も近隣住民の安全コストと(将来的な処分費用を含む)エネルギーコストの配分問題の側面があります。
戦後40年に渡って蓄積した国民の貯蓄は、何もしなければあと3年で底をつきますから、配分問題はある意味終息します。その後いずれかの時期に破たんするわけです。 その議論はこの場にふさわしくないので、他に譲りましょう。
我々が配分問題以上に議論すべきは、我々が生み出す総付加価値の向上です。高度成長時代は、生産性の向上と旺盛な需要伸長のおかげで、国民が生産...