アイデア発想法一覧!アイデアだしのテクニックやフレームワークを紹介

 

1. アイデア発想法とは

アイデア発想法とは、コンセプトを実現するために必要になります。商品企画七つ道具のポジショニング分析で得られた最適な方向に沿って創造的にジャンプするのが、アイデア発想法です。創造性が感動商品、魅力的品質になる可能性が高いからです。アイデア発想法は、単独でも使える手法です。

(1)商品企画七つ道具におけるアイデア発想法

商品企画七つ道具におけるアイデア発想法は、アイデア発想を行う上で、世の中に発表している方法だけでも300もあります。商品企画七つ道具では、ここで企画にふさわしく、実務で使え、実践できる手法に厳選しています。カリスマアイデアマンでなくても、普通の人でも手法さえマスターすれば、創造的なアイデアを発想に近づくことが可能です。

2000年に改良された商品企画七つ道具では、・アイデア発想法・アイデア選択法に改良されました。それは商品企画というと「アイデア優先」、「自由なアイデア発想が絶対必要」となりがちです。しかし前提は「顧客ニーズに合致した創造性が高いこと」が最優先なはずです。用途目的に応じて以下の発想法が利用されました。

革新型の商品アイデアを発想する:アナロジー発想法、焦点発想法
改良型の商品アイデアを発想する:チェックリスト発想法
応用型の商品アイデアを発想する:シーズ発想法

関連解説記事:アイデア発想法と商品企画七つ道具の変遷

2. アイデア発想法・フレームワーク一覧

  • アイデア発想法の基本:ブレーンストーミング
  • 革新型の商品アイデアを発想する:アナロジー発想法
  • 革新型の商品アイデアを発想する:焦点発想法
  • 改良型の商品アイデアを発想する:チェックリスト発想法
  • 応用型の商品アイデアを発想する:シーズ発想法
  • 連想からアイデアを発想する:マンダラート

(1)アイデア発想法の基本:ブレーンストーミング

成功させるポイントは、ついついのダメだしをグッと抑えましょう。アイデアを出すときとアイデアを否定するのは避けましょう。また、アイデアに大小はありません。実現性は後回しです。実現性重視にすると、アイデア出しの制限がかかります。まずはアイデアを出すことを優先しましょう。そして、多くのアイデアに熱くなりましょう。アイデアは宝の山、たくさん出すことで、意外なアイデアが出ます。
 
最後に、他人のアイデアに便乗しましょう。他人のアイデアをさらに活用して他のアイデアに組み合わせましょう。アイデア発想法の基本的ルールを守って、創造性の高いアイデアを出す習慣を付けるとさらによいでしょう。

関連解説記事:ブレインストーミングのやり方とは?進め方のポイントやルールなどを解説

(2)革新型の商品アイデアを発想する:アナロジー発想法

アナロジー発想とは、異なる分野や状況からの類似点を見つけ出し、それを基に新しいアイデアを生み出す手法です。この方法は、既存の知識や経験を活用して、革新的な解決策を見つけるのに役立ちます。例えば、自然界の仕組みを参考にする「バイオミミクリー」がその一例です。ハスの葉の水を弾く特性を模倣して、防水素材が開発されたり、鳥の飛行を参考にして航空機のデザインが進化したりします。このように、異なる領域の成功事例を分析し、それを自分の課題に応用することで、独自のアイデアを生み出すことが可能です。アナロジー発想は、柔軟な思考を促し、視野を広げるための強力なツールです。新しい商品やサービスを考える際には、ぜひこの手法を取り入れてみてください。

関連解説記事:アナロジー発想法とシーズ発想法

(3)革新型の商品アイデアを発想する:焦点発想法

焦点発想法は、特定のテーマや課題に対してアイデアを集中的に発想する手法です。この方法は、まず解決したい問題や目指す目標を明確に設定することから始まります。次に、そのテーマに関連するキーワードや要素をリストアップし、それらを基に自由にアイデアを出していきます。重要なのは、アイデアを出す際に批判を避け、量を重視することです。多くのアイデアを出すことで、革新的な発想が生まれる可能性が高まります。出されたアイデアは、後で評価・整理し、実現可能性や市場性を考慮して絞り込んでいきます。焦点発想法は、チームでのブレインストーミングにも適しており、参加者全員が意見を出し合うことで、多様な視点が得られます。このプロセスを通じて、革新型の商品アイデアが生まれることが期待されます。ぜひ試してみてください。

関連解説記事:焦点発想法とは

(4)改良型の商品アイデアを発想する:チェックリスト発想法

チェックリスト発想法は、既存の商品を改良するための効果的な手法です。まず、以下のステップで進めてみましょう。

リスト作成・・・ 改良したい商品を選び、その特徴や機能をリストアップします。例えば、サイズ、素材、デザイン、価格など。

  1. 改善点の洗い出し: 各項目について「どうすればもっと良くなるか?」を考えます。例えば、軽量化や耐久性の向上、使いやすさの改善など。
  2. チェックリスト作成: 改善点を具体的なチェックリストにまとめます。「この商品はもっと軽くできるか?」「デザインを変えることで魅力が増すか?」といった質問を用意します。
  3. アイデアの評価: リストをもとに、実現可能性や市場性を考慮しながらアイデアを評価します。
  4. プロトタイプ作成: 最も有望なアイデアを選び、試作品を作成してフィードバックを得ます。

関連解説記事:「発想チェックリスト」とは

(5)応用型の商品アイデアを発想する:シーズ発想法

シーズ発想法は、既存の技術やアイデアを基に新しい商品やサービスを生み出す手法です。具体的には、以下のステップで進めることが多いようです。

  1. シーズの特定: まずは、既存の技術やアイデアをリストアップします。これには、特許、研究成果、製品などが含まれます。
  2. ニーズの分析: 次に、市場や顧客のニーズを調査します。どのような問題があり、どのような解決策が求められているのかを理解します。
  3. アイデアの組み合わせ: シーズとニーズを組み合わせて、新しい商品やサービスのアイデアを考えます。異なる分野の技術を組み合わせることで、革新的なアイデアが生まれることもあります。
  4. プロトタイプの作成: アイデアが決まったら、実際にプロトタイプを作成し、テストを行います。

(6)連想からアイデアを発想する:マンダラート

マンダラートは、アイデアを視覚的に整理し、発展させるためのツールです。中心にテーマや課題を書き、その周りに関連するアイデアを放射状に配置します。基本的には9つのマスを使い、中心のマスにメインテーマを置き、周囲の8つのマスにそのテーマに関連するアイデアを記入します。次に、周囲のアイデアからさらに新しいアイデアを考え、別のマンダラートを作成することで、思考を深めていきます。このプロセスを繰り返すことで、アイデアが広がり、より具体的な解決策や新しい視点が得られます。マンダラートは、個人でもグループでも使えるため、ブレインストーミングやプロジェクトの計画に非常に役立ちます。視覚的に整理されることで、思考が明確になり、創造性を引き出す助けになります。

(7)その他の発想方法について

その他の発想法について簡単に解説します。

 KJ法・・・ KJ法は、情報を整理し、アイデアを発展させるための手法です。まず、参加者が自由にアイデアを書き出し、それをグループ化して関連性を見つけます。次に、グループ化したアイデアにタイトルを付け、全体の構造を把握します。この方法は、視覚的に情報を整理できるため、チームでのブレインストーミングに適しています。

希望点列挙法・・・ この手法は、プロジェクトやアイデアに対する「希望する点」をリストアップすることに焦点を当てます。参加者は、実現したい理想的な状況や成果を自由に挙げていきます。これにより、ポジティブな視点からの発想が促進され、目標設定やビジョンの明確化に役立ちます。

欠点列挙法・・・ 欠点列挙法は、アイデアや提案の欠点やリスクを洗い出す手法です。参加者は、特定のアイデアに対して考えられる問題点やネガティブな側面を挙げていきます。このプロセスにより、潜在的な課題を事前に把握し、改善策を考えることができるため、より実現可能なプランを作成するのに役立ちます。

シックスハット法・・・ シックスハット法は、異なる視点からの思考を促進するための手法です。参加者は、6つの異なる「ハット」をかぶることで、感情(赤)、論理(白)、創造性(緑)、批判(黒)、楽観(黄)、プロセス(青)といった視点からアイデアを検討します。この方法により、バランスの取れた議論が可能になり、より多角的な解決策を見出すことができます。

3. まとめ

アイデア発想法は、創造力を引き出し、問題解決に役立つ重要な手法です。本稿では、ブレインストーミングやマインドマップ、SCAMPER法など、さまざまなテクニックやフレームワークを紹介しました。これらの方法を活用することで、思考の幅を広げ、新たな視点を得ることができます。アイデアを生み出す過程は、時に難しいこともありますが、楽しみながら取り組むことで、より良い結果が得られるでしょう。ぜひ、自分に合った発想法を見つけて、日常生活や仕事に役立ててください。アイデアの種を育てることで、未来の可能性が広がります。 


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