親和図法(KJ法)とは、キーワードからわかりやすく解説

 

1. 親和図法(KJ法)とは

 KJ法は新QC7つ道具の親和図法の原型です。親和図法とは、混沌とした事象を理解するにあたり、複数のメンバーで意見、事実等をカードに記述し、集めた中から親和性の高いグループを探し、そこに新たな名前を付けていく事で、構造を明らかにしたり、事象を整理してゆく方法です。考案者の川喜多二郎氏のイニシャルからKJ法とも呼ばれますが、商法登録の関係でN7の中では親和図法と呼びます。

 

2.  親和図法(KJ法)の定義

川喜田二郎の提唱する発創法。個人の考えや観察、仲間の話したことなどを『一時一項一カード』を原則として単位化し、適切な一行見出しをつけて概念化する。それらのカード全体を概観できる範囲で並べながら、親近性のあるものをグルーピングし、共通する特徴を圧縮して見出しをつけ、さらに関連の深いもの同士をまとめる。これを何段階かくり返して大グループを編成し、その内部のカードの相互関係を詳しく検討して、全体の構造をマッピングしたり、文章化していく。この方法によって経験的事実の一般化が図られ、理論化の基礎とすることができる。

 

3.  親和図法(KJ法)の目的

親和図法はオリジナルであるKJ法 がそうであるように、非常に広範な活用が期待される手法であり、「現状把握」と「デザインアプローチ」 に整理され、前者は連関図法がよりふさわしく、後者こそが親和図法の対象であり、その機能を十分発揮させ得るデータ採取には「あるべき姿を具現するための打開策を問う形」にするのがよいでしょう。


「親和図法(KJ法)」のキーワード解説記事

もっと見る
新QC七つ道具 親和図法の使い方【連載記事紹介】

     新QC七つ道具 親和図法の使い方が無料でお読みいただけます!   ◆ 親和図法とは 親和図法と...

     新QC七つ道具 親和図法の使い方が無料でお読みいただけます!   ◆ 親和図法とは 親和図法と...


プロシューマー・アンケート法(6) 【快年童子の豆鉄砲】(その47)

  ◆プロシューマー・アンケート法(6) 1.「プロシューマー・アンケート(PA)」で採取した情報の親和図法解析手順 1)はじめに ...

  ◆プロシューマー・アンケート法(6) 1.「プロシューマー・アンケート(PA)」で採取した情報の親和図法解析手順 1)はじめに ...


プロシューマー・アンケート法(5) 【快年童子の豆鉄砲】(その46)

  ◆プロシューマー・アンケート法(5) 1.「プロシューマー・アンケート」で採取した情報の親和図法解析 1)親和図法解析の位置付け ...

  ◆プロシューマー・アンケート法(5) 1.「プロシューマー・アンケート」で採取した情報の親和図法解析 1)親和図法解析の位置付け ...


「親和図法(KJ法)」の活用事例

もっと見る
新興国で求められる現地現物的アプローチ【トヨタ事例の講演を聴講して】

 12月8日武蔵工大MOT主催の講演会で、元トヨタ専務である岡部聰氏の講演「新興国における現地現物的アプローチ」を聴講し、アジア新興国市場での事業を考える...

 12月8日武蔵工大MOT主催の講演会で、元トヨタ専務である岡部聰氏の講演「新興国における現地現物的アプローチ」を聴講し、アジア新興国市場での事業を考える...