◆ 企業の情報セキュリティと新型コロナウィルス対策の今
先日、駅のプラットフォ-ムで並んでいる時に、控えめに咳をしたら、前に並んでいた人にすかさず、振り返られました。
私は「エッ!!」と思うと同時に「そうだよね」との感覚が交錯し、二人の間に微妙な緊張感が漂いました。今世間が、ウィルスにとても敏感になっています。
当の私も手洗い・うがいに、咳エチケットにアルコール消毒と…。こんなに、小まめに意識したことはありません。そんな折、数年前から中小企業の情報セキュリティ啓蒙に取りくんでいる私としては、中小企業の経営者様にぜひとも「自社の情報セキュリティ対策に、目を向けていただきい」と念じる次第です。
ウィルスをまき散らすリスクをはらんではいませんか?また、ウィルスを防衛する手段は講じられていますか?
昨年暮れ、国の施策に乗じて、無料での情報セキュリティ構築支援を、十数社に投げ掛けたところ、反応した会社は“ゼロ”でした。多忙な時期だったんだろうとは思いつつも、この無関心な現実を突き付けられました。
一方、わずかながらではありますが、こんなメッセージに前向きに食らいつく企業様もあります。
5年ほど前には社長自ら机の上に、数本のUSBが無造作に置かれていた会社。
きっと、一度メール添付のウィルスにやられた痛い経験もあってのことでしょう。今ではUSBは使用されず、ノートPCは鎖でつながれ、毎月IPAが提供するセキュリティのビデオで勉強を行いかつ、メール添付資料には、自動パスワードが付き送信されるしくみです。お得意様である大手企業様からは、他の企業様のお手本にとまで評されるようになりました。
情報セキュリティマネジメント手順の原形も形作られ、最終仕上げを経て、社員と協力会社に対する落とし込みの段階に入っています。
今新型コロナウィルスに敏感なこの機会にもう一度、情報セキュリティに無頓着な中小企業にも投げ掛けを続けていこうと思い直しています。
手洗い・うがいに、咳エチケットにアルコール消毒をできる範囲でしなけ...