本業では競争、物流では協調 物流コスト改善に効く共同物流(その3)

◆ 他社共同物流成功のポイント

 今実施している個別物流を共同化するためにはいくつかのハードルを乗り越える必要があります。共同物流というアイテムは昔からいわれ続けてきています。しかし実際にはうまくいった事例はそれほど多くないと聞いています。それはなぜでしょうか。

 そのハードルの代表例を挙げると次のようになります。

 これらは代表的なハードルですが、この他にもいくつもの課題がありそれを調整しきれずに挫折してしまうというパターンが多いようです。共同化にあたっては強力なリーダーシップが必要ですが、これを発揮できるリーダーがいないことも失敗の要因として挙げられます。

 ということで共同化にあたってはまず組織体制をしっかりと構築するとともに、最初の段階で先に挙げた各課題についてルール決めをしておくべきでしょう。一方で2社間程度であれば上記課題が...

無いわけではありませんが、比較的実行に困難は伴わないと考えられます。お互い物流コストが低減される認識を持ち、何としてもその効果を得るのだという考えで進めていっていただきたいと思います。

 再度申し上げますが「本業では競争、物流では協調」です。ボリューム集約が物流コスト低減の切り札であることを認識し、ぜひ共同物流を実現し物流コスト改善に拍車をかけていただきたいと思います。

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