技術士一次試験とは、独学は可能か

更新日

投稿日

技術士

♦技術士一次試験突破テクニック

 今回は、技術士一次試験とは、独学は可能かについて、事例解説します。

 まずはじめに技術士一次試験は「技術士になるための第1段階の試験」と位置付けられているものです。

 試験内容は、大学のエンジニアリング課程(工学、農学、理学等)程度です。また、年齢・学歴・国籍・業務経歴等による制限はありませんので、多くの技術者・学生が技術士を目指すことを期待されています。過去に小学生が合格しという話もあるそうです。

 通常の国家試験と若干異なるのは技術士には倫理綱領というものがあります。

 倫理綱領の前文には「技術士は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献する。技術士は、その使命を全うするため、技術士としての品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する」とあります。ですから試験科目にも適正科目というものがあります。

 技術士一次試験の科目は基礎科目、適性科目、専門科目で、択一式試験により行われます。

 独学は可能か?ということですが、私は可能だと思います。過去問題の書籍が販売されていますのでこれを繰り返し勉強すれば独学で合格できます。

 一つテクニックをお教えしますと基礎科目は下記5つの分野に分かれています。

  • ① 設計・計画に関するもの〔設計理論、システム設計、品質管理等〕
  • ② 情報・論理に関するもの〔アルゴリズム、情報ネットワーク等〕
  • ③ 解析に関するもの〔力学、電磁気学等〕
  • ④ 材料・化学・バイオに関するもの〔材料特性、バイオテクノロジー等〕
  • ⑤ 環境・エネルギー・技術に関するもの〔環境、エネルギー、技術史等〕

 各6問あり、そのうち3問を選択して合計で5割取らなければいけません。30題出題されて、15問解答し、8問を必ず取るということです。得意分野に集中してまずそこから6問確実に取ります。

 私の場合は化学が専門でしたので④⑤は確実にとれるようにしまし...

技術士

♦技術士一次試験突破テクニック

 今回は、技術士一次試験とは、独学は可能かについて、事例解説します。

 まずはじめに技術士一次試験は「技術士になるための第1段階の試験」と位置付けられているものです。

 試験内容は、大学のエンジニアリング課程(工学、農学、理学等)程度です。また、年齢・学歴・国籍・業務経歴等による制限はありませんので、多くの技術者・学生が技術士を目指すことを期待されています。過去に小学生が合格しという話もあるそうです。

 通常の国家試験と若干異なるのは技術士には倫理綱領というものがあります。

 倫理綱領の前文には「技術士は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献する。技術士は、その使命を全うするため、技術士としての品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する」とあります。ですから試験科目にも適正科目というものがあります。

 技術士一次試験の科目は基礎科目、適性科目、専門科目で、択一式試験により行われます。

 独学は可能か?ということですが、私は可能だと思います。過去問題の書籍が販売されていますのでこれを繰り返し勉強すれば独学で合格できます。

 一つテクニックをお教えしますと基礎科目は下記5つの分野に分かれています。

  • ① 設計・計画に関するもの〔設計理論、システム設計、品質管理等〕
  • ② 情報・論理に関するもの〔アルゴリズム、情報ネットワーク等〕
  • ③ 解析に関するもの〔力学、電磁気学等〕
  • ④ 材料・化学・バイオに関するもの〔材料特性、バイオテクノロジー等〕
  • ⑤ 環境・エネルギー・技術に関するもの〔環境、エネルギー、技術史等〕

 各6問あり、そのうち3問を選択して合計で5割取らなければいけません。30題出題されて、15問解答し、8問を必ず取るということです。得意分野に集中してまずそこから6問確実に取ります。

 私の場合は化学が専門でしたので④⑤は確実にとれるようにしました。①③は少なくても1問はとれるようにしました。これで8問です。②はさっぱり分からなかったので勉強しませんでした。当たればラッキーくらいの感覚です。過去問題を5年分以上研究すると、過去に出た問題が出題されるケースがあります。これを不得意な分野で取ればさらに合格率は上がります。
 いかがでしょうか。よって独学は可能と私は思っております。ぜひ挑戦してみてください。

 

 【出典】一代技術士事務所 HPより、筆者のご承諾により編集して掲載

   続きを読むには・・・


この記事の著者

鈴木 孝

安全・品質で悩む工場長への解決策アドバイザー

安全・品質で悩む工場長への解決策アドバイザー


「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
実行力の鍛え方 【 実行力の鍛え方の全てがここに! 連載紹介 】

  『実行力の鍛え方』の連載記事の全てが、無料でお読みいただけます! 【特集】連載紹介の一覧へ戻る ◆こんな方におすすめ!=やろうと思...

  『実行力の鍛え方』の連載記事の全てが、無料でお読みいただけます! 【特集】連載紹介の一覧へ戻る ◆こんな方におすすめ!=やろうと思...


技術士第二次試験受験勉強方法の戦略と戦術を考える

1. 技術士試験“受験勉強方法の戦略と戦術”とは  技術士の試験は日本技術士会との戦いと考えることができます。戦いには“戦略と戦術”が必要です。「とにか...

1. 技術士試験“受験勉強方法の戦略と戦術”とは  技術士の試験は日本技術士会との戦いと考えることができます。戦いには“戦略と戦術”が必要です。「とにか...


技術士第二次試験対策:会話から考える論文の書き方(その1)

  令和4年度の技術士第二次試験が、7月18日(月)に行われます(総合技術監理部門を除く技術部門)。試験日まで約3か月半です。そこで、技術...

  令和4年度の技術士第二次試験が、7月18日(月)に行われます(総合技術監理部門を除く技術部門)。試験日まで約3か月半です。そこで、技術...


「人的資源マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
‐能力開発を阻害する発想の形態‐ 製品・技術開発力強化策の事例(その39)

 前回の事例その38に続いて解説します。発想が後ろ向きの企業では、伸びる可能性のある能力が潜在していても、その能力を伸ばしていく作用を自らの発想で阻害して...

 前回の事例その38に続いて解説します。発想が後ろ向きの企業では、伸びる可能性のある能力が潜在していても、その能力を伸ばしていく作用を自らの発想で阻害して...


 資格の生かし方

1.資格取得の背景  資格といえば、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、技術士、一級建築士、情報処理技術、中小企業診断士など国家資格をイメージすると...

1.資格取得の背景  資格といえば、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、技術士、一級建築士、情報処理技術、中小企業診断士など国家資格をイメージすると...


『坂の上の雲』に学ぶ全体観(その6)

   『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネス...

   『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネス...