労働環境:物流環境変化への対応(その1)

投稿日

SCM

 

◆物流労働環境の改善

高齢化に伴う労働力不足は深刻です。物流に限ったことではありませんが取り巻く環境は明らかに変わりつつあります。人々のライフスタイルの変化も物流に大きなインパクトを与えています。一昔前の人でしたら必ず店に行って自分の目で確かめて購入していたものが、今や通信販売が主流になりつつあります。店で購入した時のあの大きな袋を持ち返る必要はなくなりました。その反動で物流の仕事が増えました。宅配といった小口配送が大幅に増えたのです。

 

一方で企業間では物流量が減っている分野もあります。特に製造業では国内販売が減ってきていますので、それに伴い物量は減少しています。企業間物量が減っても輸配送の頻度は増えています。多品種少量輸送が増えている影響です。これは何を招いているでしょうか。それはトラック積載率の低下なのです。

 

このようにじわじわと物流を取り巻く環境が変化してきているわけです。このまま放置していると最悪モノが運べない、つまりサプライチェーンの寸断が起きかねない状況になっているのです。今まで物流に無関心だった経営層も物流に目を向けざるを得なくなった、と考えるべきでしょう。なぜなら実際に自社の問題として顕在化する可能性が出てきたのですから。

 

まず人材不足の点について考えてみましょう。少子化時代ですから労働力はどんどんと不足していきます。人気業種であれば採用できるかもしれませんが、物流はどちらかというと不人気業種です。労働時間が長いにもかかわらず業種平均に比較して給与が低いのが物流業です。物流の現業に対する労働分配率を見直す必要があるのではないでしょうか。

 

個々の企業で努力することは当然ですが、物流業界として人を引き付けられる「しかけ」は必要です。子供たちに夢を与えられる何かが無ければ今の状況を打破することは困難ですから。長い目で見ると労働環境...

SCM

 

◆物流労働環境の改善

高齢化に伴う労働力不足は深刻です。物流に限ったことではありませんが取り巻く環境は明らかに変わりつつあります。人々のライフスタイルの変化も物流に大きなインパクトを与えています。一昔前の人でしたら必ず店に行って自分の目で確かめて購入していたものが、今や通信販売が主流になりつつあります。店で購入した時のあの大きな袋を持ち返る必要はなくなりました。その反動で物流の仕事が増えました。宅配といった小口配送が大幅に増えたのです。

 

一方で企業間では物流量が減っている分野もあります。特に製造業では国内販売が減ってきていますので、それに伴い物量は減少しています。企業間物量が減っても輸配送の頻度は増えています。多品種少量輸送が増えている影響です。これは何を招いているでしょうか。それはトラック積載率の低下なのです。

 

このようにじわじわと物流を取り巻く環境が変化してきているわけです。このまま放置していると最悪モノが運べない、つまりサプライチェーンの寸断が起きかねない状況になっているのです。今まで物流に無関心だった経営層も物流に目を向けざるを得なくなった、と考えるべきでしょう。なぜなら実際に自社の問題として顕在化する可能性が出てきたのですから。

 

まず人材不足の点について考えてみましょう。少子化時代ですから労働力はどんどんと不足していきます。人気業種であれば採用できるかもしれませんが、物流はどちらかというと不人気業種です。労働時間が長いにもかかわらず業種平均に比較して給与が低いのが物流業です。物流の現業に対する労働分配率を見直す必要があるのではないでしょうか。

 

個々の企業で努力することは当然ですが、物流業界として人を引き付けられる「しかけ」は必要です。子供たちに夢を与えられる何かが無ければ今の状況を打破することは困難ですから。長い目で見ると労働環境にも改善の余地があると思われます。昔から言われている3K(キツイ、キタナイ、キケン)は企業の努力で改善できる部分はあります。その会社で働く個々の社員が労働環境改善のためのネタ出しをしていくことが求められます。

 

次回に続きます。

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その10)

   第10回 道具7「物流会社指導マニュアル」  前回のその9に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 &n...

   第10回 道具7「物流会社指導マニュアル」  前回のその9に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 &n...


サプライチェーンの構造的・長期的な課題、サプライチェーン戦略とは

   サプライチェーンマネジメントに対して、サプライチェーン戦略はより長期的・構造的なサプライチェーンの改善課題を扱います。従来から行なわれて...

   サプライチェーンマネジメントに対して、サプライチェーン戦略はより長期的・構造的なサプライチェーンの改善課題を扱います。従来から行なわれて...


経営判断のための会計法「スループット会計」について

   スループット会計とは、キャッシュフローベースの会計システムで、需要の変化と製造から販売までのサプライチェーンのマネージメントとオペレ...

   スループット会計とは、キャッシュフローベースの会計システムで、需要の変化と製造から販売までのサプライチェーンのマネージメントとオペレ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
経営者に物流KPIを報告する 物流を認識しない経営者(その2)

       一度経営者に関心を持ってもらったならば、その状態を維持していきたいものです。仮にそのきっかけが物流コスト増のようなネガティブなものであ...

       一度経営者に関心を持ってもらったならば、その状態を維持していきたいものです。仮にそのきっかけが物流コスト増のようなネガティブなものであ...


新たな発想で仕事を広げる・仕事を変えるとは

  1. 物流5機能にとらわれるな  長年仕事を進めているとその仕事のやり方に慣れてしまいます。それが当たり前になります。これはどんな仕事でも同じ...

  1. 物流5機能にとらわれるな  長年仕事を進めているとその仕事のやり方に慣れてしまいます。それが当たり前になります。これはどんな仕事でも同じ...


サプライチェーン効率化の勉強 実践型の物流勉強方法とは(その2)

        物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識...

        物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識...