職務経歴書:論理的記述の有効利用、実績を数値化

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 数値化最近は中途採用を通年で行っているところが増えたので、中途採用をメインとする中小企業や外資系では、採用時期のピークは無いのかもしれません。ただ応募者の動きで見ると賞与を受け取って退職するパターンも多いようです。
 
 中途採用者に取って最も重要なのは職務経歴書の作成だと思います。 多くの場合、面接の前に書類選考がありますから職務経歴書の書き方一つで合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。
 
 職務経歴書は決まったフォーマットがありませんが、その分自己PRのセンスが問われるとも言えるでしょう。最近は電子ファイルで作成するのが一般的ですから、図表を挿入したビジュアル面で訴えるスタイルのものも良いと思います。
 
 もちろん大事なのは中身ですが、経歴書としての体裁を外れ過ぎない範囲で自身をアピールをする為に工夫する事は評価に値すると思います。意識して書いて欲しいのが職務経験と対応した実績です。経験部署や業務内容だけを抽象的に記載している方もいますが、これでは履歴書の詳細版と変わりませんし、選考する側も決め手を感じることが出来ません。経験職務と達成した成果については記載が必要と考えるべきです。また成果や実績は出来るだけ数値で記入すると良いでしょう。
 
 当たり前ですが職務経歴書は候補者を知らない第三者が見ますから、客観的に書く必要があります。つまり論理的記述です。論理的既述の最たるものは数値です。ここで言う"数値"にはどの様なものがあるでしょうか。
 
  1.売上げや利益など直接的に収益をイメージ出来るもの
  2.歩留りや成約件数など間接的に利益に結びつくもの
  3.目標達成率や改善率など成果をイメージできるもの
  4.前後比較値など変化をイメージできるもの
 
 1と2は特に説明しなくてもイメージ出来ると思います。ただし一部部署に有利な数値である事は否めません。直接利益に関わらない間接部門の方は困るでしょう。 然しながらよく考えれば数値に繋がる仕事は意外にやっているものです。
 
 例えば3の事例ですが、
 
  ・内定辞退率を15%から7%に半減した
  ・有給消化率を20%から90%まで改善した
  ・設備メンテ時間を40%削減し、稼働率を15%向上した
 
 4の事例としては、
 
   ・苦情件数が30件/年あったのを2年間で6件/年にまで削減した
   ・全社的残業時間を部署平均45時間から25時間に減らした
   ・月末の未処理伝票の数を一年で85件から5件まで減らした
 
 書き方はちょっと注意して下さい。1件を2件に増やして50%アップと表現するのはちょっと誇張や誤解を招くと思います。%の使い方は御一考下さい。
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 数値化最近は中途採用を通年で行っているところが増えたので、中途採用をメインとする中小企業や外資系では、採用時期のピークは無いのかもしれません。ただ応募者の動きで見ると賞与を受け取って退職するパターンも多いようです。
 
 中途採用者に取って最も重要なのは職務経歴書の作成だと思います。 多くの場合、面接の前に書類選考がありますから職務経歴書の書き方一つで合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。
 
 職務経歴書は決まったフォーマットがありませんが、その分自己PRのセンスが問われるとも言えるでしょう。最近は電子ファイルで作成するのが一般的ですから、図表を挿入したビジュアル面で訴えるスタイルのものも良いと思います。
 
 もちろん大事なのは中身ですが、経歴書としての体裁を外れ過ぎない範囲で自身をアピールをする為に工夫する事は評価に値すると思います。意識して書いて欲しいのが職務経験と対応した実績です。経験部署や業務内容だけを抽象的に記載している方もいますが、これでは履歴書の詳細版と変わりませんし、選考する側も決め手を感じることが出来ません。経験職務と達成した成果については記載が必要と考えるべきです。また成果や実績は出来るだけ数値で記入すると良いでしょう。
 
 当たり前ですが職務経歴書は候補者を知らない第三者が見ますから、客観的に書く必要があります。つまり論理的記述です。論理的既述の最たるものは数値です。ここで言う"数値"にはどの様なものがあるでしょうか。
 
  1.売上げや利益など直接的に収益をイメージ出来るもの
  2.歩留りや成約件数など間接的に利益に結びつくもの
  3.目標達成率や改善率など成果をイメージできるもの
  4.前後比較値など変化をイメージできるもの
 
 1と2は特に説明しなくてもイメージ出来ると思います。ただし一部部署に有利な数値である事は否めません。直接利益に関わらない間接部門の方は困るでしょう。 然しながらよく考えれば数値に繋がる仕事は意外にやっているものです。
 
 例えば3の事例ですが、
 
  ・内定辞退率を15%から7%に半減した
  ・有給消化率を20%から90%まで改善した
  ・設備メンテ時間を40%削減し、稼働率を15%向上した
 
 4の事例としては、
 
   ・苦情件数が30件/年あったのを2年間で6件/年にまで削減した
   ・全社的残業時間を部署平均45時間から25時間に減らした
   ・月末の未処理伝票の数を一年で85件から5件まで減らした
 
 書き方はちょっと注意して下さい。1件を2件に増やして50%アップと表現するのはちょっと誇張や誤解を招くと思います。%の使い方は御一考下さい。
 
 上記の事例にあるような数値が出てこないとしたら、それはこれまでの業務を数値化出来ていないだけだと思います。厳密で無ければ後からでも数値化出来るはずです。
 
 選考者は数値の真偽や大小よりも、寧ろ実績を数値として客観的に見せられる仕事をしてきた点を高く評価してくれるでしょう。つまりアウトプットを意識して仕事をしてきた人として見なしてくれるのです。
 
 これでもまだ「実績を数値に出来る様な業務は全然やって来なかった」と感じるなら、ちょっとキャリア採用は難しいかもしれません。是非、転職を考えている方はご自身の実績を数値化して論理的記述の有効利用をしましょう。
 

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この記事の著者

眞名子 和義

ムダ・ムラ・ムリの「3ムの撤廃が企業収益向上に繋がる」を信条とし、お客様の"視座"に立ったご提案を致します

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