現場主義の一例 技術者の対応

投稿日

 現場主義に関するお話、今回は技術者(技術・品質等)の対応の事例を紹介します。

 現場で技術的な問題や品質問題が発見され、技術者(技術、品質)に連絡が入った場合、その情報を受けた人が、現場も見ずに電話で回答すると言う例があります。

  現場では、これはおかしいと思って電話しても、「そんなはずはない」、「理屈で考えても、そんなことが起きるはずが無い」「もう一度確認しなさい」と片づけられてしまいました。折角おかしいと連絡しても、三現主義が存在しない原理原則論だけですから、これでは話が進みません。

  ところが、おかしいなと思っても、技術者が現場に飛んで来てくれると現場の人は喜んでくれます。その内容が、例え現場の情報が間違っていたために、技術者を呼んでしまった場合でも、きちんと説明することで、現場の人が納得したり、見方、考え方が変わる、つまり成長する機会になれば良いですね。

  現場の人が、自分たちの間違いやレベルの問題で忙しい技術者を呼んでしまったにもかかわらず、現場に足を運び事実を見てもらったとなると、今度はもっときちんと情報を出そうと思うし、もしかすると、理論的には考えられないことが起きている場合もあります。

 現場の人は、電話で片づけられてしまうと、その技術者にはもう連絡が行かないでしょう。逆に現場に来てくれた技術者の方には、情報や相談が行くようになり、その関係は太く、良いものになります。日頃からこういった相互信頼の関係作りが大切なのです。地味ですが、ここにも5ゲン主義の大切さがありますし、現場を育てると言う人財育成の場にもなります。これが出来ているか否かで、企業の体質までも変わって来ます。

 理工系出身の皆さん(学生も含む)も、技術的な...

 現場主義に関するお話、今回は技術者(技術・品質等)の対応の事例を紹介します。

 現場で技術的な問題や品質問題が発見され、技術者(技術、品質)に連絡が入った場合、その情報を受けた人が、現場も見ずに電話で回答すると言う例があります。

  現場では、これはおかしいと思って電話しても、「そんなはずはない」、「理屈で考えても、そんなことが起きるはずが無い」「もう一度確認しなさい」と片づけられてしまいました。折角おかしいと連絡しても、三現主義が存在しない原理原則論だけですから、これでは話が進みません。

  ところが、おかしいなと思っても、技術者が現場に飛んで来てくれると現場の人は喜んでくれます。その内容が、例え現場の情報が間違っていたために、技術者を呼んでしまった場合でも、きちんと説明することで、現場の人が納得したり、見方、考え方が変わる、つまり成長する機会になれば良いですね。

  現場の人が、自分たちの間違いやレベルの問題で忙しい技術者を呼んでしまったにもかかわらず、現場に足を運び事実を見てもらったとなると、今度はもっときちんと情報を出そうと思うし、もしかすると、理論的には考えられないことが起きている場合もあります。

 現場の人は、電話で片づけられてしまうと、その技術者にはもう連絡が行かないでしょう。逆に現場に来てくれた技術者の方には、情報や相談が行くようになり、その関係は太く、良いものになります。日頃からこういった相互信頼の関係作りが大切なのです。地味ですが、ここにも5ゲン主義の大切さがありますし、現場を育てると言う人財育成の場にもなります。これが出来ているか否かで、企業の体質までも変わって来ます。

 理工系出身の皆さん(学生も含む)も、技術的な物の見方、考え方は素晴らしいと思いますが、最近は現場に入らないで、理論、理屈だけで、片づけようとする方も多いように感じます。三現主義が無いまま、原理原則論だけで片づけてしまおうとするんですね。こうなると、現場の人はあてにしなくなり、ますます現場とは遊離してしまいます。

  先ず現場に足を運ぶ、三現主義の実践から始めてください。現場の体質作りの参考にしていただければ幸いです。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

清水 英範

在社中、クリーン化25年の経験、国内海外のクリーン化教育、現場診断・指導多数。ゴミによる品質問題への対応(クリーン化活動)を中心に、安全、人財育成等も含め多面的、総合的なアドバイス。クリーンルームの有無に限らず現場中心に体質改善、強化のお手伝いをいたします。

在社中、クリーン化25年の経験、国内海外のクリーン化教育、現場診断・指導多数。ゴミによる品質問題への対応(クリーン化活動)を中心に、安全、人財育成等も含め...


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
生産計画変更と現場 見える化(その7)

【見える化 連載目次】 1. 情報の取り扱いで競争力をつける 2. 見えないことの方が大切なことがある 3. 職場の全員がコスト意識を持つに...

【見える化 連載目次】 1. 情報の取り扱いで競争力をつける 2. 見えないことの方が大切なことがある 3. 職場の全員がコスト意識を持つに...


中国と日本企業の違いとは 中国工場の品質改善(その57)

 前回のその56に続いて解説します。 【第4章】中国新規取引先選定のポイント 4.2 意識のずれを解消する  中国企業との取り引きにあたっては、...

 前回のその56に続いて解説します。 【第4章】中国新規取引先選定のポイント 4.2 意識のずれを解消する  中国企業との取り引きにあたっては、...


生産資材管理システムのIT化

1. 生産資材管理方法の歴史的変遷  生産管理という概念は広いわけですが、今回取り上げるのは部品、材料などの資材を購入して製品を生産する「計画-購買-在...

1. 生産資材管理方法の歴史的変遷  生産管理という概念は広いわけですが、今回取り上げるのは部品、材料などの資材を購入して製品を生産する「計画-購買-在...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
油圧部品などの中ロット生産 伸びる金型メーカーの秘訣 (その21)

 今回、紹介する部品加工メーカーは、M精密工業です。同社は、NC旋盤を主とした機械加工を行っており、特に小型サイズの精密部品の加工を得意としています。筆者...

 今回、紹介する部品加工メーカーは、M精密工業です。同社は、NC旋盤を主とした機械加工を行っており、特に小型サイズの精密部品の加工を得意としています。筆者...


中国人と日本人の感覚の違い、外観に対する認識 中国企業の壁(その32)

       外観検査と寸法・特性検査との違いは、寸法・特性検査では図面や検査基準書に従って合否を判断しますが、外観検査の場合、検査員が自分の判断基...

       外観検査と寸法・特性検査との違いは、寸法・特性検査では図面や検査基準書に従って合否を判断しますが、外観検査の場合、検査員が自分の判断基...


改善活動、金型メーカーとしてどのように活動を行うべきか 伸びる金型メーカーの秘訣 (その38)

        今回、紹介する金型メーカーは、株式会社 K工作所です。同社は、鍛造金型の設計・製造を行う金型...

        今回、紹介する金型メーカーは、株式会社 K工作所です。同社は、鍛造金型の設計・製造を行う金型...