生産工学概論第13回:環境/安全マネジメント
[講義概要]
近年の製造業は良いものを作るだけでなく、持続的な経営のために環境/安全に配慮した経営活動が重要となっており、ESGすなわち「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」に配慮した企業の製品が選ばれる傾向が現れています。
また作業中に人身事故が発生することで、業務停止命令が出されるなど事業に多大な悪影響を与えるリスクがありますから、それを未然に防ぐ努力も必須です。
本講義では、講師が30年に渡って製造業に従事した経験も講義に取り込みつつ、製造業における環境と安全マネジメントの要点を広く学習します。
セミナー趣旨
製造業に従事している社会人を対象に、経営工学を中心として事業プロセス全体の管理技術を15回に渡って解説する本講座、その第13回は「環境/安全マネジメント」で、地球にやさしく事故なく製造するために、環境重視化の歴史、製造者拡大責任、ISO14000、リスク管理、労働安全衛生法、未然事故防止などについて解説します。
受講対象・レベル
この講義は、講師が10年間大学で継続してきた「ものづくり経営論」「技術経営論Ⅰ」の講義内容をベースとして、製造業従事者を対象にアレンジしたもので、技術系、生産系、管理系いずれの方にも基礎知識として有効ですが、今回は環境/安全マネジメントを扱っていることから、特に環境部門に初めて配属された方や、製造、製造技術、生産技術の初心者に最適です。
セミナープログラム
- 環境・安全マネジメントとは
- 環境・安全管理の特徴
- 環境・安全管理の組織
- 環境管理
- 環境と社会
- 公害の時代
- 環境重視の流れ
- 拡大生産者責任(EPR)
- 環境関連法と制度
- 環境基本法と環境基本計画
- 循環型社会形成推進基本法
- 製造業と環境対応
- 廃棄物処理法
- グリーン購入法
- その他の環境保全関連法規
- 環境経済評価
- 環境管理プログラム
- 環境物流
- 静脈物流
- ライフサイクルアセスメント
- ISO14000シリーズ
- 環境と社会
- 安全管理
- リスク管理
- リスクの性質
- リスクへの対策
- リスク対応の手順
- 労働安全衛生
- 労働安全衛生法
- 労働災害と労働統計
- 産業別労働災害率
- 未然防止技術
- 事故発生の原理
- KYT(危険予知訓練)活動
- ヒヤリハット活動
- 安全設計技術(フェイルセーフ、インターロック、フールプルーフなど)
- 危機管理
- リスク管理との違い
- 危機管理活動のステップ
- 安全工学
- FMEA(故障モード影響解析)
- FTA(故障の木解析)
- ETA(イベント分岐解析)
- システム信頼度解析
- 製品安全
- 製造物責任法(PL法)
- 消費生活用製品安全法
- リスク管理
セミナー講師
熊坂 治 :東京農工大学 客員教授 博士(工学)
技術士(経営工学部門、総合技術監理部門)
技術経営修士(専門職、MOT)
セミナー受講料
11,000円(税込)
※ものづくりイノベーター認定者は、ランクに応じて当社主催セミナー受講料の割引が可能です。お申込み前に、お問合せフォームよりランクをご申告ください。後程、割引用のクーポンをお送りいたします。※その他クーポンとの併用不可、ご注文後の割引適用は出来ません。
受講について
【このセミナーはオンデマンドセミナーです】
ネット環境さえあれば、お好きな場所、お好きな時間に受講できます!
- 視聴期間は受講開始日より2週間です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はPDFで配布いたします。
- このセミナーに関する質問に限り、後日、講師にメールで質問が可能です。
講師のプロフィール
ものづくり革新のナレッジを広く共有、活用する場を提供することで、製造業の課題を解決し、生産性を向上します。
熊坂 治
くまさか おさむ / 山梨県 / 熊坂技術士事務所
企業ごとに最適なナレッジを業務プロセスに適用し、生産性を向上させつつ技術者の自律実行を支援します。実行に必要なフレームワークを提供しますので、最小限の理解と労力で自主的に活用する事ができます。
日本技術士会山梨県支部長、品...続きを読む