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金属材料の疲労破壊の原因を知って
事前に検査や対策ができる!
セミナー趣旨
金属材料は建築物、自動車、電子機器など様々なところに使用されており、産業になくてはならない重要な材料です。特に金属はその剛性から、建築物や輸送機器、巨大な産業機械にも使用されます。もしこれらの金属材料が破損した場合、巨額の損失が起こるだけでなく、人命にかかわる重大な製品事故が発生します。例えば500人以上の犠牲者を出した日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故は、金属材料の破損によって起きた大事故でした。
このような金属の破損の主な原因として、疲労破壊があります。これは事前に大きな変形を伴わないため、ある日突然破損したように見えます。しかし、実際は金属に生じた目に見えないサイズの小さな欠陥が起点となり、長い時間をかけてそこから少しずつ割れが発生し、最終的に大きな破損につながります。したがって、疲労破壊を予防するためには起点となる欠陥や割れの定期的な確認や検出が重要になります。これには疲労破壊のメカニズムとともに金属材料に関する知識が不可欠です。
本セミナーではこのような疲労破壊や金属材料の知識とともに、実際に生産現場で使用されている欠陥や割れの検出方法をわかりやすく紹介します。さらに金属材料の改善による疲労破壊の対策について全体的な方向性と、その詳細について解説します。
受講対象・レベル
- 金属疲労の技術者として、破面解析、製品検査、材料強化等に関わる方
- 金属製品の設計・開発者として、金属疲労のメカニズムを学びたい方
- 装置・設備の金属疲労対策に関わるマネージャー、担当者の方
セミナープログラム
1. 疲労破壊の原因
1-1疲労破壊のメカニズム
1-2不純物介在物
1-3材料内部の空孔(引け巣、溶接不良等)
1-4表面のキズ、割れ
1-5応力の不均一
1-6組織の不均一
1-7結晶粒粗大化
1-8材料の脆性
2. 製品検査における疲労破壊の原因の特定方法
2-1浸透探傷検査
2-2過電流探傷検査
2-3超音波検査
2-4X線検査
2-5断面組織観察
3. 疲労破壊の対策による製品品質向上
3-1元材加工条件の見直し
3-2不純物介在物の低減または微細分散
3-3表面粗さの改善
3-4硬さ、圧縮残留応力の付与
3-5結晶粒微細化
質疑応答
標準実施時間 4時間
セミナー講師
福﨑 昌宏 (ふくざき まさひろ)氏
福﨑技術士事務所 代表
技術⼠(⾦属部門)
⽇本技術⼠会 正会員
千葉⼯業⼤学技術⼠会会員
略歴
2003〜2005年 千葉⼯業⼤学⼤学院 ⼯学研究科 ⾦属⼯学専攻
2005〜2013年 ⾦属加⼯メーカー
2013〜2019年 建設機械メーカー
2019年〜 福﨑技術士事務所 代表
「⾦属組織の分析屋」として活動。⾦属組織にもとづく破⾯評価を得意とする。
⽣産技術部門で製品設計や品質改善、⽣産ラインの⽴上げ業務等を⾏う。
主な実績は⽩⾦合⾦のクリープ強度改善、センサー材料の製造加⼯ライン⽴上げ、
浸炭⽤⻭⾞の疲労強度改善、軟窒化材料の品質安定化等がある。
専門は材料組織、機械的性質評価、熱処理、引抜加⼯、機械加⼯、化学
セミナー受講料
29,700円(税込)
定員:会場受講6人
遠隔受講(Teams)は、画像送受信に支障が出る人数の場合は制限させていただくことがあります
※会場受講をご希望の方は、備考欄にその旨をご記入ください。
講師のプロフィール
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