<脱炭素社会の実現に向けた> プラスチック資源循環の現状と今後の方向性 ~プラスチック資源循環促進法への対応とリサイクル技術動向~
急速に対応が求められている、プラスチック資源循環における国内外の最新動向を把握!
代替素材やリサイクル等の取り組みの中には、実効性に疑問符が付くものも?!LCAによる評価の具体例もふまえ、正しい対策に向けた考え方・方向性を身に付ける!
セミナー趣旨
欧州サーキュラーエコノミー(循環経済)や海洋プラスチック問題を契機としたプラスチック問題への関心の高まりを背景として、日本では今年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行された。また、高度な選別技術や化学産業によるケミカルリサイクルなど、新たなリサイクル技術の開発や実装も進んでいる。
一方で、一昨年の菅首相(当時)による2050年カーボンニュートラルの宣言は、あらゆる産業を脱炭素社会の構築に向かわせる結果となった。それは、プラスチックを生産または利用する産業も例外ではない。プラスチック資源循環促進法には「2050年にカーボンニュートラルを実現するために必要不可欠な循環経済への移行を戦略的に進める」と明記されており、プラスチック資源循環の議論において、今や脱炭素社会の関わりは避けて通れなくなっている。
このような状況をふまえ、バイオプラスチックを含む代替素材への転換やリサイクルなどのプラスチック資源循環への取り組みが進んでいるが、実施されている取り組みの中には、海洋プラスチックの削減や脱炭素・低炭素に対する実効性に疑問符が付くものも見られる。また、日本と欧州におけるプラスチック戦略および環境負荷の評価方法の考え方に違いもあり、その対応に困惑・苦慮する方も見受けられる。
本セミナーでは、欧州及び日本におけるプラスチック戦略や資源循環の現状もふまえ、プラスチック資源循環促進法のポイントを解説するとともに、脱炭素社会および循環経済の実現に向けたプラスチックのリサイクル技術の動向について紹介する。さらに、ライフサイクルアセスメント(LCA)の視点からプラスチック資源循環の取り組みが環境負荷・脱炭素にどれくらい貢献できるのか、その定量的評価について解説し、今後の日本のプラスチック資源循環の方向性について考える。
受講対象・レベル
プラスチック資源循環促進法への対応に困っている企業の方、自社の脱炭素やプラスチック資源循環に向けた対策や、その有効性について考えたい方、中長期的なプラスチック資源循環の戦略について考えたい企業の方など
習得できる知識
プラスチック資源循環の基礎知識、プラスチック資源循環促進法のポイント、プラスチックのリサイクル技術の開発および実装の動向、ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づいた脱炭素とプラスチック資源循環の考え方 など
セミナープログラム
1. プラスチックに関わる近年の動向
1)海洋プラスチック問題
2)欧州サーキュラーエコノミーの現状
a) サーキュラーエコノミーの原理
b) プラスチックのサーキュラーエコノミー
3)欧州と日本のプラスチック戦略
a) 欧州プラスチック戦略
b) 日本のプラスチック資源循環戦略
c) 欧州と日本のプラスチック戦略の比較
4)レジ袋の有料化
5)バイオプラスチックの導入
a)バイオプラスチックの定義と種類
b)海洋生分解性プラスチック
c)バイオプラスチックの生産能力
2. プラスチック資源循環促進法のポイントと対応
1)資源循環促進法の基本的方向
2)資源循環促進法の役割分担
3)プラスチック使用製品の設計指針
4)使い捨てプラスチックの削減
3.プラスチック資源循環の現状
1)プラスチックの物質フロー
2)ペットボトルの回収・リサイクルフロー
3)プラスチック製容器包装の回収・リサイクルフロー
4)プラスチックの回収対象
a) 製品プラスチックの回収事例
b) 容器包装プラスチックの自主回収
5)プラスチックのリサイクル率
6)欧州のプラスチック資源循環の現状
a) 欧州における廃プラスチックの回収・リサイクルフロー
b) 欧州各国のリサイクル率
c)国際的なリサイクルの定義
4. プラスチックのリサイクル技術の動向
1)プラスチックのリサイクル技術の分類
2)ペットボトルのリサイクル技術
3)プラスチック製容器包装のリサイクル技術
4)ケミカルリサイクルの最新動向
a) モノマー化によるケミカルリサイクル
b) 石油・化学産業におけるケミカルリサイクル
c) ケミカルリサイクルとマスバランス方式
5. プラスチック資源循環による環境負荷・脱炭素効果の評価方法
1)ライフサイクルアセスメント(LCA)の枠組み
2)LCAによるプラスチックリサイクルの評価方法と具体例
a) リサイクルのLCAの考え方
b) ペットボトルリサイクルのLCA
c) 容器包装リサイクルのLCA
3)欧州のサーキュラーフットプリント式
4)LCAによるバイオプラスチックの脱炭素効果の算定方法と具体例
6. 今後のプラスチック資源循環の方向性
1)サーキュラーエコノミーへの批判的意見
2)脱炭素社会に貢献するプラスチック資源循環とは
<質疑応答>
セミナー講師
中谷 隼 先生 東京大学 都市工学専攻 講師 博士(工学)
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
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