以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
カーボンニュートラルへの取り組みは現代企業の最重要課題です。
エクセルギー理論に基づくエネルギー削減手法を実践的に指導します。
セミナー趣旨
カーボンニュートラルへの取り組みは、現代企業の最重要の課題となっており、2050年までにカーボンニュートラルを達成すると宣言した企業も多数あります。
日本を含む世界における温室効果ガスの排出要因は、企業を含め、大半がエネルギー起源です。企業によって、非エネルギー起源の温室効果ガス発生量が多い業種もありますが、この場合でも、エネルギー起源の温室効果ガスは高いウエイトを占めます。企業にとってのカーボンニュートラルとは、エネルギー起源のCO2をいかにして、低コストで削減するかという問題ととらえられます。
エネルギー起源CO2の削減対策として、省エネルギーと再生可能エネルギーの導入が挙げられますが、後者は、基本的にコストアップを招きます。費用対効果の高い省エネルギーが可能であれば、省エネルギーの促進こそ、企業のカーボンニュートラル対策の決定打です。
このようなことは、行政でも認識されており、2023年度より、省エネルギー法上のエネルギーの定義が、再生可能エネルギーを除くエネルギーから、「再生可能エネルギーを含むすべてのエネルギー」に変わります。社会全体のCO2排出量削減のためには、エネルギー全体の削減が必要なためです。
このような動きに対し、我が国企業の大半は、従来の省エネルギー技術で対応せざるを得ない状況ですが、従来法には、「改善率が大きく稼げないこと」、「費用対効果の高い施策の提案が困難なこと」という重大な欠陥があります。
これらの欠陥を克服するエネルギーの理論がエクセルギーです。エクセルギーの理論は、内外の科学者から、その有用性が多方面で指摘されながら、企業での活用は進んでいませんでした。
本セミナーでは、エクセルギー理論に基づく、新しいエネルギー削減手法を、実践的・発展的に学びます。
受講対象・レベル
- カーボンニュートラル関連部署および関係者
- 省エネルギー・エネルギーマネジメントの担当者および関係者
- ISO事務局および関係者
- 省エネルギー技術に関連する研究者
セミナープログラム
- カーボンニュートラルの概要
- カーボンニュートラルの潮流
- カーボンニュートラルの要求に対する従来法の限界
- カーボンニュートラルのためのエクセルギー理論の概要
- エクセルギーとは何か
- エネルギーとエクセルギーの違い
- エクセルギーのメリット
- エクセルギーの計算法
- エクセルギーを応用した新しいエネルギー削減手法の習得
エネルギー設備において,最も一般的なボイラーシステムの実際解析事例に基づき,徹底的に手法を学びます。
エクセルギー理論は,化学プロセスや再生可能エネルギーなど,あらゆるエネルギープロセスの解析に適用できるため,ボイラーシステム以外の解析法も,その概略を学びます。- ボイラーシステムの解析手法の習得
表計算ツールを用いて,簡単な演習を交えて理解を深めます。 - その他のエネルギープロセス解析手法の理解
- コンプレッサーシステム
- 空調機システム
- ボイラーシステムの解析手法の習得
◎ 質疑応答
セミナー講師
武田彰夫 氏
株式会社MIC武田技術士事務所 代表取締役
技術士 (情報工学部門、環境部門)
製造業の大手企業に勤務後、現在の「EY(アーンストアンドヤング)新日本」のコンサルティング部門に所属。欧米のコンサルタントとの協業を通して、コンサルティングの方法論を習得しました。
2009年に技術士事務所を設立し、現在に至ります。
長年にわたり、エネルギー・環境分野の新技術を対象に、コンサルティングを実施してきました。
エクセルギー応用法については、工場管理、プラントエンジニア、化学経済などの月刊誌での執筆実績多数。
講演についても、一般向けセミナーのほか、産業技術総合研究所や、中央省庁等での多数の実績があります。
日刊工業新聞社「月刊 工場管理」において、2022年10月号より、「工場従事者のためのカーボンニュートラル入門」を連載執筆中です。
セミナー受講料
43,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
レオロジーとは?目的、種類、法則との関連性をご紹介!
【目次】 レオロジーとは、物質の流動や変形に関する学問であり、特に非ニュートン流体の挙動を理解するための重要な分野です。私たちの身の... -
熱伝導率とは?熱伝達との違いや主な金属の熱伝導率・導電率等ご紹介!
【目次】 熱伝導率は、物質が熱をどれだけ効率的に伝えるかを示す重要な物理的特性です。特に金属は熱を迅速に伝える能力が高いため、その性... -
プラグインハイブリッド型水素燃料自動車 水素エネルギー社会(その14)
今回は、プラグインハイブリッド型水素燃料自動車に関して、解説します。 【目次】 1. ホンダ 新型水素燃料自動車(... -
トヨタの水素エネルギー戦略 水素エネルギー社会(その13)
◆水素エネルギー社会 連載目次 1. 燃料電池自動車開発 2. 船舶の次世代エネルギー源 3. 燃料電池自動車開発競争 4. 東レ ~ F...