ものづくり工程の基本要素は5M:Man(人)/Machine(設備)/Material(材料)/Method(方法)/Measurement(測定)です。
その中で、人の要素は、環境や、さまざまな変動の影響を受け易く、品質のばらつき要因となっています。
また最近、企業組織の品質軽視による手抜き、改ざんなどの問題がクローズアップされています。作業ミス、作業モレなどのポカミスに留まらず、企業組織やしくみの不備、欠陥に起因するヒューマンエラーについても対策を講ずる必要性が高まっています。
このような様々な要因のヒューマンエラーに対し、再発を防止するには、背後に潜む管理のしくみの不備・欠陥を取り除くことが必要です。
この講座では、「ヒューマンエラー原因解析なぜなぜ2段階法」により「真の原因」の究明と、しくみの改善手順を、事例に基づいて詳しく解説します。
品質管理の究極の目的は、トラブルを未然に防ぐための管理の仕組みを作ることです。目的と手段の取り違え、品質管理手法の誤った使い方は、管理の形骸化と偽りの姿が慢性化し、いずれは市場クレームや事故につながります。
そこで、この講座を通して、日常の正しい品質管理活動のあり方、正しい品質管理手法の導入方法についても理解を深めて頂きます。

【プログラム】
●はじめに
■蔓延する誤った品質管理活動
■品質管理活動の3つのポイント
■真の原因対策ともぐら叩きの違い
●ヒューマンエラーとは
■ヒューマンエラーのメカニズム
■ヒューマンエラーの要因(HE3分類)
■ヒューマンエラー対策がうまくいかない理由
●ヒューマンエラー原因解析手法
■従来手法の問題点
■なぜなぜ分析の問題点
■原因解析なぜなぜ2段階法による解析
■2段階法による再発防止対策手順
■ヒューマンエラー事例研究
●再発を防ぐ「正しい」日常管理のしくみ
■現場のしくみは現場で作る
■日常管理5つの落とし穴
■QC工程図と基本作業
■変化点の異常・潜在不良を検出する
■教育訓練と信賞必罰制度
■基本を守る仕組み作り
■小集団による改善活動の本当の目的
●ヒューマンエラー予防策
■ヒューマンエラー予防処置評価シート
■ヒヤリ・ハット報告
■トヨタ式簡便自働化、ポカヨケ
■間接業務の見える化、標準化
■品質管理究極の目的は未然防止の仕組み
●質疑応答

講師のプロフィール

製造業に従事して50年、新製品開発設計から製造技術、品質管理、海外生産まで、あらゆる業務に従事した経験を基に、現場目線で業務改革・経営改革・意識改革支援に取り組んでいます。

濱田 金男

はまだ かねお / 群馬県 / 高崎ものづくり技術研究所

日本のものづくりが優れているのは、人に受け継がれてきた優れた熟練技です。しかし、これだけでは、コロナ後の厳しい時代に生き残っていくことは困難になってきました。市場の厳しい品質要求に応えていくこと、また多様なニーズをとらえて新製品...続きを読む

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開催日時


10:00

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※受講料は銀行振込にて開催日までにお支払いください。

開催場所

東京都

主催者

日刊工業新聞社 業務局 イベント事業部 技術セミナー係

キーワード

生産マネジメント総合   品質マネジメント総合

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