
以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
カーボンニュートラルに向けたグリーン水素の製造技術および水素の貯蔵技術の最新の動向について、詳細に解説して頂くことによって、関連業界の方々の今後の事業に役立てていただくことを目的とします。
セミナープログラム
※各講演時間に5分程度の質疑応答を含みます。
10:00~12:50
1. グリーン水素エネルギーの製造技術
横浜国立大学 松澤 幸一 氏
水素、そして水素エネルギーへの関心が近年、高まり、研究開発、取り組みが精力的に進められています。なぜ水素が注目されて、必要なのか? また世界の動向はどうなの?
といった基礎的な内容から、今後の関心が高まると予想される「グリーン水素」についても紹介します。それに関連して、水素を製造するには何が必要か?水電解と今後の水素製造の関連とそのカギとは? といった内容も紹介していきます。
1. 緒言
地球環境、温暖化、SDGsと大学
2. 水素エネルギーとグリーン水素
水素エネルギーの背景
水素エネルギー及びグリーン水素の現状と動向
3. 水素と水電解
水素製造法
水電解の種類
4. 水電解によるグリーン水素製造
グリーン水素サプライチェーンの実証
グリーン水素に向けた水電解の電極触媒の動向と現状
グリーン水素製造のための水電解の電極触媒の展望
5. まとめと今後の展望
12:50~13:40 休憩時間
13:40~16:30
2. 水素の貯蔵技術の最新動向
広島大学 市川 貴之 氏
再生可能エネルギー主力電源化に向けて、高効率で低コストなエネルギー貯蔵技術の開発を避けて通ることはできない。効率のみの観点から蓄電池に期待が寄せられるが、再エネの季節変動対策や大陸間輸送などを想定すると、水素の利活用は必要不可欠となる。
しかし、水素は常温常圧で気体状態となり、単体で高密度化をはかるためには、数十MPaの超高圧か-250℃以下の超低温を必要とする。こうした中、水素貯蔵材料と称される材料群や、エネルギーキャリアと呼ばれる物質に期待が寄せられ、研究開発が進められている。本セミナーでは、これらの特性に目を向け、最新動向について紹介を行いたい。
1 水素貯蔵技術の必要性
1.1 エネルギーとしての水素
1.2 水素の基本的性質
1.3 水素貯蔵に求められる性能
2 水素貯蔵材料の基礎
2.1 水素吸蔵材料の熱力学特性
2.2 水素吸蔵材料の動力学特性
2.3 様々な水素吸蔵材料と水素キャリア
3 様々な水素貯蔵材料とその応用
3.1 水素吸蔵合金
・水素貯蔵技術
・昇圧技術
・蓄熱技術
3.2 無機系水素吸蔵材料
・水素化マグネシウム
・アミドイミド系水素貯蔵材料
3.3 アンモニア
3.4 多孔体を利用した水素貯蔵
4 水素貯蔵技術の経済性評価とまとめ
セミナー講師
横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 准教授
松澤 幸一 氏
広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授
市川 貴之 氏
セミナー受講料
1名様 54,780円(税込) テキストを含む
受講料
54,780円(税込)/人
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
PFAS(ピーファス)を分かりやすく解説!有機フッ素化合物の基礎知識
【目次】 PFAS(ピーファス)という言葉を耳にしたことはありますか?PFASは「パーフルオロアルキル物質」の略で、主に有機フッ素化... -
プラスチック分解微生物とは?求められる背景や仕組みについて解説
プラスチックは私たちの生活に欠かせない素材ですが、その便利さの裏には深刻な環境問題が潜んでいます。毎年膨大な量のプラスチックが廃棄され、海洋や土壌に蓄... -
-
結晶性シリカ、構造と種類、用途など、わかりやすく解説
【目次】 1. 生活にはなくてはならない材料、シリカ シリカを構造で分類した場合、結晶性と非晶質に大きく分けられ、同じシリカでも似...