【中止】革新的な研究開発テーマの創出とその評価方法【創出編&評価編】2日間セミナー
~顧客・市場に価値を、自社に利益をもたらす
テーマの生み出し方・評価の仕組みづくりとその実行~
1日目 革新的な研究開発テーマを『継続的』に『多数』創出する方法と
『体系的・組織的』な仕組み【創出編】
2日目 革新的な研究開発テーマを『正しく』『定量的に』評価する
個別評価法と評価システム・全体体系【評価編】
今こそ主体的かつ意図的に革新的なテーマを多数創出する活動を開始しよう
そして本当にいいテーマを残して評価できる正しい仕組みの構築しよう
貴社にしか生み出せない多数の革新的なテーマを偶然ではなく主体的・意図的に創出し続けるために
テーマを正しく、確実に、漏れなく評価するための基礎知識と個別評価法・全体評価体系への組み込み
日時
1日目 【創出編】 2023年8月23日(水) 10:30~16:30
2日目 【評価編】 2023年8月30日(水) 10:30~16:30
※【創出編】、【評価編】いずれか1日のみの申込みも可能です。1日のみをご希望の方は、お申し込みの際備考欄にその旨ご記入ください。
セミナー趣旨
本セミナーにおいては、以上の課題を踏まえ、2日間で革新的な研究開発テーマの創出とその評価方法を学んでいただきます。まず1日目の革新的な研究開発テーマの創出については、『体系的な組織的仕組み』をテーマに議論を行います。革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、取引先からの依頼への対応や研究者個人に依存したテーマ選択、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための体系的な組織的仕組みです。
2日目には、革新的テーマを評価するための『木』(個別評価法)と『森』(全体評価体系)の両方学んでいただきます。最初に『木』の議論として、代表的な研究開発テーマの評価法について、いくつかの演習を含め、議論をします。この中には、代表的な財務指標での評価法であるディスカウント・キャッシュフロー法の明確な分かり易い説明を含みます。後半では『森』の議論として、これらの研究開発テーマ評価方法を、ステージゲート・プロセスを中核のフレームワークとして、どう全体の研究開発テーマ 評価体系の中に組み込んでいくかを、それぞれの評価法の特徴とメリット・デメリットを踏まえた上で議論をしていきます。
それぞれのセミナーについては、個別の受講でも内容が十分ご理解いただけるものとしており、個別の受講も可能です。
セミナープログラム
1日目【創出編】
『革新的な研究開発テーマを『継続的』に『多数』創出する方法と体系的・組織的』な仕組みの構築』
■得られる知識
・革新的テーマを創出する大きなメカニズム
・そこに基づく、革新的テーマを創出する全体体系
・革新的テーマを創出するための様々な方策・活動
■主な対象
経営企画・研究開発企画・技術戦略・事業企画・商品開発部門などにご所属され:
・研究開発テーマを継続的に創出する仕組みを構築したい、
・研究開発テーマの創出法を学びたい、
・ステージゲート・プロセス等の自社のテーママネジメント・プロセスをより有効に機能させたい、皆様 など
1.なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
- 21世紀の産業界の現実:新興国企業の台頭
-日本企業が行く道:革新的テーマの追求
・他社と同じテーマではNo.1になれる確率は低い
-日本企業のテーマ創出上の問題点
・品質での差別化戦略の限界
・テーマ創出の仕組みの軽視
-研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性(テーマ創出への経営資源シフトと体系的仕組みの構築)
2.革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
-大きな枠組みの必要性
-革新的テーマの定義
・企業にとっての革新的テーマとは
・起案者、プロジェクトメンバーにとって面白いテーマとは
・両者を一致させる
-3つの原料のスパークによる革新的アイデアの創出
-スパークための4つの要件
-具体的体系的取組事例(東レ等)
3.顧客価値の提供機会を見つける視点
-ドリルメーカーは顧客に何を売っているのか?
-機能的価値と意味的価値
-顧客はQCDだけに価値を見出す訳ではない:顧客価値拡大モデル(VACES)
・Value:顧客の製品の提供価値向上(日本触媒の例)
・Anxiety:顧客の懸念・面倒の払拭(日東電工の例)
・Cost:顧客の全体コストの低減(東洋電機の例)
・Empowerment:顧客社員の作業環境・能力の向上 (コマツ・日本ペイントの例)
・Society:顧客の社会的価値向上(ESG投資の例)
4.革新的テーマ創出に向けてのスパークのための3つの原料
4.1 「市場の知識」の強化
-市場・顧客を多面的に理解する3軸(TADモデル)
・時間軸の一例:ライトハウスカスタマーの利用(島津製作所の例)
・分野軸の一例:顧客の製品ライフサイクル全体に目を向ける(日本テトラパックの例)
・深度軸の一例:研究者が市場との直接の接点を持つ(NEC・IBMワトソン研究所の例)
4.2 「技術の知識」の強化
-スパークに必要な技術知識(自社技術・周辺技術の知識蓄積・拡大と自社にない技術の吸収)
-技術知識蓄積・拡大モデル(BIRDSモデル)
・発信(Broadcast)、収集(Intake)、研究開発活動(R&D)、共有化(Share)
・具体事例(3M、村田製作所等)
-自社にない世の中の技術の吸収法
・なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか?
・オープンイノベーションの実行
・組織的なT型・Π型研究者の実現
4.3 「自社の強み」の利用
-スパークモデルにおける自社の強みの重要性
-自社の強みの特徴:自社の強みは見えないもの
-自社の強みのありか
-自社の強みとは
-技術の強み(3Mのプラットフォーム技術、富士フイルムの12のコア技術)
-コア技術の3つの選定軸
-技術以外の強みの抽出法:VRIO分析
-強み発想の注意点(今弱くても将来強くすべき強みを「強み」とする)
-コア技術の設定プロセス(参考)
5.スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
5.1 革新的テーマ創出のための環境の用意
-業務の緊急度と重要度マトリクスからの示唆(日立の元会長の川村氏の言葉)
-革新的テーマとはの明確化と共有
-スラックリソースの提供(3M、グーグル、東レ等)
-テーマ創出のための時間を設定・強制
-筋の悪いテーマを冷静に中止する
-定期的アイデア創出ノルマを課す(小林製薬等)
-アイデア発表会の開催
-研究者による社会との共感の実現(ユーグレナ、エーザイ等)
5.2 多様性の追求
-なぜ多様性が重要なのか?(3Mの例)
-日本企業の現状:発想思考の弱さ(サム・スターン)
-多様性の3つの視点(SMPモデル)
・情報・アイデア源を多様化(Sources)
・発想メンバーを多様化(Members)
・一人一人の発想を多様化(Perspectives)
-具体的事例(富士フイルム、日本GE、日立、ホールマーク、サムスンの例等)
5.3 . テーマ創出に向けてのプロセス:テーマ創出に向けての6つのタスク
-市場知識と技術知識をスパークさせる工夫
- 一つの技術を複数の機能に展開する方法
- 発散と収束を繰り返す
-VACESで市場を見る視野を徹底して広くする
-効果的なブレーンストーミング法(連想を引き出す)
-強制発想法
-情報が無い中で評価する有効な方法
5.4 組織・構成員の意欲による『点火』
-『点火』の必要性
-『点火』とは
-『点火』の3つの要件
・追い込む(ホンダ、3Mの例)
・失敗の許容・奨励(日東電工、米国海兵隊、ゼロ戦の成功例)
・非金銭的報酬を与える(3Mの例)
6.最後に
□質疑応答
2日目【評価編】
『革新的な研究開発テーマを『正しく』『定量的に』評価する個別評価法と評価システム・全体体系』
■得られる知識
・代表的研究開発テーマ評価法 ・研究開発テーマの評価の全体体系 ・ステージゲート・プロセス
■主な対象
研究開発企画および研究開発に実際に携わっている方 例えば、
・研究開発企画・技術企画に配属になったので、研究開発テーマ評価の基礎を学びたい、
・自社の研究開発テーマの評価法に問題を感じ、改善したいと考えている方…など。
■キーワード:スコア法,ディスカウント・キャッシュフロー,ステージゲート,NPV,IRR
1.日本企業の研究開発テーマの適性の見極めのマネジメントの3つの代表的問題
1.1 評価者の属人的な評価尺度(化学会社の例)
1.2 研究者の熱意を過度に重視する(無線機器メーカー・食品メーカーの例)
-研究開発テーマも“Garbage in, garbage out”
-背後にある日本人の特徴
1.3 不確実性を軽視した評価(オフィス機器メーカーの例)
2.『木』の議論:様々な研究開発テーマ評価法:具体的内容、特徴、良い点・悪い点
<非財務法>
2.1 直感法(スティーブ・ジョブズ、井深大、シャープの例)
-直観法とは?
-直観法の是非
2.2 対話法(化学会社の例)
2.3 スコア法
a) BMO(Bruce Merrifield & Ohe)法
b) リスク-リターン法
c) STAR(Strategic Technology Assessment Review)法
d) 演習1:スコア法演習(「AテーマーBテーマ、どちらのテーマを選ぶべきか?」)
e)スコア法のメリットとデメリット
<財務法>
2.4 ディスカウント・キャッシュフロー法
a) NPV(正味現在価値)
b) IRR(内部収益率)
c) 演習1~5(NPV・IRRの算定と意思決定)
d) ディスカウント・キャッシュフロー法の主要な課題
e)ディスカウント・キャッシュフロー法を使う上での注意点
2.5 回収期間法
2.6 ECV(期待経済価値)法(演習6)
3.『森』の議論(1):良い研究開発テーマ評価システムの要件
3.1 個別の研究開発テーマ評価法の限界:「一つの評価法では、正しい評価はできない!」
3.2 研究開発テーマ評価の基本フレームワーク:不確実性・複雑性を所与とした評価システム
3.3 良い研究開発テーマ評価システムの要件
a) 不確実性・複雑性に対処しながらも分かり易い評価体系
b) 評価者・担当者の間で納得感・信頼感がある
c) 事業・製品で成功するための重要なポイントをきっちりおさえている
d) 革新的なテーマを正しく判断し意思決定ができる:多数決は機能しない
4.『森』の議論(2):全体評価体系としてのステージゲート・プロセス
4.1 ステージゲート・プロセスとは?
a) 良い研究開発テーマ評価システムの要件に対処したプロセス
b) ステージゲート・プロセスは方法論ではない!ステージゲート法という命名は誤り!
c) 皆さんの会社のプロセスを含め、全てのプロセスは、そもそもゲートとステージのあるプロセスになっている!
d) ステージゲート・プロセスの背景と歴史
e) 革新的な製品・事業・技術創出には:不確実性への対処
4.2 ステージゲート・プロセスの11の工夫
4.3 ゲートでの評価体系・評価項目例
4.4 ゲートでの正しい意思決定法
4.4 ステージゲート・プロセスと各研究開発テーマ評価法との関係
5.最後に
□質疑応答□
セミナー講師
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配布資料
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講師のプロフィール
プロフェッショナリズムと豊富な経験をベースに、革新的な製品やサービスを創出するプロセスの構築のお手伝いをいたします。
浪江 一公
なみえ かずきみ / 東京都 / ベクター・コンサルティング株式会社
ベクター・コンサルティングは、Bridging technologies and markets toward creating innovationsを目指し、クライエント企業様に技術と市場との間の橋渡しによりイノベーションの...続きを読む