欧州電池規則の押さえるべきポイントと最新動向

セミナー趣旨

  2023年8月17日に発効となった欧州電池規則（電池および廃電池に関する規則(EU) 2023/1542）は、EUの環境政策で重要となる気候中立を実現するうえで要となる法規制であり、2024年より段階的に適用が開始されています。2024年4月には、電気自動車用電池におけるカーボンフットプリントの計算と検証のための方法論を確立する委任規則案が公表され、2025年以降に適用が開始される要件の具体化も進められています。
  本講座では規制の内容をとらえるだけではなく、欧州電池規則が制定された根拠や法規制を取り巻く全体像ならびに最新情報、さらに関連する調査報告や他法規制などの参考情報についても取り上げます。また、本規則の内容理解を困難にしている要因のひとつである、複雑な適用スケジュールに関して、直近で適用される（またはすでに適用された）要求事項を中心に、適用開始のタイミングを考慮しながら、規則の条項を多面的に説明していきます。
  本講座は、電池に関わる実務担当者の方からこれから学習を始められる初学者の方まで、ご理解頂ける内容となっています。本講座に参加頂くことにより、本規則の要件をより深く理解する機会になれば、幸いです。

習得できる知識

・法改正の根拠となる欧州の環境政策に触れることで、欧州電池規則以外の法規制との関わりもご理解いただけます。
・欧州電池規則が公布された経緯から整理することにより法体系の全体像をつかむことが可能となります。
・欧州電池規則における条文体系を読み解くことにより、要求事項を明確にご理解いただけます。
・欧州電池規則に関する最新情報をご確認いただけます。

セミナープログラム

はじめに：自己紹介・全体の紹介など
1.欧州電池規則の成立ち
　1.1　欧州の環境政策や欧州グリーンディールの概略
　1.2　新しい循環経済行動計画とは
　1.3　電池指令を振り返る
2.欧州電池規則の全体像
　2.1　欧州電池規則の条文構成
　2.2　欧州電池規則の目的
　2.3　欧州電池規則における用語の定義
3.欧州電池規則の要求事項
　3.1　欧州電池規則の適用スケジュール
　3.2　2024年から適用された要件
　　3.2.1　2024年に適用された諸要件の整理
　　3.2.2　電池の適合性に関する要件
　3.3　2025年以降に適用される要件
　　3.3.1　電池のデューデリジェンス方針に関する要件
　　3.3.2　電池のカーボンフットプリントに関する要件
　　3.3.3　廃電池の処理、リサイクルに関する要件
　　3.3.4　電池の表示、マーキングおよび電池パスポートなどの情報要件
　　3.3.5　電池の取り外しに関する要件
　　3.3.6　その他特徴的な要求事項
4.欧州電池規則をとりまく最新動向
　4.1　関連する法規制の動向
　4.2　その他関連情報
5.本日のまとめ
（質疑応答）

セミナー講師

 一般社団法人東京環境経営研究所 シニアコンサルタント    柳田 覚 氏

■ご経歴等
2004年　電子部品製造会社　入社
2015年　一般社団法人東京環境経営研究所　入社
2016年　中小企業診断士　登録
■ご専門および得意な分野・ご研究
化学物質規制法（EU、米国、中国など）、化学物質管理など

セミナー受講料

【オンラインセミナー（見逃し視聴なし）】：1名33,000円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき22,000円

【オンラインセミナー（見逃し視聴あり）】：1名38,500円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき27,500円

＊学校法人割引；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

受講について

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  （開催1週前～前日までには送付致します）
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