セミナー趣旨
◆2024年4月1日から施行された「内部統制実施基準」第3次改訂に基づく内部統制の新たな視点、内部統制の有効性に関する監査の着眼点を詳しく解説いたします。
JSOXと呼ばれる内部統制報告制度が、2008年4月1日以降の新事業年度から施行されてはや16年が経過しました。金融庁の「内部統実施基準」は2011年に第1次改訂、その後2020年に第2次改訂が行われましたが、第2次改訂は小幅なものでしたので、実質的には2011年の第1次改訂の内容からの見直がなされないままに10数年間据え置かれてきました。
しかし、2024年4月から施行された第3次改訂では従来の内容が大幅に見直されたものとなりました。本セミナーでは、米国系グローバル企業に永年勤務し 内部統制の構築に携わり、更に内部監査・内部統制のコンサルティング活動にも豊富な経験を持つ公認内部統制管理士の講師が、「内部統実施基準」の第3次改訂までの経緯と、第3次改訂の骨子、特に「全組織的リスク管理」と内部統制の新たな評価範囲の考え方を踏まえた内部統制の構築とその有効性の監査の着眼点を詳しく解説致します。
受講対象・レベル
内部統制や内部監査に関する業務に携わるご担当者の方
セミナープログラム
第1章 内部統制実施基準第3次改訂までの経緯
(1)内部統制報告制度制定の背景
(2)内部統制に関する金商法と会社法との関係
(3)内部統制の有効性の評価
(4)内部統制の構築と評価範囲①・全社的内部統制
(5)内部統制の構築と評価範囲②・業務プロセスに係る内部統制 (1)
(6)内部統制の構築と評価範囲②・業務プロセスに係る内部統制 (2)
(7)内部統制実施基準の第1次改訂の骨子①
(8)内部統制実施基準の第1次改訂の骨子②
第2章 内部統制実施基準第3次改訂の視点
(1)内部統制実施基準の第3次改訂の骨子
(2)内部統制の目的の視点
(3)不正に関するリスクの評価と対応
(4)経営者による内部統制の無効化への対応
(5)内部監査人の役割の重要性
第3章 実施基準3次改訂での新たな「全組織的リスク管理」
(1)ガバナンス・ERM・内部統制との関係
(2)リスク選考の導入
(3)3線モデルによる管理
第4章 実施基準3次改訂での内部統制評価範囲の着眼点
(1)評価範囲に関する新たな視点
(2)委託業務の評価範囲
(3)IT統制に関する内部統制の評価
第5章 内部統制報告書と監査人との協議
(1)内部統制報告書の記載事項
(2)監査人との協議事項
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。
セミナー講師
小林経営士事務所 代表 公認内部統制管理士・経営士 小林祥三 氏
名古屋大学工学部応用化学科卒業、エッソ石油(合併により社名はエクソンモービル)入社。同社在職中、慶応義塾大学ビジネススクール卒業(財務管理専攻)、3回累計9年間のエクソン化学部門アジア太平洋本社勤務(香港、後にシンガポール)を経て、エクソンモービル日本法人の機構・業務変革管理統括部長,内部統制統括部長、エクソン石油取締役等を歴任。同社定年退職後、小林経営士事務所を設立し日本経営士会監事・常任理事等を歴任。現在,内部監査・内部統制・コーポレートガバナンス等の企業が直面する経営課題を多角的にコンサルティングする一方,(株)アール常勤監査役、新技術開発センター「内部監査人養成スクール」担当プロフェサー等を兼務。
【著 書】 「日本版SOX法対応内部統制Q&A」「JSOX法で求められる内部監査人の役割と実務」「内部監査人養成スクール・テキスト」(新技術開発センター刊)
セミナー受講料
受講料(1名につき)
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
【会場受講の方】
お申込完了後、自動返信メールにて受講票をお送りいたします。
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