微細藻類の利活用基礎実験から大量培養、事業化、応用展開まで ~藻類入手、培養、スクリーニング、特性評価、各種バイオリアクター設計、大量培養技術など~

微細藻類の大量培養技術、藻類ごとの特徴や今後の応用展開、事業化/新規参入のためのポイントなど、重要トピックスを包括的に解説! 

セミナー趣旨

  微細藻類は生産速度が大きく、海水でも生育可能なので農地と競合せず、連作障害がなく、アルコール、油分、水素など燃料を生産する種があり、食料や健康食品としての利用も可能である。そのためこれまで、食料や餌料、健康食品やバイオ燃料など種々の微細藻類の利活用の検討が行われてきた。
  本講演では、微細藻類の利活用について基礎的なところから応用まで、幅広い内容構成になっている。特に、これまで世界で100年近い取り組みが行われているにも関わらず、大量培養に成功しているのがクロレラ、スピルリナ、ドナリエラ、ユーグレナなど10種に満たないところにフォーカスして、屋外開放型レースウェイ培養槽の大量培養技術及び実用化のポイント、課題などについて取り上げるとともに、取り組み事例が少ない人工光源のバイオリアクターによる構造が簡単で、建設費が低廉で据付面積が小さい濡壁塔型バイオリアクターと、それを利用した再生可能エネルギーカーボンリサイクルシステムについて述べる。

受講対象・レベル

・微細藻類の事業化を計画している方
・微細藻の培養をしている方
・微細藻の大量培養を検討している方
・微細藻の高効率培養できるリアクターの設計法を学びたい方
・微細藻の培養で問題点の解決法や課題の達成方法を知りたい方

必要な予備知識

■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ASTM D7566 Annex7 微細藻類を原料とする持続可能な航空燃料(SAF)規格

習得できる知識

・微細藻類の事業化のポイント
・微細藻類の大量培養法のポイント
・微細藻類のバイオリアクターの設計法
・微細藻類の実験施設の計画
・微細藻類の性能評価法

セミナープログラム

1.微細藻類の特長
 1-1.バイオマスとして
 1-2.エネルギー生産や炭素固定バイオマス
 1-3.他の植物と微細藻類の比較
 1-4.微細藻類の研究開発の歴史
2.微細藻類の用途
 2-1.エネルギー
 2-2.健康食品、生化学物質
 2-3.飼料、餌料
 2-4.廃水処理
 2-5.宇宙空間
3.事業化済、あるいは事業化が期待されている有用藻類
 3-1.クロレラ
 3-2.スピルリナ
 3-3.ドナリエラ
 3-4.ユーグレナ
 3-5.ボツリオコッカス
4.微細藻培養、取扱技術(ラボスケール)
 4-1.微細藻類の入手法
 4-2.微細藻類の培養設備
 4-3.微細藻類の培養
 4-4.微細藻類の光合成能力測定
 4-5.微細藻類のスクリーニング
5.大量培養技術と課題
 5-1.屋外開放型培養槽(レースウェイ型)
 5-2.密閉型バイオリアクター
  ・屋外密閉型培養槽(チューブ型、プレート型)
  ・側面出光型光ファイバー型培養槽
  ・LED照射濡壁塔塔型培養槽
 5-3.培養槽の設計
6.事業化/新規参入のポイント
 6-1.有価物の価格、ニーズ、市場
 6-2.生産コスト(設備投資、運転コスト)
 6-3.環境価値
  ・カーボンニュートラル
  ・持続可能性
  ・物質循環システムを構成
<終了後、質疑応答>


■講演中のキーワード
微細藻類、大量培養、バイオリアクター、バイオ燃料、生理活性物質、食料増産

セミナー講師

 濱崎研究室 代表  濱崎 彰弘 氏
 技術士(機械部門、総合技術監理部門、環境部門、生物工学部門、化学部門、経営工学部門)

■ご経歴
1987年3月 大阪大学基礎工学研究科化学工学専攻前期課程修了(工学修士)
1987年4月 三菱重工株式会社入社 高砂研究所配属
2003年10月 同 高砂プラント技術部高砂プラント機器設計課
2023年9月 同 退職
■ご専門および得意な分野・ご研究
技術士(機械部門/動力エネルギー、総合技術監理部門/機械、環境部門/環境保全計画、生物工学部門/環境生物工学、
化学部門/化学プロセス、経営工学部門/サービスマネジメント)
地球温暖化対策技術、バイオマスの利活用技術、
各種(品質、情報セキュリティ、環境、プロジェクト、コスト、従業員教育他)マネジメント
■本テーマ関連学協会でのご活動
1.松本曠世。浜崎彰弘、塩地則夫、北吉博、”人工えらを適用した小閉鎖径生命維持システムの基礎研究”、
   化学工学論文集、第18巻、第5号、pp584-592(1992)
2.松本曠世、浜崎彰弘、”クロレラの酸素発生速度および酸素消費速度の簡便な測定法とその応用”、
   化学工学論文集、第18巻、第5号、pp763-766(1992)
3.松本曠世、浜崎彰弘、”微細藻類の健全性評価への酸素反応モニターへの適用”
   Nippon Suisan Gakkaishi、第59巻、第2号、pp279-283(1993)
4.松本曠世、浜崎彰弘著、山口勝己偏、”微細藻類の利用 第10章”、恒星社厚生閣
5.M. Negoro, N. Shioji, A.Hamasaki, Y. lkuta, T. Makita, K. Hirayama, S. Suzuki,
   “Carbon Dioxide Fixation by Microalgal Photosynthesis Using Actual Flue Gas Discharged from a Boiler”,
   Applied Biochemistry and Biotechnology, Vol.39/40、pp643-653(1993)
6.A.Hamasaki, N. Shioji, Y. lkuta, Y.Hukuda, T. Makita, K. Hirayama, and S. Suzuki,
   “Carbon Dioxide Fixation by Microalgal Photosynthesis Using Actual Flue Gas from a Power Plant”,
   Applied Biochemistry and Biotechnology, Vol.45/46、pp799-808(1994)
7.H. Matsumoto, N. Shioji . A. Hamasaki, Y. lkuta, Y. Hukuda, M. Sato, N. Endo and T. Tsukamoto.
   “Carbon Dioxide Fixation by Microalgal Photosynthesis Using Actual Flue Gas from a Power Plant”,
   Applied Biochemistry and Biotechnology, Vol.51/52、pp681-692(1995)
8.松本曠世、浜崎彰弘、”微細藻の光合成速度に及ぼす溶存酸素の影響”、化学工学、第58巻、pp382-383(1995)
9.濱崎彰弘、” O-14微細藻の最適培養法の検討”、第12回バイオマス科学会議論文集、pp27-28(2017)
10.濱崎彰弘、” P-36微細藻類の大量培養法の検討”、 第13回バイオマス科学会議論文集、pp117-118(2018)
11.濱崎彰弘、” 2-4 微細藻類の高効率バイオリアクターとそれを利用した火力発電所ガス交換システム”、
     第14回バイオマス科学会議論文集, pp19-20(2019)
12.各節共著、バイオプロセスを用いた有用物質生産技術、
     第4章16節 微細藻類を利用した火力発電所CO2固定バイオ燃料生産技術の開発 (株)技術情報協会(2022)

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)
    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   食品技術一般

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生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   食品技術一般

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