セミナー趣旨
RFIDタグは開発が始まってから50年以上経過し、HF帯からUHF 帯、ミリ波帯に至るまで用途が拡がっています。
RFID タグは使用する周波数に従って、近距離と遠距離の通信に分かれ、動作の仕組みも異なります。省エネや大記憶容量といったタグ IC の差別化も進み、金属や液体に強いタグ、人体に装着するタグなど、次世代の開発が進んでいます。RFID の要はいうまでもなくアンテナですが、実装条件がさまざまで、画一的な設計方法というものは存在していません。
本セミナーでは、1980年代からさまざまなRFIDタグ用アンテナの設計に携わった経験をもとに,アンテナの基礎を理解し、用途に応じた具体的な設計手順を学びます。
セミナープログラム
1 アンテナの種類
1.1 アンテナの分類
1.2 アンテナのまわりの電界
1.3 アンテナのまわりの磁界
2 RFIDアンテナの事例(周波数による違い)へ
2.1 微小コイルの設計
2.2 パッチアンテナの設計
2.3 900MHz帯用タグアンテナ
2.4 ミリ波帯RFIDタグアンテナ
3 遠方界アンテナ設計の実際
3.1 アンテナ寸法の決定
3.2 入力インピーダンスを求める
3.3 シミュレーションによるマッチングの設計
3.4 IC の入力インピーダンスに合わせる設計
3.5 リーダ/ライタ用の円偏波アンテナ
3.6 通信距離を伸ばすためのポイント
4 近傍界アンテナ設計の実際
4.1 ボタンタグ・アンテナの解析
4.2 ボタンタグのコイル設計
5 アンテナの特性を評価する
5.1 利得とは
5.2 放射効率とは
5.3 帯域幅とは
5.4 総合的な評価のポイント
6 RFIDアンテナの試作から実測まで
6.1 アンテナ試作の手順
6.2 試作タグの測定方法
6.3 ネットワークアナライザ用プローブ
まとめとQ&A
セミナー講師
小暮裕明(こぐれひろあき)氏 小暮技術士事務所 所長
技術士(情報工学)/工学博士(東京理科大学)/特種情報処理技術者/電気通信主任技術者(第1種伝送交換)
<略歴>
1977年 東京理科大学卒業後、エンジニアリング会社で電力プラントの設計・開発に従事
1988年 技術士国家試験「技術士第二次試験」合格・登録(#20692 情報工学部門)
1992年 技術士として独立開業 SE教育、電磁界シミュレータ技術指導を開始
1998年 東京理科大学大学院博士課程(社会人特別選抜)修了、工学博士
2004〜2017年 東京理科大学講師(非常勤)コンピュータネットワーク他を担当
2014〜2017年 拓殖大学工学部講師(非常勤)電気磁気測定 担当
現在、技術士として技術コンサルティング業務、セミナー講師等に従事 <専門> 電磁界シミュレータ技術指導、小型アンテナ設計支援、SE教育、講演など
セミナー受講料
お1人様受講の場合 53,900円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
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