スマートウィンドウ技術、及び実用化の近い調光シートの最新開発動向とその課題について解説!
■注目ポイント
★日本で研究が進められていて実用化が近い3つのスマートウィンドウについてその技術の概要と開発の現状を紹介!
セミナープログラム
【時間】 13:00-16:00
【講師】東海国立大学機構 岐阜大学 工学部 / 特任教授 吉村 和記 氏
【講演主旨】
窓ガラス自身で日射を調整するスマートウィンドウは、大きな冷暖房負荷低減効果が期待できる窓として注目を集めています。しかしながら、窓ガラスと省エネルギー性能の関係については、その原理が理解されないまま研究が行われているケースがよくあります。
本セミナーではまず、窓ガラスの断熱性能・遮熱性能が、省エネルギー効果とどのように関係しているかを解説した後、現在世界で研究が行われている様々なスマートウィンドウ技術を俯瞰して紹介します。また、日本で研究が進められていて実用化が近い、3つのスマートウィンドウについて、その技術の概要と開発の現状をご紹介します。その中でも、大きな省エネルギー効果が期待される調光ミラーについては、研究の歴史、作製と評価法、スイッチング方法等にわたる詳しい内容をご紹介します。
【プログラム】
1.窓と省エネルギー
1-1 窓におけるエネルギーの出入り
1-2 窓の断熱性
1-3 窓の遮熱性
1-4 窓の省エネルギー性能
2.スマートウィンドウの種類と特徴
2-1 エレクトロクロミック
2-1-1薄膜型
2-1-2溶液型
2-1-3 SPD型
2-1-4 PDLC型
2-1-5 GHLC型
2-2 サーモクロミック
2-3 サーモトロピック
2-4 ガスクロミック
3.実用化の近い調光シート
3-1 調光ミラー
3-1-1 調光ミラーとは
3-1-2 調光ミラー薄膜の作製と評価
3-1-3 ガスクロミック調光ミラー
3-1-4 エレクトロクロミック調光ミラー
3-1-5 耐久性の向上
3-1-6 新しいガスクロミック方式
3-1-7 水素センサへの応用
3-2 メタロ超分子ポリマー
3-3 プルシアンブルー
【質疑応答】
【キーワード】
スマートウィンドウ、窓ガラスの省エネルギー性能、断熱性能、遮熱性能、調光材料、成膜技術
【講演のポイント】
窓の省エネルギー性能は、断熱性と遮熱性で決まります。まず断熱性については、ほとんどの方が断熱性は材料の熱伝導率で決まると思っておられると思いますが、それは間違いです。本講演を聞くことで、正に目からうろこが落ちるように、断熱性を決める本当の要因が何かということが理解できます。まだ、窓の遮熱性は日射によって決まりますが、本講演を聞くことで、日射についても正しい理解が得られ、これにより、スマートウィンドウが何故必要とされるかをよく理解できるようになります。
【習得できる知識】
・伝熱工学による熱の伝わり方
・建築工学による窓の省エネルギー性能
・機能性薄膜作製・評価技術
セミナー講師
東海国立大学機構 岐阜大学 工学部 / 特任教授 吉村 和記 氏
略歴
産総研でスマートウィンドウ用薄膜材料の開発と評価に従事。
2011年~2018年クロモジェニック研究会主査
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
ドゥカティのデスモドロミックとは?仕組みやメリット、歴史を解説!
イタリアに本社を置くドゥカティ社は、日本の4大メーカーをはじめ各国のメーカー・ブランドがしのぎを削る2輪車市場で長年にわたって独自の存在感を発揮し、レ... -
-